タクさんより小説「イレギュラーハンターゼロ」



第1章:プロローグ

 西暦21××年、マスコミや世間はある事件に首っ丈だった。 それは 「たった今、犯罪組織バルベルの首謀者アリアスがイレギュラーハンターと レプリフォースの共同捜査により逮捕されました!」 女性キャスターが興奮したように実況解説する。   レプリロイドの巨大犯罪組織バルベルの首謀者アリアスが、 逮捕されたのだった。バルベルは、人間と人間の味方をするレプリロイドを抹殺し、 国家設立をするのが目的の凶悪な犯罪組織であった。 かなり手強い相手であったため、イレギュラーハンターとレプリフォースの 共同捜査により、逮捕されたのであった!   アリアスは、即効裁判所に運ばれそして、一週間も満たない裁判により「被告を死刑に処する!」裁判官の厳しい声が響く。 アリアスは 「勝手にしろ!貴様ら人間共の勝ちだと思うな!」 と裁判官や、傍聴席の一般客とマスコミ、そしてある人物を睨み付けた。 それは、かつて同胞でもあり、今回事件の捜査担当をしたレプリフォースのカーネル、そしてイレギュラーハンターエックスとアクセル、 そして今回事件解決で一番活躍したゼロを睨み付けた。   イレギュラーハンター及び、レプリフォースは多大なる勲章を得たのであった!その中で一番の勲章を得たのは、ゼロであった!   「ゼロ君。君は、今回我々の脅威であったバルベルの首謀者アリアスを逮捕し、国民達いや、全人類の平和を守ったため。ここで表彰します!」 首相は、ゼロに勲章や金一封を渡すが、 「どういたしまして!」 ポーカーフェースのゼロは素っ気ない態度で貰う。   「ゼロ!」 一人のレプリロイドが、ゼロに話しかける。 「おう、エックス!」 それは、第17部隊隊長でゼロの相棒エックスだった。 「ゼロ、おめでとう!すごかったね!」 とゼロを讃えるが、 「ま、まあな!」 と相変わらず素っ気ない態度だ。 「そんな照れるなよ!いくら照れ屋でもさ!素直になれよ!」 とゼロを少々からかうエックス。   「ゼロ!」 エックスが、ゼロをからかう中一人の大柄人間型レプリロイドがゼロに話しかける。ゼロの親友であり、レプリフォースの名大佐カーネルだった。 「カーネル!今回の捜査ご苦労様!」 ポーカーフェースのゼロも、軽く笑顔でカーネルに労いの言葉を掛ける。 「いや〜、今回はお前には一杯やられた!まさか、お前に手柄を取られるとは・・。あはは!」 軽く笑うカーネル。 「そんな事ない!お前だって活躍したじゃないか?お前だけでなく、エックスとアクセル、ホーネックも他のハンターや、レプリフォースの面々も! お前らに勲章をあげたいぐらいだよ!」謙虚になるゼロ。 「いやいや、ゼロは今回アリアスを捕まえて、僕らがピンチになっている時に助けてくれたからさ、勲章物だよ!」とゼロを讃えるエックス。 ゼロは、テレながら「ありがとうエックス!じゃあな!」とその場を去る。 そ ゼロは、一人廊下を歩いている時に一人の少女型レプリロイドが近づいてきた。 「ゼロ、おめでとう!」ニッコリと言い、 ゼロも笑顔で 「あ、アイリス!」 それは、レプリフォースのオペレーターで、カーネルの妹であるアイリスだった。また、ゼロとは恋人でもある。 アイリスは 「あたし心配していたのよ!あの、巨大な犯罪組織バルベルの捜査で、エックス君やアクセル君。そして、お兄ちゃん達や、そしてゼロが死んじゃうんじゃないかと・・・。」 アイリスは、ゼロ達が無事帰れるか心配であった。 ゼロは、笑顔で 「ゴメン心配掛けて。でも、俺達はレプリロイドと人間が共に生きて行く為にも、やらなきゃイケない!この世界が平和を守る為にも。 でも、アイリス達を心配掛けたのは、悪かったよ!」 と言い、アイリスはゼロの顔に近づき、ゼロの頬に接吻する。   ゼロは、顔を赤らめ「お、おい!」と言い、 「えへへ!こうしてゼロとこんな事していられるのも幸せ!ゼロ達が頑張っているから、こうやっていられるんだね!」 と無邪気な笑顔でゼロと戯れる。 それを遠巻きに見守っていたのは、エックスといつの間にか現れた弟分のアクセル、そしてエックスの彼女のマーティーであった。 「やっぱ、あの二人ラブラブだね!」 と笑顔で言うアクセルに、隣にいたエックスも 「あはは、そうだね!」 「いいな〜、あたいもあんな風にラブラブしたいのに、どっかの誰かさんはノリが悪いからね・・・。」 と笑顔の反面ボヤクマーティー。 「そ、そんな事無いよマーティー。」 と戸惑いながら言うエックス。そこにいつの間にかいたカーネルが 「ああ、アイリス。もう、お前はオレの許からいなくなるのか?」 とショックな表情でボヤク。 「か、カーネルさん!その気持ちは分かりますが、いつかは妹さんも巣立つ時が来ますよ!」 エックスは、戸惑いながらフォローする。 「ゼロだったら、きっとアイリスを幸せにしますよ!」 となおもフォローの言葉を言い。 「そうだろうな!」 と納得行かない表情だが、言葉だけ納得したカーネル。 ゼロとアイリスは、大勢の人間に見守られているのに気づかず、なおも笑顔で戯れている。   そんな中、イレギュラーの刑務所で、死刑執行をひたすら待つアリアスは、隠し持っていた連絡機で 「いいかね?今回の作戦は、今回私を拘束させたイレギュラーハンターのメンバーとレプリフォースを殺害させ、私を脱獄させた後。アイリスを拉致するんだ! そして、ゼロを脅すんだ!」 とアリアスは、何者かに何かの作戦を伝えている。 「へへへ、分かりましたぜ、アリアスの旦那!オレは、あんたの事を信用して、そしてあいつに復讐するためにオレはあんたについたんだ!こっちこそ頼むぜ!」 と謎の人物は、それに答え、交信のやり取りが終わる。 「覚えてろ!イレギュラーハンター、そしてレプリフォース。そして、ゼロめ!必ず、貴様らに復讐してやる!」 と怒りの表情で独房で一人語るアリアス。

