ゼロファンさんよりゼロアイ小説4


第三十二話「ヴァジュリーラの秘密」

今日も平和なハンいターベース。
特に変わったことと言えば、シグナスが新総監になったくらいだ。
ゼロ「ヒマ〜。」X「そんな堂々というなよ・・。」
エイ「でもこのままじゃすることなくて私達クビよ!」
ゼロ「そりゃ困るな〜。」ホー「全然困ってなさそうです・・。」
アイリス「ゼロ君いる〜?」ゼロ「あれ?今日はずいぶん早いな。」
アイリス「レプリフォースが一時解散してからヒマなのよ。」
エイ「だから愛しい人のおそばに一日中・・」アイリス「や,やめてくださいよお !」
ベルカナが来た。「ヴァジュ様いらっしゃいますか〜?」
ヴァジュ「はい。」ベル「ヒマなんでしょ?今から一緒にどこかへ行きませんこと ?」
ヴァジュ「すみません・・今日は大事な用事がありまして。今からそこへ行こうと 思ってたんですよ・・。」
ホー「なんかすんのか?」X「誰かと約束?」
ヴァジュ「約束・・まあ似たようなモンですかねえ・・では。」
ゼロ「ヒマだからって仕事ほっぽってくなよ・・」
アイリス「ゼロ君なんてヒマじゃない時にサボってケーキ作ってたくせに♪」
ゼロ「なんだよウルセーな・・。」アイリス「美味しかったね〜あのケーキ。」
ゼロ「ああ・・。」アイリス「またつくろーね。」ゼロ「あ、ああ・・」ちょっと赤 面。
ベル「そんなこと言ってる場合じゃないわ・・。」
マー&ゼーラ「どしたの?」ベル「ヴァジュリーラを尾行よ!」
マー「あ!面白そー私も行く!」ゼーラ「私も行きまーす!」
ホー「ゼーラさん高校いいのかな・・?」ゼーラ「いいのいいの♪」抱きつく。
ホー「ワーー!」赤面。そしてみんなで尾行。
なぜかゼロとアイリスとXも無理やりつれてこられた。
そしてヴァジュリーラは鼻歌交じりに歩いていたが、急に立ち止まる。
そこは花屋。ヴァジュ「すみません・・このお花いただけますか?」
女性店員「ハ、ハイ、どうぞ・・。」ベル「なによあんな小娘にデレデレしてー!」
ゼロ「別にデレデレしてはいないよーな・・。」
そしてまた歩き出す。ついた先は・・・。墓地。
マー「?」アイリス「お墓?」
ヴァジュ「ふう・・・。もうお前が死んで1年たったんだな・・。」
そういって普段細目でめったに見えない目を剥くが、それは悲しい目をしていた。
ベル「誰?誰のお墓なのお!?」マー「ちょっと静かにしてたほうが・・。」
ベル「しっ!聞こえるでしょ!」マー「ハア!?」
ヴァジュ「お前が助けてくれなかったら俺は地獄にいたままだった・・でもなんでお 前は生き返れなかったんだろうな・・。」
??「よお!久しぶりだな!Xよお!」ヴァヴァだった。
X「ヴァ、ヴァヴァ!」ゼロ「お前も生き返ってたのか!」
エイ「あの世から脱走したのね!ブラックゼロと一緒に!」
ヴァヴァ「ほーよく知ってるじゃないか!とにかくX!勝負だ!」
X「じゃ、じゃあちょっと人気のない場所に移動するぞ!」
ヴァジュ「おや?皆さんおそろいで。」ベル「あ、ヴァジュ様!気づかれちゃった・ ・」
ヴァヴァ「お?ヴァジュリーラじゃねえか!久しぶりだなあ!」
ホー「そういえばこの二人・・元ドップラーの部下だったっけ。俺もだけど。」
ヴァヴァ「あの世から脱走して以来か・・。」
ベル「エエ!?」エイ「なんですって!?」ゼロ「ブラックと一緒にか!」
X「と言うことは・・ヴァジュリーラとヴァヴァとブラックゼロは・・仲間!?」
ヴァジュ「はあ・・・確かにそうでした。」
ホー「じゃ、じゃあなんで俺達の所に来たんだよ!」
ヴァジュ「あの世から脱走するのはそう簡単ではないんですよ・・。あの時天使達に つかまりそうになった所をB(マンダレーラ)がわたしを助けてくれたんです。
それ でブラックさんの軍勢はB以外すべて甦ったということですよ。」
ベル「じゃあそのお墓の人は・・」ヴァジュ「Bです。」
ダブル「よお!」X「な!?ダブル?」
ダブル「俺もブラック様のお陰で生き返ったんだ!」さらにカウンターハンターの三 人も登場。
サーゲス「ブラックゼロ様は変わっておってのお。これだけの部下がいると言うのに 一人で敵に向かっていこうとしたりするのじゃよ。」
アジール「なんでも邪魔される可能性は少ないほうが楽しいそうで・・。」
マー「そういえばヴァジュリーラも楽しいほうがいいって言ったわよね。それもある 人に聞いたって・・。」
エイ「だ、誰に聞いたの・・?」
ヴァジュ「・・・・・ブラックゼロさんです。」

