X5から10日後、海に来たみんな。
ゼロ「海だーーーー!」
ホー「早く泳ぎましょー!」ゼレス「おおー!」
エイ「子供みたいにはしゃいじゃって・・」
マー「エイリアさん・・なんて派手な水着・・」
エイ「名に言ってんのよあなたこそずいぶん派手よ。」
そういいながら日に当たる二人を何人もの男が見とれる。
X「俺も泳ごっと・・」マー「X〜!どうこの水着!?」
X「え?どうって言われても・・」マー「なによ文句あるの?」
X「いつもとあんまり変わらない・・・ワッ!」剣持って怒るマーティ。「何よバ
カー
!」
そして砂浜で海を眺めているヴァジュリーラとベルカナ。
ベル「海って・・きれいね・・・」ヴァジュ「あの〜」ベル「何?」
ヴァジュ「泳ぎたいんですけど・・」ベル「え、あ、そう・・(ムードが台無し・
・)」
エイ「あら?アイリスちゃんとゼーラちゃんは?」
ゼーラ「お義姉ちゃんはやくぅ〜♪」アイリス「う、うん・・」
エイ「どうしたの?」
ゼーラ「お義姉ちゃん、私が選んだ水着恥ずかしいって。」
アイリス「ちょっと派手すぎるよぉ〜!やっぱり着替えてくる!」
エイ「確かにちょっと派手すぎるわね・・」
ゼーラ「あ〜あせっかくお兄ちゃん悩殺させようと思ったのに」
エイ「あんたも色々考えるわねえ・・。あなた自身も相当派手なの着てるし・・・」
ゼーラ「二人で男を悩殺しようって言ったのに。」
ゼロとホーネックがあがってきた。
ゼロ「お〜いサメ捕まえたぞ〜フカヒレスープにしよ〜ぜ〜」
ゼーラ「ホ〜ネックゥ〜!」ホー「ウギャワーーーー!!!!!!!」真っ赤になっ
て鼻血出して倒れる。ゼロ「どした?」
エイ「ゼロ〜この水着どう?」
ゼロ「別にどうって言われてもなあ・・・。」
マー「ねえ、私のはどお?」ゼロ「いつもとあんまりかわんないカッコだな。」
マー「グゥ・・!」ゼーラ「どお?お兄ちゃん?かわいいでしょ?」
ゼロ「いつものことだろ?」ゼーラ「やっぱりお兄ちゃんって女の人に興味無しね・
・。」
エイ「なんか悔しいわね・・・。」マー「あ、アイリス戻ってきた。」
アイリス「あれ?みんなどうしたの?」今度は普通の地味な水着を着てきた。
ゼロ「・・・・・・」
アイリス「どしたの?」ゼロ「いや、別に・・その・・」
ゼーラ「エ?」エイ「もしかして・・」マー「赤くなってる・・・。」
アイリス「ゼロ君大丈夫?」
ゼロ「ウ・・・」ホーネックより真っ赤になって気絶した。
アイリス「きゃあ!ゼロ君!しっかりして!」
エイリア「ゼロって・・」マー「アイリスオンリーなんだ・・・。」
ゼーラ「やっぱりね・・・♪」
悩殺から立ち直り泳いでるゼロ。
ゼロ「今度はタコ捕まえてたこ焼きに・・」
そのころアイリスたちの前に変なおばあさんが現れた。
ばあさん「皆の衆聞けーー!」
アイリス「どうしたの?おばあさん?」
ばあさん「この海には10年に一度人魚が現れうら若き乙女を捕まえて自分達の仲間
にしに来るのじゃ!