第2章:休暇

「隊長!今日も、パトロール終了いたしました!」 ここ、メトロポリス(首都)の都心にあるイレギュラーハンター第0部隊のオフィスで、一人のハチ型のレプリロイドが、ゼロに状況を報告する。 第0部隊副隊長のエクスプローズ・ホーネックだ。それに答えてゼロも 「ご苦労ホーネック!しかし、あの事件が解決して平和だな!」 「ええ、でもこういう時が、本当に良い時なんです!」 と笑顔で答えるホーネック。 「ああ、そうだな!」 とゼロは軽くニコやかに答えるゼロ。 そして、ゼロは自分の席に座ると、ポケットからある物を出した。それは、ペンダントだった。 ペンダントを開けたら、無邪気な笑顔で写っているアイリスの写真だった。そのペンダントは、ゼロがアイリスとデートした時に買った物だった。 その時、ゼロとアイリスはプリクラを撮り、それを貼ったものである。勿論、アイリスも同じペンダントを持ち、ゼロの写真を貼っているのである。 ゼロは、それを見て満面な笑顔になる。 「な〜に、見てるの?」 とエックスとアクセルが、ニヤけながらゼロの横にいて、ゼロを冷やかす。 いきなりの出来事にゼロは、 「エックス?アクセル?なんだよ!」 とパニくる。 「いや〜、僕たち暇でさ!」 とアクセルが言うと、 「暇だからゼロの処に来たんだよ!」 とエックスが言う。 「そうか、でもいきなり現れるなよ!」 と顔を赤らめるゼロ。 「ねえ、ゼロ。最近特に大きな事件はないからさ。休暇でも取って、アイリスと旅行でも行ったら?」 とエックスが提案するが、ゼロはいつものようなクールな表情で 「そ、それはダメだ!だって、いつ事件が起きるか分からないからな!」 と取り下げるが、アクセルも 「ええ〜?ゼロは、固い事言うな!良いじゃない、仕事休むぐらい!アイリスさんだって、ゼロと旅行でも行きたい気持ちだと思うよ!」 と促すが、それでもゼロは 「ダメだ!仕事を優先にしなきゃ・・・・・・」 と断固拒否する。その時、第0部隊のオフィスにある人物が入ってきた。ゼロが、 「あ、シグナス総監!」 とゼロ、ちょっとかしこまった。イレギュラーハンター総監のシグナスだった。見た目は、ちょっとカーネルに似ている。シグナスは、静かにゼロの前に行き 「ゼロ、お前をコレから3日間の休暇を与える!」 とゼロに休暇を与えた。ゼロは、少し驚いた表情で 「どうしてですか?」 と聞き、 「お前は、色々事件を解決しているし、日頃アイリスさんと向き合う時間がない!だから、お前に休暇を与える。」 なんと総監はゼロとアイリスの付き合い、公認していたのであった。 「でも、総監・・・。」 とゼロは遠慮するが、 「ゼロ、命令だ!アイリスさんと、休暇を楽しんで来い!」 と言い、エックスも 「そうだよ!楽しんできなよ!俺と、アクセルがいるからさ・・・」 と言い、アクセルもそれに続くように 「心配しないでゼロ!ボクとエックスに任せてよ!」 と胸を叩く。ホーネックも 「隊長、ここはオレに任せてください!俺は、臨時の隊長になれるぐらいになっていますからね!」 と言い、 「そっか?じゃあ、頼んだよ!」 と笑顔で答えるゼロ。 一方、ここレプリフォースの休憩室ではアイリスが、昼ごはんを取りながら、満面な笑顔で例のペンダントに張っているゼロの写真を見る。 その時横から 「何ニヤけているのよ!アイリス。」 と同僚オペレーターが冷やかしてきた。アイリスは、少しパニくりながら 「な、なんでもないわ!」 とペンダントを隠す。もう一人の同僚は 「彼氏のゼロ君のペアのペンダントでも見ていたんでしょ?もう〜、色ボケね!」と笑いながら冷やかす。 アイリスは顔を赤らめながら 「も、もう良いじゃない!」 と言い返す。 「あははは!でもさ、最近何もないんだし休み取って、ゼロ君と旅行でも行った方が良いんじゃない?」 とエックスと同じような提案をする同僚A。 アイリスは 「あたしもそうしたいけど、ゼロって仕事優先にするし、それにお兄ちゃんじゃなくて大佐がダメって言われそうで・・・。」 同僚Bも 「そうだよね、ゼロ君ってイケメンなんだけど、そういう仕事優先するタイプだし、カーネル大佐もアイリスの事を束縛しているしね・・・。」 と言う。 その時、アイリスの携帯電話に着信音が響く。 同僚Aは 「もしかするとゼロ君だったり。」 と冷やかす。 アイリスは 「あ、本当だ!」 と携帯を持ってロビーに向かい、通話のボタンを押す。 「もしもし、アイリス?今大丈夫か?」 とゼロの声が電話から響く。アイリスも軽く笑顔になり 「ぜ、ゼロ。うん大丈夫よ!」 と答える。 ゼロは、もじもじした状態で 「あ、あのさ3日間の休暇が取れたんだけど、良かったら2人で旅行でも行かない?」 と誘うゼロ。 アイリスも顔を赤らめ 「え!?い、良いの?」 と答えた。ゼロも 「う、うん。アイリスが良いって言うんなら。」 と返す。 「行きたいわ!でも、お兄ちゃんが許してくれるかどうかだけど・・・。」 兄の許しが貰えるかが心配なアイリス。 その時、電話のやり取りの最中誰かが、アイリスの肩をポンと叩く。 アイリスは、それに反応し後ろを見ると彼女の兄カーネルだった。アイリスもパニくりながら 「お兄ちゃんじゃなくて、カーネル大佐!」 と言い、カーネルはもじもじしながら 「アイリス、急遽3日間の休暇を与える。それと、ゼロと楽しんで来ても良いんだぞ!」 と言い、アイリスは笑顔で 「ありがとう、お兄ちゃん!」と言い、そして 「ゼロ、お兄ちゃんが良いって行ってくれたわ!行きましょう!」 と事を伝え、ゼロも安堵な気持ちで 「そっか、じゃあどこに行く?」と言うと、アイリスは 「ペンションに行かない?ペンションで、大自然を満喫してバーベキューとか楽しもう!」と提案。 ゼロも笑顔で 「そうするか!じゃあ、また!」と電話のやり取りが終わる。 アイリスは 「ありがとうお兄ちゃん♪」 と無邪気な笑顔で兄に感謝の言葉を伝える。 カーネルも笑顔で 「楽しんで来い!別に、ゼロとなら良いんだぞ!」 と言う。アイリスは、持ち場へ戻る。 カーネルは、それでも落胆した状態でとぼとぼと廊下を歩く。 「大佐、元気がないですね?」「どうかしたんですか?」フクロウ型とペガサス型のレプリロイドが笑顔でカーネルに話しかける。 レプリフォースのエリートストーム・フクロウルと、スパイラル・ぺガシオンだった。カーネルは虚ろ目な状態で 「なあ、フクロウル、ペガシオン。いつかは、妹は兄の下から去るんだな?」と言い、ペガシオンはアイリスに好意を持っていたため 「アイリスさんの件ですか?悔しいのは分かりますが、仕方ないですよ!」とゼロを妬む感じで答える。 フクロウルも 「野暮な事言わず、ゼロを信じましょう!彼は、大した男です!」 とフォローの言葉を促すと、 カーネルは 「そうだな!」 と仕事に戻る。 そして、翌日ゼロとアイリスは釣り用具や、バーベキューセット、色々な物を準備してRV車に載せた。 「さあ、行こうよ!」 とアイリスが笑顔で言うと、ゼロもにこやかに 「OK!行こうぜ!」 と言い、二人はラブラブな状態でRV車に乗ってペンションに向かった。 だが、二人の背後に何者かが見ていた。 「俺だ!奴らの車に発信機を付けた。予定通り作戦をする!」 と携帯で誰かに状況を報告する。 「ゼロ、覚えてろ!てめえの首とってやるよ!へへへへ・・・・・・」 当然二人は、これから先恐ろしい事が起きる事が誰も予想だにしていなく、旅行に向かっていた。