第三十三話(無題)

ヴァジュ「・・・・・・」
アイリス「ヴァジュリーラ君があの人たちの仲間だったなんて・・。」
サーゲス「仲間どころかゼロ様の右腕と呼ばれたほどの男じゃよ!」
ゼロ「そんなことはどうでもいい!!」
X「そうだ!今はもう俺達の仲間なんだ!」
ヴァヴァ「そうだな・・そんなことはどうでもいいよなあ・・そんなことより早くX !俺様と勝負しろ!」
ダブル「ちょっと待てよ!Xは俺の獲物だぜ!」
ヴァヴァ「ザコが気取ってんじゃねえ!」ダブル「な、なにイ!?」
ヴァヴァ「いくぜえーーー!」X「!」
乱射戦が始まった。X「うああああ!」ヴァヴァ「おおおおお!」
ダブル「チッあのやろお・・ん?」
ヴァジュ「どうも新人さん。ワタクシ元戦闘総長ヴァジュリーラFFと申します。」
ダブル「ヘッ!肩書きなんかで俺が倒せるかあ!」
ホー「隊長・・」ゼロ「何だ?」ホー「敵の残りは3人ですが・・。俺達2人で大丈 夫ですか?あいつら知らないもんで・・。」ゼロ「大丈夫だよ。」
アイリス「気をつけてね・・。」ゼロ「だから大丈夫だって。」
アジール「あまりなめないでくださいよお!」剣からビーム発射。
サーゲス「フォッフォッフォ!」帽子からビーム連射。
バイオレン「だ・だなあーー!」手からビーム乱射。
ホー「うらああああ!」ミサイルやビームを正確に連射する。
ゼロ「おるあ!」チャージバスターを撃つ。
X「う・うわあ!」ヴァヴァ「ふははは!これで終わりだ!」右肩からビームを撃 つ。
マー「X!」 X「負けるか・・アルティメットアーマーON!」
ヴァヴァ「おお!あれがダブルに聞いたアルティメットアーマーか!こいつはいい !」
そういって今度は互角の戦いを繰り広げる。
ダブル「な、何てこった・・。この俺様があんな細目野郎に・・。」
ヴァジュ「目がどう見開いてるかなんて勝負に関係するわけないでしょう。」
エイ「ヴァジュリーラ・・・あの人本当に仲間なのかしら?」
ベル「な・・なにを言い出すのよ!当たり前よ!」
マー「それもそうね・・あいつ楽しければいいとか言ってたから・・急に『こっちの ほうが楽しい』とか言って裏切るんじゃない?」
ベル「まさかそんなことあるわけないわ!」
ゼロ「黙ってろ!!!!!!!!!」エイ&マー「!!」
ゼロ「ぐおっ!」バイオレンの鉄球を喰らう。バイオ「や・やったんだ・なあ〜。」
アジ「まだですよ!」ホー「コンチクショー!」ビームソードでサーゲスの乗る機械 を切り裂く。
サー「ウオッ!?・・・ム!」
ホー「な、なんだよ・・!ン!?」大気が揺れた。大地が揺れた。
アイリス「な、なに!?」 アジ「ふふ・・」 マー「え・・?」
ベル「キャッ!」 バイオ「お!」 ヴァヴァ「ふ〜ん・・」
X「何だ!?」ダブル「ヘッ!へへへ!」ゼーラ「一体なに!?」
ヴァジュ「・・・・。」ゼロ「オイ!ホーネック!」
ホー「ハ、ハイ!」ゼロ「あの3人・・お前がやれ。」 