ワシの妹も50年前にさらわれ人魚に連れて行かれてしもうた・
・。」
アイリス「え!?じゃあ逃げなきゃ!」
X「早く帰ろう!」マー「私もともと人魚レプリロイドだからだいじょーぶ。」
エイ「早く、早く逃げるのよ!」
ばあさん「『うら若き』乙女でなければ大丈夫じゃ。」
エイ「それどういう意味よこのババア・・・!」
ヴァジュ「どうしました?」
ベル「人魚が出てきて若い女性をさらって人魚の仲間にするんですって・・。」
ヴァジュ「そりゃ大変。早く帰ったほうがいいですね」
ゼロ「お〜いでっかい魚捕まえたぞ〜」尻尾を持って引きずっている。
ヴァジュ「おお!早く食べましょう!刺身、いやお寿司がいいですね!」
アイリス「ゼロ君・・それよく見て・・」
ゼロ「ん?」人魚だった。
人魚「うう・・・」ヴァジュ「大丈夫ですか?」
人魚「誰か・・女を・・」ばあさん「は、早く逃げるのじゃ!」
人魚「早くしないと・・泡になっちゃう・・」
ホー「ん?わあああっ!」ゼレス「どした?・・ああっ!」
海一面にたくさんの人魚が顔を出してきた。
人魚達「女〜女〜」 ゼレス「なんかエロいおっさんみたいな言い方だなあ・・」
ゼーラ「こっち来たわよ!」他の客はみんな逃げてしまった。
エイ「キャッ!放しなさいよ!」ゼレス「嬉しそうな顔してるな・・」
ゼーラ「イヤあ!」X「マーティは・・あ、やっぱ大丈夫だ。」
アイリス「キャアーー!ゼロ君助け・・あれ?」
ゼロ「俺は女じゃねーってのに!やめろこらバカ!殴るぞ蹴るぞ噛み付くぞ!」
人魚「早く仲間を増やさないと・・」ベル「どうなるのよ!」
人魚「泡に・・なる」ゼロ「何が!」人魚「私達の住処が・・泡になって消える・・」
ゼロ「なに?どういうことだ?」
人魚「ある男が60年前突然現れ・・10年に一度仲間を増やさないと住処を泡にして
しまうと・・」
ゼロ「そいつ倒してやるからもうやめろ!」
人魚「本当ですか・・・?」
ゼロ「ああ!行くぞ!X!ホーネック!ヴァジュリーラ!」
三人「おお!」
海の中を泳ぐゼロ達。
X「人魚達を脅かしてるのは誰なんだろう・・。」
ゼロ「泡使うらしいからな・・カニかもな。」
ヴァジュ「じゃあカニなべにしましょう。」
ホー「おっ?あれが人魚の住処かな?」
ヴァジュ「きれいなところですね〜。おや?あの趣味の悪い城は?」
ゼロ「深海の脅迫犯の居城って所か。」入ってみるゼロ達。
??「何だ貴様ら?ワシが深海の大王と知っての潜入か?」
ホー「ん?」X「これって・・」
ゼロ「カニだ。」ゼロのいうとおり、巨大なカニである。
カニ「ワシの名前はカニ大王。この海に200年間住んでおる。」
ホー「なんだかこういう小説に出てきちゃいけないようなキャラが出てきちゃったな
・・・」
カニ「なんじゃと!?」
ゼロ「で?そのカニ大王が何で人魚を脅かしてんだ?」
ヴァジュ「女好きだからでしょ。」X「タダのスケベって事か・・。」
カニ「人魚たちのことを知っているのか・・ん?お前は新しい人魚か!?よーしワシが
人魚の体をやろう・・」
ゼロ「ふざけんなこのやろう!俺は男だ!女扱いされるのが一番嫌いなんだよ!」
殴り飛ばす。
カニ「ぐええ・・・」ゼロ「なあ・・俺ってそんなに女っぽいか?」
X「見えなくは・・・ないかな?」
ホー「童顔って女に見られやすいそうです。特に隊長みたいに長い髪は・・」
ヴァジュ「女性と間違われるのが真の美男子だってどっかの漫画の人気投票コメント
に書いてありましたよ!」
ゼロ「ヴァジュリーラの・・慰めか?全然嬉しくねーぞ・・」
ヴァジュ「性格は完全に男ですもんねえ。」
カニ「己〜よくもやりおったな・・・くらえ!溶解スプラッシュ!」
泡を吐き出すと、周りの岩が溶けていく。
ホー「なんてネーミングの悪さだ・・。」
カニ「ヒャクレツハサミボンバー!」ハサミで何度も切りつける。
ヴァジュ「名前はともかく結構な威力ですね。」
X「200年も生きてると人魚を作ったりできるのか・・。」
カニ「どうだどうだどうだ!」