第3章:事件発端

ゼロとアイリスが、旅行に行ってから数時間も経っていなかった・・・・・ 一方、イレギュラーハンターのオフィスでは・・・・・・ 「ああ〜、暇だな〜」 アクセルがゴロゴロしていると 「コラ、アクセル!ゴロゴロするなよ!僕たちは、ゼロの分まで働かなくちゃイケナイんだからな!」 エックスが、アクセルの頭を拳固し注意する。 「痛いな〜!!もう、分かってるって!」 とアクセルは、軽く怒りながら言い返す。 「エックス隊長!これから、巡回に行ってきます!」 と、17部隊のハンターがエックスに巡回パトロールをしてくと告げる。 「おう!気をつけろよ!人をはねないようにな!」 とエックスは、笑顔で注意を促す。 ハンターAとハンターBは、パトロールに乗り街中を次々巡回する。 そして、2人はメトロポリス郊外をパトロール中に、 「おい、あの車。盗難車じゃないか?」 助手席に乗ったハンターBが指を刺しながら言うと、 「本当だ、アレは盗難車だ!普通の警察から、手配されていた盗難車だ!」 2人が目撃したのは、人間の警察から手配されていた盗難車(中型トラック)であった。 車種とナンバーも同じであったため、2人はパトカーを道路わきに停め。 その車を調べようとする。 「よし調べよう!」 ハンターAは、車を降りようとするが 「待て、まずは隊長に報告だ!」 助手席のハンターBがまず、隊長のエックスに報告する。 「隊長、こちらBです!」 「B、どうした?」 エックスは無線を取り答えると。 「ポイント○○で、警察から手配されていた2日前盗難された、中型トラックを発見しました。これから、調べます!」 報告すると。 「分かった。警察にも連絡して、調べてくれ!」 とエックスは、交信を終えるが、気になることがあった。 「確か、ポイント○○はプロパンガス貯蔵施設が、あった場所。それなのに、盗難された中型トラックは、どうしてそんな所に?」 エックスは、気になっていた。 エックスが、疑問に感じている最中。ハンターAとハンターBは、発見した中型トラックを調べようとした。 「よし、運転台を調べよう!」 ハンターAが言うと、 「よし、やろうか!」 とハンターBも運手台に向かった。 2人は、運転台を調べると。鍵があいている事に気づき、運転台の中を調べようとした。 そして、ハンターBがドアを開けた。 しかし、それは何者かが仕掛けた罠だった・・・。 その中型トラックの荷台には、大量のTNT火薬が詰まれており、 運転台のドアを開けると同時に爆破される仕組みだった!! そうとは知らず、ハンターBはドアを開けるが、起爆装置が作動し 「ドガーーーーン」 と大きな爆音を上げ、ハンターAとBは爆風に巻き込まれ死亡する・・・・・・ それだけでなく、脇にあったプロパンガス貯蔵施設に爆風と火が引火し、 大爆発を惹き起こしてしまった・・・・ たちまち、周辺は火災が発生し、大規模な災害になってしまった。 この災害が起きた為、イレギュラーハンターとレプリフォースは、現場に派遣された。 しかも一個小隊だけでなく、ありあまる程の人数を費やした。 現場には、イレギュラーハンターではエックスとアクセル、ホーネックやアルマージ、イーグリード、オストリーグが救援活動を行っていた。 (オストリーグや、イーグリードは、良心があった為大戦の時、死んだのではなく改心して今でもハンターに在籍している設定です) レプリフォースも、カーネルだけでなく、ペガシオンやフクロウル、スティングレンなど など陸軍、海軍、空軍問わず交通整備や、消火活動に当たった。 しかし、これだけ大規模な災害にも関わらず、ハンターとレプリフォースの連携が良かったのと、 住宅地から離れていたため、犠牲者はハンターA・Bにとどまった。 しかし、ライフラインに影響が出たため、レプリフォースは復旧作業にあたった。 だが、これは何者かが仕掛けた罠だった・・・。誰もが、その事を知らず、 犯罪組織バルベルのボスアリアスが、収監されているイレギュラー刑務所では・・・・・ 「あ〜、看守が減ってなんだが心細いな!」 看守Aがボヤクと、隣にいた看守Bは 「そう言うなよ!俺等だって、ハンターなんだからみっともないだろ!!」 と注意する。 そう、刑務所はイレギュラーハンターが看守をしているため、 さっきの事故により半分前後の看守(ハンター)が事故現場に派遣されたのであった。 その時だった、正体不明のヘリコプターが、刑務所のヘリポートに無許可に着陸したのであった それを見た看守AとBは、武器(エックスバスターと同じようなプラズマ砲)を構えて、 ヘリポートに向かった。 「おい、何しているんだ?さっさと降りろ!」 看守Aは、武器を構えるが 「ドドドドドド」 とヘリから、戦闘服をまとったレプリロイドが、殺傷能力の高い(エックスバスターと同じ威力) レーザーマシンガンをぶっ放した。 「うわー」 悲痛な叫び声と共に、看守兼ハンターAとBは死亡する。 ヘリから、次々と戦闘服をまとい、レーザーマシンガンなどなどで重武装したレプリロイドの軍団が、 刑務所内に進入し、刑務所内は銃撃戦となった。 ヘリに乗っていた怪しい集団は、まるで看守達の攻撃を見抜いているように、次々と殺害していく。 看守の一人は、エックスに連絡をした。 「こちら、イレギュラー刑務所!エックス隊長、応答お願いします!」 エックスも、持っていた通信機で 「こちらエックス!どうした?」 と答える。 「大勢の武装した集団が、刑務所を襲撃し、看守(ハンター)が殺害されています!至急応援を!」 それを聞いたエックスは。 「なに!?本当なのか?」 看守兼ハンターは 「はい、至急応援を!うわ〜!」 と殉職してしまう。 「くっそ〜、やられた!これは、罠だったかもしれない!」 エックスは、悔しい気持ちになる。 横にいたアクセルは 「どういう事なの?」 とエックスに問う。 「多分、今刑務所を襲っているのはアリアスの残党だ!そして、この事故は、アリアスの残党がワザと起こしたんだ!」 と事の流れをようやく掴んだ。アクセルも 「なるほど、刑務所はハンターが、統括しているからこういう災害が起これば刑務所の看守をやっているハンターも駆り出される、奴らそれを知っていて・・・。」 とアクセルも事がようやく知る。 「早くしないと、アリアスが脱走されてしまう・・・。でも、今は・・・。」 災害現場を見て、うかつに離れられないエックス。その時近くにいたストーム・イーグリードが、 「エックス、災害の事は良いから、アクセルと17部隊を連れて、早く行け!今ここでアリアスを野放しにすると、また事件が起きる!」 と促す。 そして 「ありがとう!イーグリード。」 と笑顔で答える。 「第17部隊出動!」 エックス率いる第17部隊、そしてアクセル。レプリフォースも、カーネルとカーネル率いる陸軍部隊も、刑務所に向かうが後の祭であった。 刑務所は看守が全員殺害されており、アリアスにも脱走されていた。 「くっそ〜、我々がもっと気づいていれば・・・・・」 カーネルは悔やんだ表情で、アリアスが投獄されていた部屋を見つめる・・・・。 横にいたエックスは。 「カーネルさん今は、そんな事行っている場合じゃないです!」 アクセルも 「そうだよ!今は、アリアスを逮捕する事だけを考えなきゃ・・・・」 我に戻ったカーネルは 「すまない!でも、アリアスは何か仕出かすかもしれないな・・・・・・」 エックスは 「仕出かすって、何をですか?」 と聞くが、カーネルは 「分からない・・・・・。けど、何か嫌な予感が感じるんだ!」 と考えるカーネル。 一方、見事逃亡に成功したアリアスは、ヘリの中でバルベルのメンバーに歓迎されていた。 「アリアス様、お帰りなさいませ!」 敬礼のポーズを取り、歓迎するバルベルの兵士達。 アリアスは、ニヤけた表情でキューバの高級葉巻を吸い 「ふふふ、君らこそご苦労だった!」 と兵士を労う。 その時だった 「へへへへ、ようアリアスの旦那!オレには、労いの言葉はないのかい?」 とあのアリアスの連絡のやり取りと、旅行に行くゼロとアイリスの車に発信機をしかけた あの怪しい男が現れた。 アリアスは、なおもニヤけた表情で 「これは、ベネット君。君こそ一番ご苦労だった!!」 と労いの言葉を掛けた。 その男は邪な笑顔で 「全部オレが考えて、コイツ等(バルベルの兵士達)に指示したんだ!」 アリアスはそれに対し 「さすが、元イレギュラーハンター第0部隊隊長候補の人間だった男だな!君は、本当に私に一番貢献しているよ!」 とニヤケて答える。 その男は 「言っとくが、旦那。オレは、あんたの為じゃねえ!オレは、やつを殺すためにあんたに付いただけだ!」 と言い返す。 「ふっ、君は相変わらず強情な事を言うな!さてと、次の作戦には行っているかね?」 アリアスの質問に怪しい男は 「当然だよ!スグやる予定だからな・・・・・」 アリアス達は、次の恐ろしい計画を起こす。そうとも知らず、ゼロとアイリスは、 休暇を楽しんでいた。