第三十四話「しゃぼんだま」

−しゃぼん玉飛んだ屋根まで飛んだ生まれてすぐに壊れて消えた−

地面の揺れが止まった。しかし大気の揺れはおさまらない。
すると、地面が割れた。そこからシグマが現れた。
Σ「ウワハハハアッハハハ!!ひさしぶりだなあ!」
エイリア「シ、シグマ!?」 ヴァジュ「はあ?」
ホー「そうか・・隊長は一人でシグマと戦う気だったのか・・。そういうことなら・ ・」
ゼロ「ホーネック!」ホー「ハイ!わかりました!3人は俺が・・」
ゼロ「4人相手でやれ。」ホー「エ!?」
アイリス「ど、どういうこと!?」ゼーラ「お兄ちゃんなに言ってるのよ!」
ベル「まって!あれはなに!?」
シグマの後ろに、巨大な闇の穴が。
Σ「な、何だあ?」ドガ! そこから現れた手がシグマを殴り飛ばした。

(『ここは・・・どこ?』
『フハハハハ!ついに完成だ!』『誰・・?』
『奴のクローンがこんな子供でいいのですか?』『チッ!今からすぐ大人に改造し ろ。』『ハッ。』
『え・・・なに・・?何ナノこの人たち・・い、いやだ!なにするの!?』
『むっ!逃げたぞ!追え!』
『ハ、ハイ!』
『ハア・・ハア・・あれ?何してるの?』『しゃぼん玉。』
『僕も・・入れて!』『いいよ!』
『しゃーぼんだーまーとーんーだーやーねーまーでーとーんーだーうーまーれーてー すーぐーにーこーわーれーてーきーえーたー♪』
『なに?その歌。』『しゃぼん玉の歌。』『ふ〜ん・・』
『ほら、大きいのできた♪』『ワーすごーい!』
『しゃーぼんだーまとーんーだーやーねーまー・・ギャッ!』ドス!
『ど、どうしたの?・・あ!』
『貴様!こんな所にいたのか!さあ、来るんだ!』『いやだよおおお!』
『ここは・・どこだ?俺は・・誰だ?』
『お前はブラックゼロ。ワシはシグマ。お前を作ってやったのだ。』
『俺を作った?』『そうだ。さあ、もうすぐ敵が来る。奴を倒すのだ。』
『何のために?』『そうだな・・奴を倒せたら一生自由にさせてやろう。』
『そいつはいい・・』
『お前が敵か。』『ゼ・ゼロ!?』『紹介しよう。彼が私の新しいパートナーだ。』
『死にやがれえ!』『ワ!?』『ん!!??』ドン!ドン!ズバ!
『あ・・?』『俺のコピーにしてはで・・きが悪・・いな・・』
『で・・き・・?こぴー・・?うア・・ア・・・・・・・・・・)