ゼロ「それがどうしたーー!」腹の部分を思いっきり殴り、そのまま海面まで吹っ飛
ぶゼロとかに大王。
アイリス「もう30分だけど・・息続くのかなあ?」
エイ「大丈夫でしょ?多分・・」
ベル「あら?」
海面を破ってゼロとカニ大王が飛んできた。
ゼロ「おおおおおおお!!!!!!」
カニ「ぎゃあああああああああ!!!!」
カニ大王は背中から砂浜に叩きつけられ、
ゼロのパンチがさらに食い込み死亡。
ゼロ「ふん!バカガニが・・」
人魚A「キャアーー素敵ーーー!」
人魚B「私達のとこへ来てください!一緒に暮らしましょう!」
ゼロ「ナニ!?」人魚に取り囲まれるゼロ。
人魚C「私と結婚してーー!」人魚D「いいえ私よーー!」
ゼロ「ハア!?」
アイリス「だ、駄目よお!」
人魚をかき分けゼロを探すアイリス。
アイリス「あっ!きゃあ!」転んでしまう。
ゼロ「どけ!あっ!」ゼロの上に転んでゼロに乗っかるアイリス。
顔が思いっきり近くに来た。
アイリス「あ・・・・・・」赤くなる。
ゼロ「う・・・・・」真っ赤になる。
人魚A「あ・・そろそろ帰らないと・・」人魚E「私達が地上で暮らせるのは一年に1
時間までなんです。」
エイ「それじゃあね。」人魚達「さよーなら〜・・」
ヴァジュ「ふ〜簡単に終わりましたね・・・」
X「俺たち来なくてよかったじゃん・・」
ホー「まあいいじゃんこんなに魚捕ったんだし。」
X「魚とってたの!?」ヴァジュ「後でお寿司にしましょう。」
ホー「ん?あ!」アイリスがゼロの上に乗ってるのを発見。
X「ゼロ・・アイリスさん・・」
ヴァジュ「邪魔しちゃ悪いから早くベルカナさんたちのとこ戻りましょう。」
アイリス「え!?あ!な、なに気ーきかせてるのよ!ゼロ君!早くどいてよ!」
ゼロ「乗ってんのはお前だろうが!早くどけ!」
アイリス「え!?あ!あう・・」
エイ「ちょっと・・やめさせたほうがいいんじゃない?子供が見てるのよ。」
アイリス「あ、やだ!誤解されちゃう!」
ゼロ「だから早くどけって言ってんだろ!」
でもなんだか混乱して1時間はその状態だったゼロとアイリスでした。
ハンターベース。現在午後五時。
ゼロ「なあシグナス〜」シグ「何だ?」ゼロ「明日とか休んじゃダメ?」
シグ「ダメだ。お前この前10日も休んだろ。」
ホー「じゃあ俺休んでいいですか?」シグ「だ、ダメだ!」
ヴァジュ「私は?」
シグ「ダメだ!お前ら主力部隊はそう簡単には休めんのだ!Xを見習え!」
X「シグナス総監!」シグ「おお!X!何だ!?」
X「帰ります。さようなら。」シグ「ぐう・・。」気が抜けて落ち込むシグナス。
ゼロ「大丈夫か〜?」シグ「ほっといてくれ・・」
アイリス「ゼロく〜ん♪」ゼロ「あ、アイリス!どうした?浴衣着て。」
アイリス「今日夏祭りあるからいこ♪」ゼロ「そっか・・もうそんな季節か・・」
ホー「こないだ海行ったばっかじゃないですか。」
ゼロ「あ、あのセンスないカニと戦った時か。」ヴァジュ「カニ鍋美味しかったで
す〜」
ゼロ「んじゃいこ〜か。俺も浴衣に着替えてくるからちょっと家に戻って・・」
ゼロの家。部屋の中で待つみんな。(アイリス、X,エイ、マー、ホー、ゼーラ、ゼ
レス、ヴァジュ、ベル)
すでに浴衣は用意していて着て来ている。
ゼロ「着替えしゅーりょー。」アイリス「あれ?ゼロ君それ・・」
ゼロ「ん?」アイリス「寝る時のじゃない?」
ゼロ「ダメ?」アイリス「ダメだよ浴衣はそーゆーのとは違って・・」
ゼーラ「あれ?何でお兄ちゃんの寝姿知ってるの?」
アイリス「え?それは・・その・・」ゼーラ「あれ?どうしたの?ひょっとして・・
(笑)」
ゼロ「前に10日休みしてケーキ作ってた朝に来たから知ってんだろ?」
アイリス「う、うん!そう!」ゼーラ「な〜んだ。海であんなことになったからてっ
きり・・モガ。」
ヴァジュ「そっからは多分放送禁止です。」ゼーラ「モガモガ」
ゼロ「チエッとりあえず別のに着替えて・・」
そして普通の私服に着替えて祭り会場に行くゼロ達。