第4章:誘拐

メトロポリスで、アリアスの脱走事件に関して、 イレギュラーハンターとレプリフォースが捜査をしている最中、 そうとは知らず、ゼロとアイリスはメトロポリスから随分遠く離れた、 山の中で休暇を楽しんでいた。 二人は、山にあるペンションで宿泊していて、ペンション近くの川で釣りを楽しんでいた。 「よっと!」 掛け声と共に、ゼロは釣竿を引き、魚を次々と釣る。 「ゼロって、すごーい!!これで、10匹じゃない!」 隣にいたアイリスが、歓声を上げる。 「ま、まあね!アウトドアも趣味だからね・・・。」 ゼロは、顔をもじもじしながら、軽く自慢する。 「えへへ、ゼロってすごいわ!!ねえ、あたしにもやらせて!」 アイリスも、釣りがやりたいらしく、ゼロにリクエストする。 ゼロは笑顔で了承し、 「良いよ!!良いかい、コレはこうで・・・。」 アイリスに、釣り方を伝授させる。 「きゃあ!?すごーい、あたしも釣れちゃった!」 なんとヒットし、しかも大物だった。 「ははは、スゴイな!じゃあ、ペンションに戻るか?」 「そうね、もう少しでお昼の時間だし、バーベキューして食べましょう!」 2人は釣った魚をクーラーボックスに入れて、ペンションに戻り昼食のバーベキューの準備をする。 アイリスは、具材を次々と包丁で切り、ゼロは鉄板で肉やさっき釣った魚などなどを焼く。 「ねえ、ゼロ。」 アイリスは、具を切るのを止めたと同時、ゼロに話し掛けた。ゼロも、笑顔で 「どうした?」 と振り返る。 「なんだか、いつもと違う事するのって、楽しいね!」 「ああ、そうだな!いつもだったら、都会で買い物とか、映画みたりばかりだけど、こんな大自然の中で、一緒に過すのは良い事だよな!」 2人は改めて、お互いの仲を深め合う。 アイリスは、笑顔から深刻そうな表情になり 「ねえ、あたし達がこんな風にしていられるのも、平和でいられるからだよね?ずっと、争いごとの無い、こんな毎日が続くと良いね・・・・・」 「ああ、俺もアイリスといや、世界の皆が自由で平和でいたいよ・・・・・。争いごとの無い、平和な一時が、ずっと続いていたい!」 2人は、平和であるのを改めて感謝の気持ちになり、見つめ合いそして2人はお互い近づき あい、唇を重ね合わせようとする。 その時、ゼロの通信機が鳴り響いた。 「すまん、ちょっと待ってくれ!」 ゼロは、アイリスに軽く謝ると、通信機が置いてあるペンションの広間に向かった。 アイリスは、笑顔でゼロの後ろ姿を見送る。 ペンション周辺には、怪しい軍団がペンションを取り囲み、アイリスを狙っていた。 しかし、そうとは知らずアイリスは鼻歌を歌いながら、バーベキューの具を切っていた。 「ピッピ・・・ピッピ・・・ピッピ・・・ピ!」 と通信機の応答スイッチを押したゼロは、画面を見て 「こちら、ゼロ!」 と返答する。 画面に写ったのは、エックスだった。 「あ、ゼロ!休暇の最中、悪いんだけど大変な事が起きたんだ!」 ゼロは、ただ事ではなさそうな、相棒のエックスの表情を見て、少し顔を強張らせた。 「一体何があったんだ?」 「アリアスが、脱走してしまった!」 それを聞いたゼロはなおも強張った顔で 「なんだって?アリアスが?」 と事態の状況に驚くゼロ。 「悪いんだけど、早くメトロポリスに戻って欲しいんだ!」 エックスは、応援を依頼する。ゼロは、少し戸惑うが・・・・ 「分かった・・・」 と了承する、がその時。 「きゃああ〜、ゼロ助けて〜!」 と外から、アイリスの悲鳴が響き渡った・・・・。 「アイリス!」 ゼロが、外の方向を見ると、なんと大勢の重武装した男達が、アイリスをさらおうとしている。 モニターで、ゼロの様子を見たエックスは 「どうしたの?」 「アイリスが、変な連中に誘拐されている!」 「なんだって!?アイリスが?」 横にいたカーネルは、アイリスという言葉を聞いて顔を強張らせ、エックスの横に行った。 「なんだと!?アイリスが、どうしたんだ?」 通信機でゼロに話しかけるカーネル。 「アイリスが、変な連中にさらわれている!救出に向かう!」 ゼロは、一方的に通信を切り、アイリスの救出に向かう。 「ちょっとゼロ!ゼロ、応答しろよ!」 「ゼロ!どうしたんだ?」 エックスとカーネルは、慌てて通信を続けるが、応答がない。 カーネルは少々うろたえた状態で、 「早く、アイリスを救出に向かうぞ!」 と促すが、 「カーネル、落ち着くんだ!」 だが、カーネルは落ち着こうとしない。 「じゃあ、このままココに居ろというのか?」 とカーネルはキレる。 エックスはカーネルを抑えながらも、 「とにかく落ち着いて、行動をするんだ!」 エックスは、どうにかカーネルを落ち着かせ、第17部隊全員と、ホーネックと カーネルと共にゼロとアイリスが宿泊したペンションへ向かう。 一方、ゼロは怪しい武装集団を次々と、ビームサーベルで ス○ーウォーズ張りに殺害して行く。が、アイリスは、他の連中によりバンに押し込まれ、そのまま連れてしまった。 「しまった!!」 遅かった。しかし、ゼロはその場に残った集団の一人を殺害し、乗ってきたRV車を運転して、追跡する。 ゼロは、武装集団が乗ってきたバンを追うが、途中で山道の脇に乗り捨てられている事に気づき、一回車を降りて車の中を調べるが、中には誰もいない・・・・。 が、後ろに人の気配が感じ、ゼロは回し蹴りで後ろにいた武装集団を倒し、次々と現れる武装集団を格闘戦で、倒す。 だが手足を押さえられた上、銃を付きつけられる。 「へへへへへ・・・・・」 その時、集団の中からあのゼロとアイリスの乗った車に発信機を付けた、不気味な笑い声が聞こえてきた。その時ゼロは、顔を強張らせ。 「この声、それにセブン○ターの香り・・・・。まさか・・・・。」 聞き覚えのある声だった。そして、その声の主が現れた。 「よう、ゼロ!久しぶりだな!」 その声の主を見たゼロは、驚いた顔で 「お前は、ベネット!?どうしてココに?」 その声の主は、頭を丸刈りに、耳にピアス、厳つい顔つきのレプリロイド。それは、ゼロの同期で元同僚だった、元イレギュラーハンターのベネットだった。 ベネットは、第0部隊の敏腕隊員で、並のS級ハンターより戦闘能力と、 知能力も優れていた為、隊長候補になるぐらいのレプリロイドであったが、 任務の際あまりにも罪もない人間とレプリロイドを殺し過ぎたため、 ゼロが隊長になったと同時にハンターから永久追放された。 それ以来行方不明だったが、ここにいる事にゼロは目を丸くしていた。 ベネットは、愛煙しているセブン○ターを銜え、邪な心をむき出しにしたニヤケ顔でゼロの顔を見つめながら・・・・ 「ずっと、この時を待っていたんだよ!オメーを殺す為にな・・・・・。」 ゼロは黙ってベネットを睨み続ける。 「これは、俺をハンターから追放した御礼さ!」 と同時に、ベネットはゼロに銃を向け、発砲する・・・・・。 「ぐわ!?」 ゼロの意識は、薄れそのまま倒れてしまった・・・・。 その頃、ゼロとアイリスが宿泊していたペンション周辺では、大勢のイレギュラーハンターとレプリフォースにより、現場検証が行われていた・・・・・。 カーネルは動揺の色を隠せない状態で 「アイリス、アイリス、さらわれたのか?」 と呟いていた・・・・・。 そばにいたフクロウルは、カーネルの肩を叩きながら 「カーネル大佐、大丈夫です!ゼロがいるんです!あの男がいるから、アイリスさんは無事です!それに、ゼロの事をよく知っているのは、大佐あなたでしょう?」 カーネルは、冷静さを取り戻し、 「そうだな。ゼロ、妹を頼む・・・・・。」 その頃、エックスはレプリロイド仏(遺体)の身分が分かるものがないか、調べていた。 その時エックスは何かを発見した・・・・・。 「コレは・・・・・。」 近くにいたアクセルは、 「どうしたの?」 とエックスの傍に寄る。 それは、犯罪組織バルベルの紋章が描かれていたIDカードだった。 「てことは、こいつらは全員、アリアスの部下って事か?」 ゼロによって倒されたレプリロイドの仏をじっくり見ながら推理をするエックス。 「でも、どうしてゼロとアイリスを狙ったんだろう?」 とエックスに疑問を投げるアクセル。エックスはそれに対し 「分からない、けど奴らは何かしでかすかもしれない!それに、俺達がこの前逮捕したバルベルは、単なる一個小隊かもしれない・・・・。」 エックスは、顔を強張らせる・・・・・・。 その傍ら、ホーネックはある物を発見した。それは、タバコのセブン○ターの吸殻だった。 ホーネックは、セブン○ターを見てある人物を思い出し、顔を強張らせ 「まさか、あいつが今回の事件に関わっているのか?まさか・・・・・」 と冷や汗をかく・・・・・・。近くにいたエックス達に事情を話す・・・・・・。 その頃、ゼロはどうしたのか?そして、アイリスはどうなってしまったのか? 犯罪組織バルベルの恐ろしい計画が進められていた・・・・・