「ふう・・・最低の目覚めだ・・。」
ブラックゼロが復活した。

第三十五話「動かないゼロ」

マー「ブ・・ブラックゼロ・・」エイ「あ・・。」
ブラック「・・・・・・・」ホー「またあいつか・・。」
ヴァジュ「・・・・・・」
Σ「お、おい!どけ!」ブラックはシグマの上に乗っていた。
ブラック「ん?なんだこれ?」
グシャ。 この音と共にシグマが死んだ。
サーゲス「し、Σさまが・・・」ブラック「こんな奴がどーした?別に関係ねーだ ろ。」
ホー「い、今だ!エナジー・トライアングル!」ドカン!サーゲス死亡。
バイオ「な・生意気なんだなあ!」ホー「おっとぉ!」攻撃をかわす。
ブラック「おい!そこの黄色いの早くかたづけとけ!」
ダブル「おお!やってやるぜ!・・ん?あ・・・!」
ヴァジュリーラのサーベルがダブルに刺さっていた。
ヴァジュ「あなたでは戦力不足です。」
ダブルの腹に刺さったサーベルを一気に下におろしとどめを刺してしまった。
ベル「残念だったわね!同じ黄色でも死んだのはそっちのダブルのほうよ!」
ブラック「・・・?なに言ってるんだあの女は?おい!ちょっと来い!」
ヴァジュ「ハイ。」
ベル「ど・どういうこと!?」エイ「まさか・・」
そうして二人だけで話し始める。
何を言っているかはホーネック対アジール&バイオレンとX対ヴァヴァの向こうで当 然わからない。
ホー「うわあ!」アジ「さっきまでの威勢はどうしました?」
バイオ「し・死ぬんだなあ〜。」ホー「くっ・・そおーー!」
ゼーラ「お兄ちゃん!ホーネックを助けてよ!」
ゼロ「ダメだ。」アイリス「なに言ってるのよ!早くしないと・・」
ゼロ「あいつがいるからダメだ。」アイリス「あいつって?」
ベル「それってヴァジュ様のこと?」マー「あんな奴に様つけないほうがいいわ よ。」
エイ「そうよ!あの人とあんなに仲良さげに話して・・」
ゼロ「お前らは黙ってろ!」
エイ「でもっ!」アイリス「ねえ。もうこの話はやめましょう。きっと何か考えがあ るのよ。」
  マー「そういえばなんでエイリアさんブラックゼロのこと「あの人」って呼んだの ?」
エイ「え?それは・・その・・」
X「うわあ!」ヴァヴァ「くらえ!ヘルヒートボンバー!」強力な超火球を繰り出 す。
マー「きゃ!Xが・・!」
X「う・・うう・・・」ヴァヴァ「これくらいじゃ終わりにしないぜ・・お前には俺 が地獄で編み出した最強の技で終わらせてやるからな・・・。」
X「なんだって・・?!」

 