ヴァジュ「やってますねえ。」
ゼーラ「ホーネックゥ〜射的やろ♪」ホー「は、はい・・」
店主「当てたやつはあげるよ〜」ゼーラ「あ、あれとって!クマの人形!」
ホー「あ、はい。」バン!「熊」の木彫の人形に命中。
ゼーラ「ぬいぐるみとって欲しかったのに・・・」ホー「え?あれ狸ですよ!?」
ゼーラ「あ、ホントだ。」
ヴァジュ「おや?これが綿菓子ですか。」ベル「一緒に食べましょヴァジュ様♪」
店主「はい綿菓子二つ!」ヴァジュ「いえ、三つください。」
店主「え?あ、はい。」ヴァジュ「あ、美味しいですね。」
ベル「私の分は?」ヴァジュ「え?自分で買うんじゃないんですか?いつもデートの
時自分の分は自分で払うって・・・」
ベル「なんだか同棲始めてから優しくな〜い!」
ヴァジュ「わかりましたよ〜・・。もう一つください。」
店主「はいよ!」
マー「X〜これ買ってこれ買ってこれ買って♪」
X「え?何で俺が・・」マー「彼氏が彼女におごるのは当然でしょ!いつもお弁当作っ
てあげてるんだからそれくらい・・!」
X「あの消し炭弁当と数千円はつりあわないよ〜・・」マー「なんか言った?」
X「いや、別に・・」
マー「あれ?何でも屋だって。」X「屋台で?ん?あ!」
ダイナモ「よお。」X「ダイナモ!」
X「なにやってるんだ!?」ダイ「何でも屋。宝石も菓子もおもちゃも売ってる
ぜ。」
X「何でこんな所で・・・」
ダイ「金になる仕事はなんでもするのが俺の主義だからな。へヘッ!ケッコ〜儲かっ
てるぜ!」
X「・・・」マー「このダイヤきれい!買って♪」
ダイ「おう!2000万円だ!」マー「何言ってんのよ縁日でこんな高い訳ないじゃ
ない!」
ダイ「は?」X「マーティ、あっち行こう」マー「何でよーー!」
そのころゼロとアイリス。金魚すくいをやってる。
ゼロ「あっまた破けた・・」店主「『また』って・・もう十匹もとっといておく言う
ぜ。」
アイリス「ゼロ君金魚すくいうまいね。」ゼロ「まーな。」
アイリス「じゃあ私も・・・」男「どけ!」アイリスを突き飛ばす。
アイリス「キャア!」男「ケッ!」走っていってしまう。
アイリス「あ!お財布がない!」ゼロ「てめえ〜!」
男の足は速く、階段を登って神社の方へ走ってしまう。
ゼロ「うらああああ!」バスター連射。男「ぎゃあ!」
ゼロ「ヘア・ビュート!」男を捕まえ、財布を取り返す。
そこにやっとアイリスが追いついてきた。
アイリス「ゼロ君・・」ゼロ「ほら、財布。」アイリス「ありがとう!」
そして頬にキスしようとするが、ゼロは真っ赤になって避けまくる。
アイリス「あ、ヒド〜い!」ゼロ「だって・・」
アイリス「照れ屋さんはわかったからちょっとくらいいいでしょ!」
ゼロ「よくね・・」ドオーーン・・
ゼロ「ん?」アイリス「花火だ!」夜空に色とりどりの花火が輝く。
アイリス「きれいだね・・。」ゼロ「ああ・・・」
ゼロ「アイリス・・」アイリス「?」ゼロ「また来ような。」
アイリス「うん!」
また海に着たゼロ達。
ゼロ「今日はスイカ割りするぞーーー!」
ホー「殺駆三兄弟が大好きなスイカ割りだー!」
ヴァジュ「っあ、スイカ割り♪」
X「100年以上前の漫画の話しても誰もわかんないと思うよ・・。」
アイリス「な〜にザク三兄弟って・・」
ゼロ「何だお前武者ガンダムシリーズ知らないのかあれはモガモガ」
X「だからもうやめろって」
ゼロ「ともかく!スイカ割りやるぞ!」
ホー「まずは俺やります。」
目隠しして棒を持って歩き出す。
ヴァジュ「右ですよ〜」ゼーラ「もっと、もっと右よーー!思いっきり曲がちゃっ
てーー!」
ホー「はあ・・ワッ!」
ゼーラの言葉を頼りに来たホーネック、ゼーラの足につまずき、日光浴をして寝てい
るゼーラ、エイリア、ベルカナ、マーティの上に倒れこむ。
エイ「キャッ!なにやってんのよ!」マー「このスケベ!」
ベル「怒るわよ!」ホー「ワワワワワワワワワ!!!」
真っ赤になって鼻血出して倒れる。それをゼーラが受け止め抱きしめる。