第5章:脅迫

事件が発生してからどれくらい経ったか、あどけない笑顔のアイリスがゼロの目の前に現れていた・・・・・ 「アイリス・・・・・アイリス・・・・」 と呟きながら、 「バシャ」 と鈍い音と共に、冷たいモノがゼロの顔に降りかかり、ようやくゼロは目を覚ます。 今まで見たのは、夢だった。そして何者かに水を掛けられた。 目を開けると、そこは薄暗い倉庫のような所で、スキマから朝日が射していた。 ゼロは手術台のような台に寝かせられ、手足をレプリロイド専用の手錠を掛けられ手足の自由が利かなかった・・・・・。 そして、周りには大勢のレプリロイドが、タバコを吹かしゼロを見つめていて、静かにゼロの周りに寄る。 その中には、さっき自分に銃口を向けたベネットが、相変わらず邪な笑顔で愛煙しているタバコセブン○ターを銜えながらゼロを見ていた。 「よう、ゼロ!死んだと思っただろ?残念ながら、レプリロイド用の麻酔弾さ!」 と実弾ではなかった事を説明すると、 「残念だったぜ!てめえをこの手で殺したかったのによ!せっかくのチャンスが、台無しだったぜ!」 威圧的な声を張り上げ、ゼロの胸ぐらを掴むベネット。 ゼロは強気な態度をそのままにして 「アイリスは?アイリスは何処にやった?まさか、殺したんじゃないだろうな?」 と大声を張り上げながら言い返す。 「まあまあ、落ち着きたまえ!」 とゼロは、また聞き覚えのある声を聞いた。その方向を見ると、渋く険しい顔つきで、オールバックの中年レプリロイド。 そう、ずいぶん前ゼロの手によって逮捕され、さっきエックスの連絡で脱走が報告された巨大犯罪組織バルベルのボス、アリアスだった。 「アリアス?どうしてお前とベネットが一緒に?」 とアリアスに疑問を投げるゼロ。アリアスは、愛煙しているキューバ産の高級葉巻を吸うのを止め、片手に葉巻を持ちながらゼロに詰め寄る。 「まあ、落ち着きたまえ!イレギュラーハンター第0部隊隊長のゼロ隊長!」 とゼロを落ち着くようにと指示する。 「ゼロ隊長!君のオカゲで、私は散々な目に遭わされた。私のやり方は、 レプリロイドの為にやっている事なのに、人間や人間びいきするレプリロイドは、 私をイレギュラー扱いして、私を死刑に処した。 私のやっている事は、間違っていない!レプリロイドが支配する世界こそが、本当の世界である事が・・・・・」 一方的な説明をするアリアスに対し、ゼロは口を開き 「オレに何をしたいんだ?」 疑問を投げるゼロは、アリアスは 「これから、メトロポリスでは国会が開かれる予定だ。大勢の人間の政治家共が、国会に集まっている。私の逮捕を指示した首相は勿論、政治家共全員を殺害して来い!」 なんとそれは、ゼロを使って政治家を全員殺害させるという恐ろしい計画であった。ゼロは、ビックリしながらも、強気な態度を変えようとせず 「そんな物、ベネットに頼めよ!ベネットだったら、喜んで引き受けるだろう!そんな事したら、人間が勿論、エックスやアクセル、カーネル達仲間を裏切る事になる!」 ゼロの発言を聞いたアリアスは、その発言を待っていたぞという感じの表情で、葉巻の持った手をゼロに向け 「そう!それだよ!今の君の発言を待っていた!君は、私を一回逮捕して多くの勲章と信頼を人間から得た。 政治家共は、君を英雄扱いしたから、君を国会内に案内出来て、その隙に政治家共を殺害し、イレギュラーハンターとレプリフォースは、君をイレギュラー扱いし、 仲間との信頼が崩れ、君はイレギュラーハンターとレプリフォースとの間で争いが起きる、この国はたちまち無政府状態になり、 我々が君らを潰す事も出来て、人間も我々の支配下に置ける。そして、私の目指した世界が出来るわけだよ!」 驚くべき計画の内容を聞いたゼロは 「そういう事だったのか?」 と話の流れを完全に読む。 それでもなおもアリアスの説明が続く 「それに、ベネット君は人間との信頼がまったくない。だから、ベネット君はこの計画には不向きだ!君は、理不尽にもベネット君をイレギュラーハンターから追放させた。」 それを聞いたゼロは強気な姿勢で言い返す 「罪もない人間や、レプリロイドを殺しすぎるからだ!」 「俺は、オメーの命令でやっただけだぞ!ゼロ・・・・・・」 と責任を擦り付けるベネット。 アリアスは、半笑いな表情で 「さあ、分かったかね?我々の計画が。我々の要求どおり、政治家共を殺して来い!」 と指示するが・・・・・・。 「クソ食らえお前ら!」 とゼロは、周りを睨み付けて、暴言を吐く。 「よかろう!じゃあ、こうなら我々の要求を受け入れるだろう!」 アリアスは、葉巻を持っていない片手を 「パチン」っと、指を鳴らした。 ベネットが、動くと隣の部屋から、何かを出した。なんと、それはアイリスだった!! 「ゼロ!ゼロ!助けて!」 アイリスは、手錠を掛けられた上ベネットの持つビームサーベルを首に付きつけられながら、涙を滲ませながらゼロに助けを求める。 「あ、アイリス!」 それを見たゼロは、動揺を始める。 「とても美しい娘だ!この様なキレイな娘を切り刻むのは、勿体ないな。」 とゼロを脅すアリアス。 「それに、今回この娘が人質に一番ふさわしかった。」 とアリアスの発言を聞いたゼロは 「なに!?」 と疑問を投げる。 「私は、元々レプリフォースの名軍人で、本来ならば私がレプリフォースの将軍になる予定だった!しかし、私の人間打倒の意志を出すと、 ジェネラルとカーネルの2人によって、私はレプリフォースを永久追放された。 私は、あの2人に借りがあるのだよ! カーネルは、この娘を命より大切な妹だと思っている、ジェネラルも自分の娘のように思っている!この娘を人質にすれば、彼らは動揺するだろう! それに、ゼロ隊長。この娘は、君がこの世で一番愛する者だから、君に借りがある私とベネット君に取って見れば良い人質になるからね・・・・・」 なんとも卑怯なアリアスとベネット。2人は、共に邪な薄ら笑いを顔に出す。 アイリスは、泣き顔でありながら 「ゼロ、あたしはもうどうでも良いわ!こいつらの言うとおりにしたら、世界はメチャクチャになっちゃうわ!」 と止めるが。 「うるせえ、少しは黙れ!このアマ!」 ベネットは、力強く平手でアイリスの頬を殴る。 「キャあ!」 と悲鳴を上げるアイリス。 「あ、アイリス!何をするんだ?」 ゼロは、一瞬動揺するが、ベネットに怒りを露にする。 「どうかね?ここまでして我々の要求を断るのかね?」 ゼロは、アイリスを数分見つめ、ようやく気持ちを落ち着かせ。 「わかった、お前らの言うとおりにする!だから、アイリスには手を出すな!」 「ゼロ、ダメよ!そんな事したら・・・・・」 アイリスは、待ったをかけるが、アリアスの声にかき消される。 「そうすれば良いのだよ!君が、無事任務を遂行すれば、特別に君とアイリスが幸せに暮らせる生活環境を作ってあげるよ!フフフ・・・・・」 アリアスは邪な薄ら笑顔でベネットの顔を見る。ベネットも、邪な薄ら笑顔でアリアスの顔を見て、両者はうなずく。 一方、イレギュラーハンター及びレプリフォースは、イレギュラーハンター本部で、秘密裏に対策会議が進められ、世間に公表をせず、秘密裏に捜査を開始する事にした。 会議室には、シグナス総監とジェネラル将軍が議長を勤め、 イレギュラーハンターはエックスとアクセル、ホーネックとイーグリード、アルマージ、オストリーグが出て、 レプリフォースは、カーネル、スティングレン、フクロウル、ペガシオンが出席していた。 エックスは、プロファイリングでアリアスの計画を完全ではないにしろ把握していた。 シグナス総監は納得の感じでありながら・・・・。 「なるほど、でもエックス。アリアス達は、ゼロを使って何をするんだ?」 エックスは戸惑いながらも 「それは、まだ分かりません。ただ、奴らは何かを仕出かす可能性は高い!」 横にいたジェネラルは 「だが、奴らが何をしようとしたとしても、その対策のしようがない・・・・。奴らは、どこを攻めて来るかが問題である! イレギュラーハンターとレプリフォースが力を合わせない限り、奴らを倒す事も出来ない・・・・・。それに、アリアスは私以上に知能が優れている。 汚い手を平気で使う男でもあるからな・・・・・・。」 イーグリードは、エックスの顔を見て 「エックス、ベネットが今回の事件に加担しているのは本当なのか?」 「まだ、完全には分からない・・・・。ただ、現場にヤツが愛煙していたタバコの吸殻が、落ちていた。」 オストリーグは 「プロファイリングだけでは、限界がある!完全に分かってから、公表しろよ!」 と半ギレになる。 「すまない・・・。」 ホーネックは 「アイツほど、隊長を恨んでいる野郎はいない!もしかすると、どこかでアリアスと会って、手を組んでいるかもしれない!」 と反論する。 アルマージは 「でも、それが本当だとするとな・・・・。」 イーグリードと、アルマージオストリーグは、弱気な姿勢になる。実は、イーグリード達は、一度ベネットに戦闘で敗れた経験がある為、トラウマを持っていた。 弱気になる、イレギュラーハンターとレプリフォース。 しかし、エックスは 「皆さんは、いつからそんな意気地無しになったんですか? たとえ相手がどんな相手でも、俺達が力を合わせて戦わなければ、また奴らが大暴れして今の平和なひと時がなくなる!俺達は、必ず勝てなければイケない!」 一喝を入れる。 ようやく目を覚ました一同。 スティングレンは 「そうだ!エックスの言うとおりだ、我々が弱気になっていたら、この今の平和な世界はつぶされる。」 フクロウルも 「そうしたら我々軍人の誇りに問われる・・・・。」 と誇りと自信を取り戻した。 シグナスは、表情をニコっとして 「我々は、なおも捜査をする!そして、奴らの居場所が分かったら、全ハンターと全レプリフォースで、バルベルを全滅へと追い込む!」 と鶴の一声を上げる! エックスはこくりとうなずき 「(ゼロ、待っててくれ!俺達も、そのうち助けに来るから!)」 と心の中で呟く。 一方ゼロは、ベネットの運転する車に乗せられ、メトロポリス行きの寝台列車が停泊している駅に連行されていた。 そして、駅に到着して運転席から降りてゼロも降り、アリアスに雇われたレプリロイドの殺し屋AとBも車から降りた。 「良いか。Aがお前と一緒にメトロポリスに行く。そして、Bが列車から降りないように見張っている!もし、変な事したら、オメーの女の命はねえぞ! じゃあ、楽しい旅を満喫しな!」 とベネットは、車に乗り込むがゼロは、ベネットに詰め寄り 「必ずオレは戻ってくるからな!」 と大声を張り上げ、ベネットは邪な笑顔になり 「ゼロ・・・・・、俺も待ってるぜ!」 とポケットから、セブン○ターを取り出し、ジッポライターに火をつけ車を発信させる。 ゼロは、殺し屋AとBに付き添われながらも、列車のホームに向かう。 「ベネットとは、戦友なんだってな?俺もだぜ!あいつは、スゲー野郎だよ!楽しい旅になるはずだ!まあ、この金で美味い物でも買って食ってろよ! その間、女は俺達がお前の代わりになって、面倒を見てやるからさ・・・・・・。」 Bは、ポケットから万札を出してゼロに渡し、挑発的な態度で接する。 ゼロは、睨みつけながらも 「面白いヤツだな!だが、後で殺してやるから!」 と宣言するが、殺し屋Aに手を引っ張られる。 ゼロは、付き添いの殺し屋Aと共に列車に乗り込み個室に入る。 しかし、ゼロは隙を見て殺し屋Aを殴りつけ、首をへし折り死亡させる。 そして、寝台列車は発進し始めた。ゼロは、個室を出て、車掌に近寄る 「すいません!メトロポリスには、いつの時間着きますか?」 と尋ねると車掌は 「予定では、午後3時です。」 ゼロは、ニコやかに 「ありがとうございます!」 と御礼の言葉を言った後、車両の後部へと行った。誰もいない事を見計らい、そして窓を抉じ開けて、外に脱出。二段ジャンプで、どうにか着地する。 ゼロは、腕時計のカウントダウンタイマーをセットして、今の時間は朝の9時である為、6時間にセットした。 「(6時間、この時間内にケリをつけなきゃ、アイリスの命は危ない!)」 とゼロは、駅のほうへもうダッシュに戻る。 一方殺し屋Bはそうとも知らず、携帯でアリアスに状況を報告した。 状況を分かったアリアスは 「そうか・・・、ご苦労だった!明日、私達の要塞へ来い!給与を与えるから!」 と労いの言葉を言う。アリアスは、安堵な気持ちで 「予定は、進んでいる。成功すれば、私はこの国の元首になるどころか、この世界の支配者になれる!」 と自信満々になる。そして、手錠をはめられた上ベネットに取り押さえられているアイリスを見て 「お前のカレシは、私達の言うとおりに行っているよ!どうだ、嬉しいかね?」 とニヤケ顔で語りかけるが、アイリスはアリアスの顔をギロりと睨みつけ。 「ゼロが、あんたを殺してくれればね・・・・。」 と言い返す。アリアスはそれを無視して 「出航したまえ!」 と部下に船を出港させる。