第三十六話「魔界の契約」

ヴァヴァ「くらえ!」
そう言うとヴァヴァの背中から羽根のようなものが出てきた。
鎌の刃のようなものが。マー「な、なによあれ?」
ヴァヴァ「地獄のデスサイズ!」その鎌がXに向かって斬りつけてくる。
X「う、うわああ!」マー「X!」エイ「まるで死神のような・・」
ヴァヴァ「当たりだ。」エイ「?」
ヴァヴァ「俺様とヴァジュリーラとブラックゼロはなあ!地獄の裏街道で魔界の最強 の悪魔達と契約したんだよ!」
  X「な、なんだって・・・」ベル「ヴァジュ様まで・・・」
ヴァヴァ「俺は最強の死神と契約してこのデスサイズを手に入れたんだ!」
X「くっ・・悪魔に魂まで売るのか!」
ヴァヴァ「ちがうな!力を与える代わりにこの世ですべてを破壊するって契約をした んだよ!」
 X「!」マー「それって・・ブラックゼロもヴァジュリーラも?」
ヴァヴァ「さあ?契約の内容は違うからなあ・・。まあどうでもいい。お前さえ倒せ ればなあああ!喰らえ、キルシャイン!」
鎌の刃先からビームカッターを射出する 技。
X「う、わああああああああああ!!!」ヴァヴァ「もうすぐ復讐達成だ!」
ゼロ「・・・・!」Xのアルティメットアーマーのところどころに切り傷が。
マー「ゼロお!Xをたすけてよ!」ゼロ「ダメだ。」
アイリス「これも何か考えがあるの?」
ゼロ「・・・」マー「また黙って!いい加減にしてよ!」
ヴァヴァ「怖くなったんじゃねーのかあ!?」
X「なんだとお!」バスターを撃つ。ヴァヴァ「ウオッ!」
ゼロ「絶対ダメだ。俺は今は戦わない。」
マー「だからなんでなのか教えてよお!」
ゼロ「それは」X「うおおおおおおおお!ストック・プラズマ・チャージショット !」
ヴァヴァ「ぐ、ぐうう・・」マー「や、やったわ!これであいつも・・」
ゼロ「聞けよ・・」 ヴァヴァ「キルシャイン!」X「ぐわ・・」
ゼーラ「ホーネック〜頑張ってえ〜!」
アジール「ムッ!?攻撃のペースが落ちた!今です!」
ホー「ウワ・・!」バイオ「コ・こいつ顔真っ赤なんだなあ・・・?」
ホー「ゼーラさん!あんまり俺の応援しないでください!気持ちだけ受け取っときま すんで!」
 ゼーラ「はあ・・テレ屋さん過ぎ・・」
X「くう・・・」ヴァヴァ「チッ・・」
X「一回食らわせて一回喰らうって感じだな・・」ヴァヴァ「実際そうだぜ・・こう なったら互いの最強技をぶつけて生きていたほうの勝ちって言うのはどうだあ?」
X「命のやり取りはしたくないな。」
ヴァヴァ「そんなこといってられないぜ!そんな程度じゃ俺達『快楽パーティー』に は勝てはしねえ!」
X「快楽・・パーティー?」ヴァヴァ「俺らの軍団名だ。快楽だけを求める集団よお!
俺とブラックゼロとヴァジュリーラしかその名をしらねーけどなあ!」
X「なぜだ?」ヴァヴァ「他の奴らは他に変な野望持ってるからさ!純粋にしたいこ とだけしようって気にならねえ!
だから悪魔たちとも契約できねえんだ!だから俺ら のほうが遥に強い!」
X「お前らなんかに・・負けられない!自分の楽しみのために他の何の罪も無い人を も脅かして・・絶対に許さない!」
ヴァヴァ「くらえ!地獄のデスサイズ!」
X「ノヴァ・ストラーーーーイク!!!!!」
ブラック「さて・・・『破滅の死神ヴァヴァ』はどうなるかな・・?」
ヴァジュ「さあ・・?」