ゼーラ「いらっしゃ〜い♪」
ヴァジュ「そっちはほっといて次は私が。」X「ほっといていいのか?」
ヴァジュ「え〜と・・」まっすぐ進むヴァジュ。
ヴァジュ「ここですかね?」X「まて!そっちは・・・」
寝ているおっさんの頭にヴァジュリーラの凶撃が降り注ぎそうになったその時、
ゼロ
が間一髪でおっさんをぶっ飛ばして救った。おっさんは海に落ちた。
ヴァジュ「どうしたんですか?」
ゼロ「寝てる人の頭を叩きそうになったんだよ!」ヴァジュ「おやまあ。」
X「次は俺がやるよ。」
ゼロ「X2、3のアイテムサーチ使うなよ〜。」X「もう使えないよ!」
X、失敗。次はアイリス。
アイリス「え〜と・・どっちだろ。」
ゼロ「ちょっと右だ。」
アイリス「えっと・・・」
そのころさっきのおっさんが海から救助されまた寝ようとしていた。
アイリス「あ、これだわ。」
アイリス、おっさんの頭を見事撃破。(怪我とかしてません。)
おっさん「ぐおおおお!」アイリス「ア、ごめんなさい!大丈夫ですか・・」
おっさん「このアマ!よーもやってくれよったのお!ぶっ殺したる!」
アイリス「そ、そんな・・・」おっさんはヤクザだった。
その名も「ドスチャカ・ヒューマニッチ」。
ゼロ「おいおい許してやれよ。」アイリス「ゼロ君!」
ベル「そーよ何もそんなに怒んなくてもいいじゃない。」
エイ「乱暴すぎない?」
ヒュー「なんじゃなんじゃブスばっかそろいよってまとめてぶちかましちゃるぞ!」
ゼーラ「ブ・・ス?」エイ「何ですってえ・・・」
ゼロ「後はアイリスに任そう。」ヴァジュ「エ?」X「そうしよ・・」
ホー「アイリスさんたちやばくないですか?」
X「大丈夫だよ・・あのヤクザあのセリフ言っちゃったもん・・・」
ヒュー「ぎゃあああああ!!!!!」ヴァジュ&ホー「!??」
アイリス「誰がブスですってえ!?目ぇイカレてるんじゃない!?」
ヒュー「助け・・!ぎゃあ!」
アイリス「許さないから・・」ヒュー「うあああ・・・」
ゼロ「そのへんにしとけ。死んじまう。」おさえる。
アイリス「でも・・でも・・」
ヴァジュ「アイリスさんにブスって言うとキレるんですね・・」
ホー「おっとろしいもんだなあ・・。Xたち知ってたのか?」
X「高校時代ゼロとアイリスさんが超大喧嘩した時に・・ゼロが・・」
ホー「エッ!隊長が!?」X「いや、アイリスさんもけっこう色々言ってたんだけど
さ・・。
もう言い合いから殴り合いになっちゃって・・あの時は怖かった・・」
ヴァジュ「んで今は凄く仲良くなってますよねえ」
X「殴り合ってから随分仲良くなってた・・」
ヴァジュ「苦難を乗り越え成長したカップル・・って感じですかね?」
X「そんなもんかな。」ホー「アイリスさんが人殴るって想像つかない・・」
X「想像しなくてもさっきのみりゃわかるって・・。」
アイリス「だって〜あの人私のことブスって・・」
ゼロ「アンだけなぐりゃもういいだろ・・。スイカ割って食おうぜ・・」
割ったスイカを食べるゼロ達。
エイ「ねえ!アイリス!」アイリス「なんですか?」
エイ「ビーチバレー大会やるからきなさい!」
アイリス「え?あ、はい。」
X「俺たちもでようかな?」ゼロ「やめとけやめとけ反則みたいなもんだ。」
エイ「それに女性限定なんですって。」
アイリス「じゃあゼロ君でよ♪」ポカ!
アイリス「ゼロ君がぶった〜!」ゼロ「フン!」
ゼーラ「お義姉ちゃん、私と組も♪」アイリス「いいけどお義姉ちゃんはやめて・
・」
エイ「私はマーティと組むわ。」
ゼーラ「高校の友達連れてきました〜♪」
ヨシエ「こ、こんにちは・・・」
ゼロ「ん?おまえ確か前にハンターベース来たことあったか?」
ヨシエ「え?あ、はい!」
ゼーラ「ほら、バレンタインの時に私たちと一緒に来てたでしょ!」
ゼロ「あ、おまえか・・。」ヨシエ「は、はい・・・」ベル「じゃあ私と組みま
しょ」
ホー「そろそろ大会始まるそうですよ。」
実況「さあ、始まりました!今回の出場チームは8組!人数は16人!