第6章:追跡

その頃ゼロは、駅に戻り殺し屋Bを探していた。 そして、殺し屋Bを発見した。殺し屋Bは、携帯で誰かと話していた。 「OK!じゃあ、近くのショッピングモールで、取引の話をしようぜ!じゃあな!」 と仕事の話をしていた・・・・・。 殺し屋Bは、駐車場の方向に向かった。ゼロは、静かに殺し屋Bを追跡し、殺し屋Bが乗っている車のナンバーと車種を把握し、近くのタクシーを止めて乗せてもらった。 「お客さん、どちらまで?」 「あの前の車を追ってくれ!」 と頼むと、タクシーはそのまま、殺し屋Bの車を追う。 腕時計は、既に1時間が経過していた。ゼロは、時計を睨みつけながら 「くっそ、後5時間。早くしないと・・・・・・・」 その頃、エックスの友達以上彼女未満(?)マーティーが、 海賊達と海洋汚染の調査を終え、そのまま陸に向かっていた。 マーティー達の乗った、潜水艇は上昇し、そのまま陸にひたすら向かっていた。 その時だった、一隻のクルーザーにぶつかりそうになり、慌てて旋回させる。 「危ないな!もう〜!」 マーティーは、モニター越しでそのクルーザーを睨みつける。 しかし、そのクルーザーを見たマーティーは、見たことのある人物を見て驚く。 それは・・・・・・アイリスだった!アイリスが、そのクルーザーにいたのであった。 「あれは、アイリス?どうしてここに?」 驚くのはそれだけでない、何故かアイリスは手錠をはめられて、 隣にはこの前逮捕されて死刑判決を受けたハズの、犯罪組織バルベルのボスアリアスがいた。そして、隣には見たことがない怪しい男。 ヤバい状況と感じた、マーティーは追跡を試みた。 「副官、今すぐ船を潜水させて。あのクルーザーを追ってちょうだい!」 「分かりやした!姉御!」 マーティー率いる海賊達は、アイリスが乗っているクルーザーを追う。 一方、ゼロは殺し屋Bが、近くのショッピングモールに入るのを確認し、タクシーを降りてショッピングモールに入る・・・・・・・。 そして、広場で殺し屋Bはチンピラ風レプリロイドと会合していた。 「よう、久しぶりだな!」 「こっちもだよ!早速仕事の話だ!」 仲睦まじそうに、話し合いをする殺し屋Bとチンピラ風レプリロイド。 ゼロは、近くにいながらも柱に身を潜めて、殺し屋Bを取り押さえるチャンスをずっと待つ。 だが、後ろから 「あの〜、イレギュラーハンターのゼロさんですか?」 とゼロに話しかける女性の声が聞こえた。思わず、ゼロが後ろを振り向くと。 2,3人ぐらい、今時の人間の女の子が、ゼロである事を待っていたかのように取り囲んでいた。 「やっぱり〜、本物だ〜!」 「あの〜、あたし達ファンなんです!サインください!」 ゼロは、戸惑いながらも。 「ちょっと、待ってください!今は、そんな状況じゃないんですよ!」 と断る。 だが、殺し屋Bも何の騒ぎだと、その方向を見た。なんとそこには、さっき列車に乗るのを確認したゼロがその場にいたのであった。 「ゼロ!?どうして、ヤツがココに?」 目を丸くする殺し屋B。殺し屋Bは、すぐ携帯電話を取り出し、アリアスに連絡しようとする。 ゼロも、そうはさせないという意思で、ゼロのファンを押し切り、殺し屋Bの場所に向かう。 殺し屋Bは、慌てて隠し持っていた銃を取り出し、発砲する。 「ドン!ドン!」 乾いた銃声が、ショッピングモール内に響き渡り、流れ弾が一般客に命中した。 「キャー、誰か助けて〜!」 「逃げろ〜!!」 あたりは、悲鳴も響き渡り、ただ事でない状態になった。 殺し屋Bは、ドサクサに紛れて携帯電話を壊してしまい、そのまま駐車場に向かい。自分の乗った車に乗り、逃走を図る。 ゼロも、追うが近くにカップルの乗った高級セダンが、発進しようとしたため、待ったをかけた。ゼロは、イレギュラーハンターの手帳を出し。 「ハンターだ!今、イレギュラーを追ってるんだ!車を借りるよ!」 車を運転しようとしていた男は戸惑いながらも、 「良いけど、壊すなよ!俺のせっかく貯めた金で買ったレジ○ンドだからよ・・・・。」 とゼロにしぶしぶ貸す。 ゼロは、車を猛スピードで発進させ、殺し屋Bの乗った車を追う。 殺し屋Bは、猛スピードで逃走する。しかし、ゼロの乗った車が追いつき、突進攻撃で 遂に殺し屋Bの乗った車を横転させる。 殺し屋Bは、横転したショックで頭をクラクラしていた。 ゼロは、殺し屋Bを引きずり出し、胸ぐらを掴んだ。 「アイリスはどこにやった!?」 とキレ気味の状態で尋問するゼロ。 しかし、殺し屋Bは意識をもうろうとしながらも、 「知るか!くたばりやがれ!」 と暴言を吐く。しかし、ゼロは自分の愛用のビームサーベルを取り出し、首に押し付ける。 「ココまでしても、吐かないつもりか?」 殺し屋Bは、冷や汗をかきそして 「分かった、言うよ!アリアス達バルベルの残党は、この近くのある無人島に拠点をかまえている。そこが本当のアジトなんだ! けど、オレは完全に無人島の場所が分からねえから、明日アリアスとベネットと、 お前等を監禁したあの第3倉庫で合流して、 島の案内をしてもらう事になっていた!あの、倉庫は奴らの緊急用の武器庫でもあるんだ!もしかすると、あの中にアジトの手がかりがあるかもしれない! ほら、ここに鍵があるよ!」 と慌てながら白状する殺し屋B・・・・ ゼロは持ち前のポーカーフェースで 「分かった!意外と正直だな!」 殺し屋Bは安堵な表情になるが、ゼロは鬼のような顔になり 「後で殺すって言ったよな?アレはウソだよ!」 と言い、次の瞬間殺し屋Bの腹を、ビームサーベルで突き刺し殺害する。 ゼロは、さっきカップルから借りた車を運転させ、さっきゼロが監禁されていた第3倉庫に向かう。 その頃、マーティーの乗る潜水艇は、アイリス達が乗っていたクルーザーを追っていた。そして、クルーザーは徐々に減速し近くの無人島に向かっていた。 「姉御、このまま上陸しやすか?」 副官は、マーティーに指示を仰ぐ。しかし、マーティーは冷静な表情で 「待ちな!アレを見て!」 モニターを指し、無人島には重武装した大勢の戦闘レプリロイドや、砲台や巨大な火炎放射器などなどが、 物々しい雰囲気の中装備されていてとてもむやみに入れる状況ではなかった。 「ココは、一回退散して、エックス達に報告した方が良いね!」 と言い、マーティー達が乗る潜水艇は一旦退却した。 アリアス達の乗るクルーザーは、島に上陸した。 そして、出迎えのジープが来て、島の中を10分走りココでも大勢の重武装した先頭レプリロイドに出迎えながら、要塞に入る。 そして、アリアスとベネットはジープから降りると同時に、手錠をはめたアイリスも降ろし要塞内に入り、牢屋に入れられる。 一方ゼロは、車を港へと向かいあの第3倉庫へと向かっていた。