第三十七話「始動」

ヴァヴァ「うおおお!!お!?ひゃああああはっはっはは!!」
X「うわああああ!!!」
大爆発が起きた。
X「はあ・・はあ・・」
ヴァヴァ「チッ・・・・」
マー「どっちも無傷!?」
ヴァヴァ「チクショおおおおおおおお!!!!」
ヴァヴァは大爆発して消滅した。
マー「やったあ!」ゼロ「・・・・」
アイリス「ねえ。どうして戦わないの?」
ゼロ「もう言わない。」アイリス「え?」
ゼロ「だって言ったって聞いてくれないんだもん・・」 アイリス「なんかかわいい ♪」
ゼロ「いい加減にしろ・・」
アイリス「だってぇ・・なんかさっきから冷たいんだもん・・」
ゼロ「何も泣くことねーじゃネーか・・・・」
アイリス「だってぇ・・・うう・・」
ゼーラ「あーお兄ちゃんがお義姉ちゃん泣かしたー!」
ゼロ「泣くなってば!俺が悪かったから!もうやめろ!」
アイリス「え〜ん・・・」ゼロ「ゴメンって!もう泣き止め!」
アイリス「うん・・・」ゼロ「ふう・・・・」
ホー「うおおおおお!!!」アジ「ぐはあ!」
ホー「エナジー・トライアングル!」バイオ「ぎゃはあ!!!」
ホー「ようやく終わった・・」
アイリス「ホーネック君勝ったみたいね。で、どーしてゼロ君は・・」
ゼロ「あいつと戦う時に無駄なダメージを無くしたいからだ。ちょっと動いただけで エネルギーは減る。
ほんの少しでもダメだ。それに他の奴らが戦ってると流れ弾が飛 んでくるかもしれないからな。
余計な邪魔と横槍はいらない。」
ヴァジュ「それじゃあそろそろメインイベント行きますかあ!?」
エイ「来たわ・・2人の悪魔が・・」ベル「ヴァジュ様はそんなんじゃないわ!」
マー「それは向こうの出方しだいでわかるわよ。」
X「ヴァジュリーラ・・前から俺は少し信用できなかったけど・・」
ブラック「さあて・・・始めるぞ。」笑った。
傍目で見た女が一目惚れしそうなさわやかな表情で。
ゼロ「ああ・・そうだな。」同じ表情で笑い返した。
X「ゼロ一人で大丈夫かな・・?シグマを軽く踏み潰して殺すような奴だぞ・・」
立ち上がってバスターを構えようとする。
ホーネックも攻撃態勢に入ろうとする。
ヴァジュ「おおっと・・・邪魔はさせませんよ・・・・。」
X「やっぱりブラックゼロの見方か・・」
ベル「まさか・・そんな・・」 マー「やっぱりそうだったのね。」
ベル「そんなはずないわよ!きっと・・何か事情が・・」
ブラック「ベルカナとか言ったか・・けっこうバカらしいな。ヴァジュリーラから聞 いたぜ。」
 ベル「え!?どういうこと!?」

第三十八話「対決」

エイ「ベルカナがバカな女ってどういうことよ!」
ベル「一体ヴァジュ様は何を言ったのよ!」
ブラック「なんか3日くらい前にフランス料理食ってた時にヴァジュリーラの顔にク リームがくっついてたからテーブル越しに拭こうとしたらコケて服とかに料理がメ チャクチャに散乱してたっていってたぞ。ヴァジュリーラが。」
ヴァジュ「私はバカとか行ってませんからね!私は!」
エイ「は?」マー「私は『裏切るとも知らずにヴァジュリーラと付き合ってたのがバ カ』とか言うのかと思ったわよ・・。」
ブラック「いいから始めようぜ・・なあ!」ゼロ「そうするか。」
アイリス「死なないでよ・・絶対!」
ゼロ「うおおお!」ブラック「うおおおお!!!!」
バスターのエネルギーを溜め始める二人。
X「ヴァジュリーラ!そこをどけ!」
ヴァジュ「それだけは出来ません。」
そして二人のゼロはもうすでにお互い強力な攻撃をぶつけまくって大ダメージを受け ていた。
ホー「もうこんなになっちまったのか!」
ゼロ「うおあ!」ブラック「おらーーー!」ブラックゼロが優勢に。
アイリス「ゼロ君!」X「どうしてどこうとしないんだ!こうなったら・・アルティ メットアーマー、オン!」ホー「俺もやるか・・」
ヴァジュ「おやめください。」
X「そうは行かない!」ヴァジュ「わかりました。その前に一つ話しておきましょ う。」
ゼーラ「話?」マー「なによそれ?」
ヴァジュ「魔界の契約の話です。」ホー「ちょっと気になるな・・話してくれ。」
ヴァジュ「ヴァヴァさんは地獄の死神コロッセオ、ブラックゼロさんは魔界の悪魔バ ルジガン、そして私は冥界の銀烏(カラス)スラートと契約したのです。」
ホー「冥界の・・銀烏」
ヴァジュ「その力は強大でして。契約した力を使うと人格がおかしくなるんです よ。」
X「そういえば・・ヴァヴァも最後は笑い出したりしてたな・・それにいつでも破壊 を楽しもうとするあいつが一発勝負をかけてくるなんて今考えると・・おかしい。」
ヴァジュ「でしょう。」
X「話は終わりか?」
ヴァジュ「やるんですか・・まあここでおさえておいたほうがいいですね・・。」
ホー「行くぜ!」ヴァジュ「来な。」
X「?喋り方が・・」ヴァジュ「人格がこわれるっつっただろーが・・。」
そのヴァジュリーラはいつものヴァジュリーラ出はなく、目も細目から見開いてい た。
そして、カラスのような黒い羽が背中に生えていた。
ヴァジュ「さあ!冥界の馬鹿烏ヴァジュリーラFFが相手だ!かかってきやがれ!」
ゼロ「アースクラッシュ!」ブラック「ブラックホールバースト!」
ゼロ「チッ・・」ブラック「ふう・・・」
マー「ゼロー!早くそんな奴ぶったおしちゃってよー!」
ゼーラ「早くやっちゃてよお兄ちゃーん!そんなニセモノみたいな・・」
アイリス「ゼロ君なら絶対勝てるわ!」
ゼロ「黙れバカヤロウ!」
アイリス「!?」