一組目はアイ
リス&ゼーラの『未来の姉妹コンビ』!そして次は・・」
アイリス「なんであんな名前つけるのよ!」真っ赤になって聞く。
ゼーラ「だって絶対そうなるから・・」
審判「この試合は時間制です!では試合開始!」
一回戦でアイリスとゼーラのチームとエイ&マーとベル&ヨシエと強豪チームの ジャッカル姉妹が勝ち残った。
そして2回戦。アイリスチーム対ベルカナチームの対決。
ゼーラ「いっきま〜す♪」サーブして軽く1点。
しかし次のサーブはヨシエにかえされる。
アイリス「なんだか凄い迫力・・」
ゼーラ「ヨシエ本気ね・・(お兄ちゃんのことはあの時あきらめたんじゃなかったの
?)」
その後しばらくアイリス対ヨシエが続く。
ヨシエ「はあああ!!!!」
アイリス「キャッ!」アイリス、返すが転ぶ。
ゼロ「アイリス!」ヨシエ「!(ゼロさん・・)」
ベル「なにやってんのよ!また1点取られたじゃない!」
審判「時間切れ!試合終了!」2対0でアイリス達の勝ち。
ヨシエ「やっぱり勝てないか・・」
そのころエイリア達は負けていた。
ジャ姉「アタイたちに勝てると思ったの?」
ジャ妹「これだから素人は・・」
ゼロ「あいつらつえーな。」X「毎年勝ってるらしいよ。」
ゼロ「アイリスたちで勝てるかな?」
審判「試合開始!」
姉「ほ〜ら!」強烈なサーブ。
ゼーラ「きゃあ!」妹「まだまだあ!」もう一発強烈なサーブ。
アイリス「え〜い!」レシーブで返す。
姉「やるわね!」返される。
アイリス「あっ!」1点取られた。
妹「今度は返させないよ!」
ゼーラ、見事返す。
妹「な、なんだってえ!?」
ゼロ「なあ」ヨシエ「え?あ、はははい!」
ゼロ「ゼーラって高校でバレーやってんの?ずいぶんうまいけど・・」
ヨシエ「い、い、いえ。べべべべつに何も・・」
ゼロ「だいじょぶか?変な喋りかたして・・」X「鈍感・・」
ホー「戦いではメチャ敏感なのに・・」
アイリス「きゃあ!」現在10対7
ゼロ「やばいな・・お〜い、アイリス〜頑張れ〜!」
アイリス「!ゼロ君が・・私の応援を・・」
ジャ姉「なにボーっとしてんだい!」
アイリス「はあっ!」思いっきり返して1点とる。
ゼーラ「いくわよぉ!」 ジャ妹「このぉ!」返す。
アイリス「ブロック!」ジャ妹「ああっ!」
ジャ姉「うそ・・こんなやつらに押されてる・・」
ゼーラ「このまま行けば勝てるわ!」
その後ジャッカル姉妹は負けじと猛攻を繰り返すがゼロの応援を受けたアイリス(水
を得た魚状態)も負けずに互角に渡り合い15対15の同点となる。
ホー「ゼーラさんもがんばれ〜!」
ゼーラ「!いっくワよおお!!!!!!」ジャ姉「負けてたまるかいこのブスども
!」
アイリス「!」ゼーラ「!」みんな「!」
帰ってきたボールを殴り飛ばすアイリス。
ジャ姉にぶつかり、地面に落ちて一点取る。
ジャ妹「お、オイ姉貴、しっかり!」
アイリス「許さないわよ・・」言った瞬間超強烈なサーブで妹もぶっ飛ばして17対1
5で勝利した。
アイリス「ふう・・今回はこのへんで許してあげるわ・・」
姉妹「ま、まけたあああ・・・」
実況「優勝はなんと未来の姉妹コンビです!あのジャッカル姉妹を相手に大活躍です
!勝因はなんでしょうか?」
ゼーラ「『愛』と『怒り』で〜す!」アイリス「え?」
実況「愛といいますと?」
ゼーラ「お互い好きな人から応援をもらったからです!」
アイリス「え?すきな・・え!?ちょっと!やめてよ!」
ゼーラ「キャハハ!ホーネックだあいすき〜♪」
ホー「エッ!?」赤くなる。
ゼロ「何で未来の姉妹なんだろ・・・?」
海行ってから5日後。ハンターベースの夜。
ヴァジュ「ゼロさん、今夜開いてます?美味しいフランス料理店見つけたんですが・
・」
ゼロ「ベルカナと行きゃいいだろ。」
ヴァジュ「たまにはみんなで行こうかと・・」
ゼロ「今日はあいてねー。」ヴァジュ「そうですか・・」
ゼロ「じゃーな。」ホー「さよ〜なら〜・・」
ゼーラ「あやしい。」ホー「わっ!いつの間に!?」
ゼーラ「お兄ちゃんがヴァジュリーラさんのお誘いを断るなんて・・・」
ヴァジュ「予定あいてないから仕方ないでしょ。」
エイ「だれか別の人との約束かしら。例えばアイリスとか。」
アイリス「呼びました?」
ゼーラ「あれ?お兄ちゃんとの約束は?」
アイリス「え?別にしてないよ?」
エイ「ッてことは・・・別の女?」
ゼーラ「ええーーー!!??」
アイリス「えええええええええええええええええ!?