第7章:調査

ゼロは、さっき自分とアイリスが監禁されていた、第3倉庫へと到着した。 そして、倉庫のドアを力づくで破壊し、倉庫に侵入した。 ゼロは、倉庫内を調べるが、手がかりと言える物が見当たらない。 だが、 「これは、なんだろう?」 ゼロは、倉庫の端に何かを見つけそれを調べると、なんと地下へ通じる階段の隠しドアだった。 ゼロは、隠しドアを開け、そのまま地下へ行ってみると。犯罪組織バルベルの紋章が描かれた大きな地下室があり 、しかもそこには殺傷能力の高いレプリロイド用の重火器や消火器弾薬などなどが、置かれていた。 そして、ゼロは地下室を調べると、壁にある地図を見つけた。 「ロックアイランド?」 その地図は、ロックアイランドという無人島が描かれた島の地図だった。そして、ゼロはその島と今いる場所との距離を調べ始めた。 「この港から、この島へボートで行くとすると、大体2時間前後は掛かる。よし、早くしないと・・・・・。」 そして、奴らが利用島を行き来しているのは、この近くの第5埠頭に置いてある船を利用している事が分かり、第5埠頭に置いてある船を利用する事にした。 ゼロは、時計を見るとすでに4時間を経過していた事に気づき、そしてゼロはその倉庫にあったレーザーマシンガンや、 手榴弾、バズーカ、時限爆弾などなどありとあらゆる武器を強奪し、車に載せた。 その頃、エックスはゼロが大暴れしたというショッピングモールにて捜査をしていた。しかし、手がかりと言える物が見つからず、頭を抱えた時にマーティーが現れた。 「エックス、久しぶり!」 「あ、マーティー!」 普段とは違い、冷静な状態でエックスに接するマーティー。 「どうしたの?そんな、真剣な表情で・・・・。」 「ねえ、エックス。まさか、アイリス誘拐されていない?」 マーティーは他の人物に聞こえないように、エックスの耳元で囁く。 エックスはびっくりした状態で 「どうしてそんな事知っているの?」 「実は、さっきあたし達海洋調査の帰りに、変なクルーザーを目撃してそれを見たら、アイリスが手錠に掛けられていたのよ。そしたら、あのアリアスがいて。」 「アリアスもいたの?」 と更にビックリするエックス。 大きな手がかりを掴んだエックスは、すぐさまマーティーを捜査本部へ連れて行った。 そして、マーティーはもう一人見たことがない人物がいたと証言し、 すぐさま過去のイレギュラーあるいはハンターの記録リストを、マーティーに見せ照会させた。 そして、ある人物のリストを見ると、マーティーは待ったをかけた。 「こいつよ!こいつもアリアスと一緒にいたわ!」 その人物を見たエックスとアクセル、そしてホーネック達が顔を強張らせる 「ベネット!?やっぱり、あいつも手を組んでいたのか?」 とエックスプロファイリングが的中した。 「やっぱり、ベネットのヤツ。ゼロ隊長にハンターを永久追放されて、その恨みを晴らす為に、アリアスと手を組んだんだな。」 とホーネックも、自分の勘が的中した事に驚く。 そして、マーティーがアジトと思われる無人島の写真をハンターとレプリフォースに見せると、ジェネラルの顔が驚く。 「これは、ロックアイランド?アリアスのヤツ、考えたな・・・・。」 横にいたシグナスは 「知っているんですか?」 「ああ、我々が君たちハンターと戦う前に、陸海空軍関係なく訓練場として使われた島なんだ・・・・。 しかし、君らハンターと戦ってしまった際に、島は我々の管轄外となりそれ以来野放しの状態になっていた・・・・。 もっと、我々が気づけば・・・・。」 とジェネラルは落胆してしまう・・・・。 シグナスは、ジェネラルをなだめて 「ジェネラル将軍だけの問題じゃありません!我々ハンターも、ちゃんとアリアスを脱走せずに、警備をしっかりしとけば良かったハズです!」 落ち着きを取り戻したジェネラルは、 「すまない!この件は、我々とハンターが協力しあって解決しなければイケナイ!」 と連携の強化を改めて確かめ合った。 その頃、バルベルのアジトでは、アジトにある大広間でベネットとアリアスが、ゼロがちゃんと計画を行うか会談していた。 「シュボ!」 鈍い音と共に、ジッポライターの火がアリアスの愛煙している、高級葉巻の先端に火がつく。 「ゼロは、無事列車に乗って、メトロポリスに向かっている。このまま行けば、あと何時間着くのだろう?」 とアリアスが、ベネットに問う。 ベネットは、愛煙しているタバコセブン○ターを口から離し、口の中に溜まっていた煙を吐き、時計を見ると、 「無事行くと、あと3時間半で着く予定だぜ!」 と説明すると 「ヤツは、本当に計画を進めるかね?」 と心配そうに言うと、ベネットはいつもの邪な笑顔で 「きっとやるだろう!何しろ、人質がいるからな・・・・。」 その頃、アイリスは手錠の掛けられた状態で、牢屋に閉じ込められていた。 そして、ペンダントでゼロの写真を見ていた。 「ゼロ・・・・・。」 と呟くアイリス。 だが、その時監禁室のドアが開き、誰かが入って来た。 急いでアイリスは、ペンダントを隠した。なんと、警備を任されたバルベルの兵士2人が、入ってきた。 兵士Aが嫌らしい目で、アイリスを見る。 横にいた兵士Bも、アイリスに下心丸出しの目つきで、アイリスを見て 「良いのかよ?人質なんだぜ!ボスや、ベネットさんに怒られるぜ!」 「関係ねえよ!こんな、カワイイ女がいるのに、そのままにしとけねえよ!」 2人は、牢屋の鍵を開け、アイリスに迫る。 アイリスは、恐怖心を感じ取り、逃げようとするが逃げれず、牢屋の端へ追い込まれ、兵士2人に取り押さえられる・・・・。 「キャア、やめて!離して!」 とアイリスは、泣きながらバルベルの兵士AとBを突き放そうとするが、さすがに男2人相手では、立ち向かえなかった・・・・・。 2人は、何者かによって殴り飛ばされる。そこにいたのは、ベネットだった。 「何しているんだ?テメーら・・・・」 鬼のような表情で、兵士AとBを睨むベネット。 兵士AとBはヘコヘコしながら 「すいません!ベネットさん、ちょっと退屈しのぎで・・・・。」 だが、兵士AとBに対してニーキックを食らわし、 「そんな事やっている時間あるんだったら、ちゃんと見張りしろ!でねーと殺すぞ!」 とドスの効いた声で脅す・・・・。 兵士AとBはそそくさとその場を後にする。 ベネットは、アイリスの方を見て口を開く 「オメーは、奴らの心を乱すための人質だからな・・・・。今、ここで死んでもらうと俺達が困るんだよ・・・・。」 アイリスは、体を震わせながらもベネットを睨み 「ゼロが、お兄ちゃん達があなた達に一体何をしたって言うの?」 ベネットは、ニヤケながら。 「オレは、カーネル達には興味がねえ!それは、旦那だけの問題だ! オレは、ゼロのせいで俺の楽しみがなくなっちまった!だから、俺はゼロを殺すために、こんな事をやるのさ!」 アイリスは、少し強気な口調で 「それは、あなた達が悪いんでしょう?フザケないでよ!」 と言い返すが 「バン」とベネットは、平手でアイリスの頬を殴る。 「口には気をつけろ!オメーは人質なんだからな!」 ベネットは、牢屋の鍵を閉め、アイリスに対して邪な笑顔を見せた後その場を後にする。