第三十九話「一番大事な」

アイリス「バカヤロウって・・誰に言ったの・・?」
ゼロ「お前らの他に誰がいる!?」
マー「何言い出すのよ!あなたの応援しただけじゃない!」
ゼロ「なんて言った?ニセモノ?そんな奴?ふざけんな!」
ゼーラ「どういうことよ!お兄ちゃんじゃなくてその黒いのに言ったのよ!?」
ゼロ「俺の一番大事な奴の悪口言うなって言ってるんだよ!」
全員「大事な!?」ブラック「な・・・!!?」
アイリス「一番大事?前に病院で戦った時私のこと「一番大事な友達」って言ってた わよね?」 
ブラック「わけわかんねーこと言ってないで早く来い!」
ゼロ「アイリスは一番大事な友達だ。ここにいるみんなも全部大事だ。そしてブラッ クは・・・・俺の一番大事な『敵』だ。」
ブラック「ホントにわからなくなってきた・・何言ってるんだ?」
ゼロ「何で俺がカウンターハンターもシグマもホーネックに任せようとしたかわかる か?」
ブラック「体力温存だろ。」
ゼロ「何のための体力温存だ?」 ブラック「俺と戦うためだろ。」
ゼロ「そうだ。体力が完全の状態のお前と体力が完全な状態の俺が一対一で戦って完 全決着をつけるためだ。」
ブラック「!」
ホー「一人の敵のために・・?」
ゼロ「だから一番大事な『敵』なんだ・・・。」アイリス「ゼロ君・・・」
ブラック「・・・・ありがとよ。」ゼロ「さあ・・戦闘再開するか・・」
ヴァジュ「んじゃこっちも再開といくか?」
X「あ、ああ・・・」ホー「俺は降りる。」
X「え!?」ホー「隊長の邪魔はしたくない。」
ヴァジュ「わかってくれたか・・で?X、お前はどうする?」
X「俺もやめとくよ・・」ヴァジュ「それはいい。んじゃ、二人の戦いを見ていよう か。」
ゼーラ「でも大事な人たちをバカ扱いはないんじゃない?」
アイリス「いいのよ・・・」マー「なんでよ。」
アイリス「今はゼロ君たちのしたいようにさせたい・・そう思うの。」
ゼロ「いくぞ!」ブラック「おお!」