???????????」
ヴァジュ「そんな勝手に・・」
アイリス「何してるの!?みんな、早く追うわよ!」
X&ホー「・・・・・・・。」(なんていえばいいかわからない。)
そしてハンターベースの通路でマサイダーとナマズロスが話している。
ナマズ「ホンマに見たんや!」マサイ「ゼロが女と酒飲んでるとこだって?」
その時通りかかったアイリスたち。
アイリス「どういうこと!?それ!?」
ナマズ「一昨日の夜にゼロはんが上機嫌で髪の長い女の人と酒飲んでるとこみたんや
!」
アイリス「どこ!?」ナマズ「確か・・『居酒屋黒水(こくすい)』・・」
アイリス「みんな!いくわよ!」マー「何で私達が・・・」
文句を言うマーティ。しかしアイリスににらまれたのが怖くてもう喋れなかった。
そして黒水。
ガラスのドアからゼロと長髪で青髪の誰かが酒を飲んでいるのが見える。
アイリス「ゼロ君!」
ゼロ(酔っ払ってる)「おう、アイちゃん!どした〜?」
アイリス「あ、アイちゃん?」ゼロ「なに?」
アイリス「そ、その人だれ?」ゼロ「飲み仲間のダイナモ〜・・」
X「ええ!!!???」ダイナモ「よお、あんたらか・・。」
X「ダイナモ・・お前なんでゼロと酒なんか飲んでるんだ!?」
ダイ「三ヶ月くらい前にここであってからいきとーごーしていつもここで飲んでんだ
よ!」
X「ゼロ・・お前ダイナモのこと知ってるのかよ!」
ゼロ「知ってっけど?ダイナモはこう見えて酒強くて焼酎好きで肴はあぶった烏賊で
いい・・」
X「そうじゃなくて・・コロニー事件の時の・・ん?(そういえばゼロとダイナ
モって会ったこと無い・・!
ゼロにダイナモのことを教えたこともない・・)」
ゼロ「イイから呑もうぜ?みんなでよ!」
ゼーラ「は〜い♪」ゼロ「お前は未成年だろ!ホーネックおめーもだ!」
ホー「わかってますよ!」ゼーラ「じゃあ一緒にどっかいこ♪」
ホー「え?いや、それは・・わああ!」抱きつかれて赤くなる。
ベル「はい。」ヴァジュリーラに酒を注ぐ。
ヴァジュ「どうも。」
アイリス「ゼ、ゼロ君!どうぞ!」ゼロに酒つごうとする。でもゼロの顔にかかる。
そのままビンがゼロの口につっこんでアルコール度の高い酒がゼロの体内で大暴走。
ゼロ「ガボお!」アイリス「キャア!大丈夫!?」
ゼロ「う〜・・・・やりすぎだぜアイちゃん・・」エイ「アイちゃんですってよ。」
アイリス「そ、その呼び方やめてよぉ・・はずかしぃ・・」アイリス、赤くなる。
ダイナモ「酒は二人か一人がいいなあ・・・」
ヴァジュ「お酒は温めのカンがいい〜肴はあぶったイカでイイ〜♪」
今日も平和なハンターベース。
みんなでお喋りしている。
アイリス「それでうちのパパとお兄ちゃんが電灯直してるとき直し方で喧嘩してたら
電灯が落ちてきて感電して病院に運ばれちゃったの。」
ゼロ「ハハハ、何だそれ!」
ホー「そういやレプリフォースも解体して結構立ちますけど・・まだ戻んないんですか
?」
アイリス「うん・・。人員が足りないんだって。って、こんな話しなてないで家族の
話しよ。」
エイ「うちの親は私そっくりの美男美女で・・・」
ヴァジュ「そうでしょうねえ。」エイ「まあ♪」
ゼロ「まあ顔はいいよな。」エイ「え?ゼロにまでそんな事言われるなんて・・・」
ゼロ「顔はな。【顔】は。」エイ「それじゃ他全部悪いみたいじゃない!」
ゼロ「ワー年増が怒った〜ケラケラ♪」エイ「何ですってえ!」
アイリス「なんか変ねえ・・」ホー「あ!酒ビンが空っぽ!」
X「酒飲んだのかよ!もう仕事は終わったけどここハンターベースだぞ!」
ゼロ「ウ〜・・」ゼーラ「お兄ちゃんはほっといて・・家族の話しよ。」
ヴァジュ「ゼーラさんの・・ゼロさんの両親はどんな方なんですか?」
ゼレス「お袋は・・アニキが2歳、俺が1歳、ゼーラが0歳のとき死んだよ・・・。」
ホー「隊長のお母さんが・・?」
ゼレス「詳しいことは知らないけど強盗が入ったらしい。」
ゼーラ「パパは鉄鋼業の大企業の社長さん。あんまり家には帰らないけど優しい
よ。」
ゼロ「優しい?」ゼーラ「うん!」
ゼロ「そんな筈あるか!!!!!」ゼーラ「!?」ゼロ「う・・・」
ゼロは急いで部屋から出てしまう。
アイリス「ゼロ君!?どうしたの!?」後を追う。
そしてなぜか屋上。