第四十話「決着」

ゼロ「龍炎刃!」ブラック「ぐうっ!」
ブラック「アースクラッシュ!」ゼロ「グアッ!」
ゼーラ「ねえ・・まさかお兄ちゃん死んだりしないわよね・・?」
エイ「どっちも死んでほしくない・・。」
ヴァジュ「それはわかりません。」マー「何ですって!?」
ヴァジュ「どちらか死ぬかもしれないし死なないかもしれない。二人とも死ぬ可能性 もあります。」
マー「何よその言い方は!」
ヴァジュ「じゃあどういえばいいんですか?」
ホー「やめましょうよヴァジュリーラを責めるのは・・」
アイリス「みんなで見ていよう。これは・・・二人の命・・いや、全てを賭けた最大 の闘いなんだから・・。
何でかな?お兄ちゃんとゼロ君が戦った時と同じように辛い んだけど全然違う感じがする・・
ゼロ君の好きなようにやらせたいっていう気持ちに なるの。
ゼロ君のこと・・好きだからかな・・・?」
X「辛いだろうな・・お互いに・・それにみんなも・・俺だって辛いよ・・」
ホー「一番辛いのは・・ヴァジュリーラだ・・二人とも『大事な友達』なんだから・ ・」
ブラック「ぐわあーーー!!!!」ヴァジュ「うっ!」
ゼロ「うぐああ!」ヴァジュ「あ・・・!」
ゼロのメットが割れた。(童顔になった)
ゼロ「チッ!」バスター連射。全部命中。
ブラック「な・・なんだ!?威力が上がってる!?」
ゼロ「俺のメットは戦闘力を抑えてる役割があるからな。ヘア・ビュート!」
長い髪が伸びてブラックを突き刺そうとする。
ブラック「うう・・じゃあこっちも本気出すぞ!かああ!」
なんと、悪魔の翼が生えた。
ブラック「行くぜ!これが俺の最強バージョン、黒星の悪魔ブラックゼロだーー!」
アイリス「黒星の悪魔・・」
ゼロ「うおおおおおお!!!!」ブラック「そりゃあああああああああ!!!!!」
互いの最強の力がぶつかり合う。
互いに受けるダメージも大きい。二人とも死んでおかしくないダメージを受けてい る。
ブラック「なかなか死ねないもんだな・・」ゼロ「なにい!?」
ブラック「何で俺もお前も戦うンだかなあ・・って言うか何でみんな生きてんのか・ ・全然わからなくなってきた・・」
ゼロ「バカヤロオオオオオオ!!!!!!!!」ブラック「!?」
ゼロ「そんなこと・・お前いつも言ってたじゃないか!『楽しいから』って!」
ブラック「ぐ・・」ゼロ「誰か大事なやつと遊んだり話したり強いやつと闘ったり好 きなことしたりして!
それが楽しいからみんな生きてるんだ!誰かあったことない奴 と初めて会うのも楽しいだろ!
俺は・・みんなにも・・お前にも会えてよかったって 思ってるんだ!」
ブラック「・・・・・・・・・・・・・!」
ゼロ「うおおおおおおおお!」
ゼロサーベルがブラックゼロを切り裂いた。ブラックゼロは・・・死んだ。
その瞬間ゼロの頭に流れた歌があった。
「シャボンダマトンダヤネマデトンダウマレテスグ二コワレテキエタ」
ゼロ「生まれてすぐに・・こわれてきえた・・」その目には涙が浮かんでいた。
ゼロ「ブラックーーーー!!!!!!」
ヴァジュ「良かった・・決着・・着きましたね・・」彼も涙した。
ここにいる全てが涙していた。
ゼロ「これで終わった・・・」アイリス「ゼロ君・・」ゼロ「アイリス・・・」
アイリス「お弁当・・作ったから食べようよ?」
ゼロ「そうだな。」

                         ブラックゼロ編終わり

  ELITE HUNTER ZERO