アイリス「ゼロ君のお父さんと・・何かあったの?」
ゼロ「あいつは・・・母さんを殺した。」アイリス「ええ!?」
ゼロ「何が強盗だ・・・何が優しいだ・・全部作り事だ!」
ゼレス「どういうことなんだ!?」
ゼロ「18年前・・俺は見たんだ・・奴が母さんを・・トンファみたいな剣で切り殺した
のを!」
ゼレス「・・!!!!!強盗じゃ・・なかった?」
ゼーラ「そんな!あの優しいパパが・・そんな事・・」
X「見・・見間違いとかじゃないか?まだ2歳だったんだろ?」
アイリス「そうよ!その時の強盗と間違えたとか・・」
ゼロ「違う!違う!声もあいつの・・」
エイ「幻覚とか・・。ほら、そのくらいの特殊能力を持つレプリロイドは数多くいる
わ。」
ゼロ「ふざけるな!これでも信じないのか!?」
アーマーやアンダーウェアを脱いで上半身を出すゼロ。
アイリス「きゃ!・・あ!」
ゼロの体には、左肩から心臓の上にまでかけた大きな傷があった。
ホー「う・・海に行ったときはこんな傷は・・」
ゼロ「精神を集中してればふさいどけるんだよ・・でも普段は左手取れかけ状態だ。」
ゼレス「親父にやられたのか・・」
ゼロ「ああ・・あの時見たのは確かに奴・・ゼクルスだった。これでも信じないか?」
エイ「あなたの傷がどうあれ証拠としては薄いわね。」
ゼロ「チッ・・」ホー「でもよく死なずにすみましたね。」
ゼロ「前に2歳のころ家出したって言ったろ?(6話)ギリギリであいつを殴り飛ば
して逃げたんだよ。
それでどうにか住むとこみつけて修行の日々だ。身を守るために
な・・」
アイリス「その傷・・痛い?」ゼロ「ああ・・。」
アイリス「ゼロ君・・かわいそう。」ゼロ「く・・」
アイリス「ほんとのことはわからないけど・・本当のお父さんにそんなことされて・・」
アイリスの目には涙が浮かんでいた。
アイリス「ゼロ君・・」なきながらゼロに抱きつく。
ゼロ「・・・」
アイリス「ゼロ君は・・お父さんのこと憎んでるの?恨んでるの?」
ゼロ「・・・ああ・・・」
アイリス「ダメ。憎んじゃダメ。恨んじゃダメ。」ゼロ「な・・」
ホー「隊長・・」ヴァジュ「あ・・夜が明ける・・」
そこにXたちの後ろからシグナスが。
シグ「お前らどうした?早い・・モガ!?」ゼーラ「静かにして・・!」
シグ「わかったわかった・・悪いが誰かこのポイントにいってくれ。イレギュラー反応
が出た。」
ヴァジュ「仕方ありませんね・・・ゼロさんたちの邪魔しないように静かに行きましょ
う・・」
ホー「あ、俺もいこう・・・」X「俺たちもそろそろいこう。仕事だよ。」
エイ「そうね・・。」
そしてみんな下へ降りた。
アイリス「ゼロ君が人を恨んだりするのなんてイヤ!私は・・・私は・・」
ゼロ「・・・」アイリス「いつものゼロ君が好き!」
ゼロ「!!!!!」アイリス「いつもの・・優しくて強い・・ゼロ君が・・」
ゼロ「あ・・アイリス・・?」アイリス「ずっと前から好きだったの!」
ゼロ「・・・アイリス」アイリス「?」
ゼロ「わかった。憎むのも恨むのもやめだ。俺も・・・お前が・・す・・好きだ・・か
ら。」
真っ赤になる。
アイリス「ゼロ君・・・!!!!!」さっきより泣くアイリス。
ゼロ「泣くなって・・。」アイリスを抱きしめた。
アイリス「ウン・・」アイリスもゼロを抱きしめた。
そして・・・キスした。
その数分後下に降りるゼロ達。
X「話し終わった?」ゼロ「ああ!」
エイ「何よ嬉しそうね。」アイリス「はい!」
ゼーラ「キスでもしたの?」アイリス「う!」
ゼーラ「あっれ〜!?図星ぃ!?へえ〜!」
アイリス赤くなる。アイリス「え、あ、う・・」
ゼロ「ああ。」アイリス「ゼロ君!?」
ゼーラ「きっぱり言わないでよ・・からかう楽しみが・・・」ゼロ「変な趣味だな・・」
ベル「あ、ホーネックが戻ってきたわ。ヴァジュ様は・・え?きゃあああ!」
ホー「ハア・・ハァ・・」ホーネックが血だらけで歩いてくる。
ゼロ「ホーネック!?どうした!?大丈夫か!?どうした!」
ホー「ヴァ・・ヴァジュリーラが・・」ベル「え?ヴァジュ様!?」
マー「ヴァジュリーラが裏切ったの!?」ゼロ「バカなこと言うな!」
ホー「ヴァジュリーラが・・殺された!」
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