第8章:出陣〜君だけを守りたい〜

ゼロは、すぐさまその港にある第5埠頭に行き、 そこにボートが1隻だけある事を確認し、そこに武器を詰め込む・・・。 だがその後ろから 「おい、そこでなにをしているんだ?」 と警備レプリロイド2人が、ゼロの後ろにいて、ゼロに武器を構えるが、 ゼロは警備レプリロイド2人に対し顔面を殴り、その後腹をケリ気絶させる。 「悪いな・・・。今は、それ所じゃないんだ!ちょっと、このボート借りるぞ!」 ゼロは、警備レプリロイドに対し拝むポーズで軽く謝る。 そして、ボートのエンジンをスタートし、そのまま港を出港し、いざ出陣なった。 その頃、イレギュラーハンター本部では、多くのイレギュラーハンターとレプリフォースの陸海空軍問わずが、完全武装を施し、集会をした。 シグナス総監と、ジェネラル将軍が頭になり・・・。 「全イレギュラーハンター諸君、我々の失態で、犯罪組織バルベルのボスアリアスが脱獄して、また大規模な事件を起こそうとしている! この事件の発端は、我々イレギュラーハンターの失態でもある!そして、元イレギュラーハンターのベネットまでが、今回の事件に加担している! よって、この事件は我々イレギュラーハンターが主に解決しなければならない! バルベルは残党と言っても、それでも巨大犯罪組織であるから、 今回の事件はハンターが壊滅に追い込まれるぐらいの大きな任務だが、レプリフォースと協力しあい、犯罪組織バルベルを壊滅させるのだ!!」 とシグナスは全イレギュラーハンターに演説する。 続いて、ジェネラル将軍も 「犯罪組織バルベルのボス、アリアスはこの私と同期であり、かなりの腕前を誇る名軍人だった。しかし、アリアスが人間打倒の意志を表明すると、 この私とカーネルの手によって、アリアスをレプリフォースから永久追放をした! バルベルという犯罪組織を作ったのは、我らレプリフォースの責任でもある!だから、今回の任務は、かなり過酷になるであろう!」 と演説する。 そして、シグナス総監とジェネラル将軍が2人同時に 「我々、ハンターとレプリフォースが力を合わせあって、犯罪組織バルベルを壊滅するのだ!そして、この世界の秩序を守るために!」 ハンターとレプリフォースは歓声の声を上げる。 だが、その時何者かが入ってきた。それは、なんとダイナモ、ヴァージュリーラFF、マンダレーラBB、ワイヤー・へチマール、エレクトロ・ナマズロス、 シャイニング・タイガード、スクリュー・マサイダーなどなどであった。 エックスは驚いた表情で 「みんな!?どうして?」 マンダレーラーBBとヴァジュリーラーFFは 「ドップラー博士は、先の大戦の死に際にこう言った、償いとしてハンター達にやれる事を、やるんだと・・・。 だから、我々は先の大戦の博士の代わりの償いとして、今回の作戦に参加する!!」 ダイナモは素っ気ない態度で 「勘違いすんなよ!オレはただ・・・・、奴らに雇われたけど、騙されて殺されかけたから、その仕返しをするだけだ!エックス、だから今は休戦状態だ!」 他の8大ボスだったレプリロイドも口を揃えて、 「俺達も、反乱を起こした償いとして、奴らと戦う!だから、俺達にも参加させてくれ!」 と参加を求めた。 イレギュラーハンターとレプリフォースは安心した感じになり、彼らの志を受け止めた。 そしてシグナスとジェネラルが同時に 「ハンター及びレプリフォースは、全員出撃!!」 と掛け声を上げ、全員が空中母艦に乗り出撃。 シグナス総監とジェネラルなど、イレギュラーハンターとレプリフォースの上層部は、敬礼のポーズを取って見送る。 その時ハンターの上層部が 「総監、彼らは勝つんでしょうか?」 と聞くと 「勝てるさ!私は、常に彼らを信じていた!」 横にいたジェネラルも 「私も、必ず彼らが勝てると信じている!」 と自信を持って言う。 その頃、犯罪組織バルベルのアジトでは、アリアスとベネットが廊下を歩いていた。 その時護衛をしていた兵士CとDが 「なあ、ベネットさん!あのアイリスって、女スゲーカワイイな!」 「あんな、女そのままにするのがもったいねぇーから、俺らに一回抱かせてくれよ!」 と下心丸出しでその手のお願いを要請する、兵士CとD。 しかし、ベネットは2人を威圧するような態度で脅す。 「無駄口叩いてねえで、ちゃんと見張りをしろ!殺されてえのか!?」 「は・・・、はい!スイマセン!」 と兵士CとDはたじろぐ。 ベネットは、いつものように邪な笑顔を見せ、 ポケットから愛用タバコセブン○ターを取り出し、ジッポで火を点ける。そして、アリアスに話しかける。 「旦那の部下は面白い連中ばかりだな!」 とベネットは、アリアスの部下を茶化す。 それに対しアリアスは、冷静な表情で。 「ベネット君。彼らは、私に対して忠実な部下達だよ!私のためなら、自らの命を絶つのも覚悟している! それに、彼らは並のイレギュラー(人間や人間びいきするレプリロイドからみて)じゃないよ!ちゃんと、訓練されたプロの集団だ!射撃、格闘技、知能などなど。 それに、イレギュラーハンターやレプリフォース、その他にも幾度の大戦でエックスやゼロ、 アクセル達を翻弄させた敵に対抗出来るぐらいの戦闘能力を持っているからな・・・・。」 と自分の部下の凄さを、ベネットに説明するアリアス。 だがベネットは、銜えタバコをしながら自信満々な態度で。 「けっ、使えねえ連中ばかりだよ!俺は勿論、ゼロだったらこんな連中全員ぶっ殺してるぜ!」 と自負する。アリアスは、少しうろたえながら。 「君は、私を脅すつもりかね?」 と言い返す。しかし、ベネットの話はまだ続く。 「そうじゃねえよ!ゼロは、どっち道ここへ来るのは間違いねえ!あいつは、自分の女を守るためなら、地の果てでも行く野郎だからな! もちろん、ハンターやレプリフォース、それに協力するレプリロイドも来るのは確実だ! あんたは勿論、オレの命も狙うみたいだぜ!その時、旦那の事を守れるのは、このオレだけさ!」 と自負するベネット。 しかし、アリアスは少々ニヤけ顔で 「怯えているのは、君だよ!ベネット君。他のハンターや、レプリフォースは別として、どうせ君はゼロの事が怖いのだろう・・・・。」 ベネットの態度は変わらず 「勿論、俺もバカじゃねえからな!でも、オレはヤツの女を人質にしている!あいつは、手も足もでねーと思うだろうよ!」 と卑怯なベネットであった。 その頃、アイリスは牢屋の中で、恐怖心に浸っていた。その反面、諦めの表情を見せ始めていた。 「もう、何もかもダメだわ・・・・。きっと、ゼロやお兄ちゃん、エックス君達もやられてしまうわ・・・・。」 と絶望的で諦めムードのアイリス。 そうして行くうちに、アイリスの脳裏の中にゼロが現れた。しかも、いつものゼロとは違い、ボロボロになり、瀕死の重傷を負ったゼロが現れ、 捕らわれの身になった自分(アイリス)を助けに行くのであった。 「ゼロ、お願い!もう辞めて!あたしの事は、どうなっても構わないわ!だから、あなただけでも、生きてちょうだい!」 泣きながら、逃げる事をゼロに対し促すアイリス。 しかし、ゼロは逃げようとせずなおも、ボロボロな状態でも 「こんな、卑怯者たちを全員叩き潰すまでは・・・・。くたばるワケにはいかない!」 とその場から逃げず、最後まで戦い抜く姿勢を持つゼロ。そして、 「それに、オレは・・・・。君だけを守りたい!誰よりも、何よりも・・・・。」 アイリスはゼロの一言で、胸がキュンとし・・・・ 「ゼロ・・・・」 それを思い浮かんだ、アイリスは。ポケットから、あのペンダントの取り出し、ゼロの写真を見る。 「そうだわ!諦めるワケには行かないわ!ゼロは勿論、お兄ちゃんやエックス君やアクセル君。そして、色んな人達も助けに来るわ!だから、あたしも戦わないと・・・・。」 諦めの気持ちを捨てたアイリス。 まず、ここを脱出する方法を考えるアイリス。しかし、何をすればいいか分からない。 その時、アイリスのヘアピンが落ちているのを気づき、それを拾うとするがある事を思い出した。 それは、ゼロにヘアピンを使ってピッキングのやり方を教わって貰い、それで監禁された時の対処法を教わっていたのであった。 それを思い出したアイリスは、すぐさまヘアピンで手錠の鍵をいじる。そして、片方の手錠が開き、その片方も無事開く。 「やったわ!」 アイリスは、安堵な気持ちになり、次に牢屋の鍵を開ける工程に入る。 「(ゼロ、あたし諦めないわ!だって、ゼロはあたしを守りたいんでしょう?肝心のあたしが、諦めるワケにはいかないわ!)」 心の声で呟き、ひたすら牢屋の鍵を開けようとするアイリス。 その頃ゼロも、ボートでひたすらアリアス達バルベルの要塞を目指していた。 ゼロは、ペンダントにあったアイリスの写真を見て。 「アイリス・・・・・。オレは、誰よりも何よりも君だけを守りたい!だから、待っていてくれ!」 ゼロは、さっきアイリスが考えていた事を呟く。

第9章:突入

ベネットは、地下の訓練場であるレプリロイドとウォーミングアップをしていた。 それは、なんとエックス達に倒されたハズのスパーク・マンドリラー、アイシー・ペンギーゴ、スティング・カメリーオ、ランチャー・オクトパルド、 バブリー・クラブロス、メタモル・モスミーノス、ホイール・アリゲイツ、マグネ・ヒャクレッガー、フレイム・スタッガー、 アシッド・シーフォース、シザーズ・シュリンプァー、 ウェブ・スパイダス、フロスト・キバトドス、スラッシュ・ビストレオなどなど、X5以降のロクデナシ8大ボスの一味であった。 それは、アリアス達バルベルによって作られた訓練用、あるいは敵を迎撃ようのクローンレプリロイドであった。 アリアスは、レプリロイドのクローンを作る知識な技術を持っていて、それを密かに作っていたのであった。 大勢でベネットを襲い掛かるが、ベネットは全員をぶちのめし、サーベルやプラズマ砲で全員を殺害する・・・・。 そして、ベネットはアリアスがくつろいでいる大広間に戻り、ポケットからセブン○ターを取り出し、ジッポライターに火を点ける。 「なあ、旦那!あんたは、名軍人だけでなく、頭の良さもピカイチなんだな!」 ニヤケながら、アリアスに語りかけるベネット。 アリアスは、好きな高級葉巻を片手に自負するような態度で 「私を見くびらないでくれたまえ!何しろ、ハンターとレプリフォースを倒すために、色々な技術な知識を身につけたからな・・・・。 それに、私の部下は彼ら(クローン8大ボス)と同等に戦う事が出来る戦闘能力を持っているからね・・・・。」 ベネットはそれに対し 「同等?あんな奴ら、俺の相手にすらならねえカスだ!! でも、良い退屈しのぎには出来たな・・・・。 旦那、もう少しだな!ゼロが、メトロポリスに着く時間は・・・・。」 時計を見たベネットは、それをアリアスに諭す。 「うむ、そうだな!本当に彼は、行ってれば良いのだが・・・・。」 その頃、メトロポリスの大きな駅ではアリアスに雇われた殺し屋レプリロイド2人が、ゼロが乗っている列車を待っていた。 しかし、当のゼロはボートでアリアスのいるアジト「ロックアイランド」へ向かっていた。 そして 「アレだな?ロックアイランドは・・・・。」 ゼロは、奴らのアジト「ロックアイランド」を見つけた。 そして、バルベルの一味に気づかれないように、ボートを減速し警備が薄い浜辺に上陸し、ボートに付いてあるロープを石にしっかり縛りつけた。 そして、ゼロは自分の愛用ビームセイバーと、レーザーマシンガンや手榴弾などなどを装備し、完全武装を施し突入の準備を施した。 そして、ゼロはアジトに近づき敵の警備の様子を双眼鏡で確かめる。 思った以上の警備が厳重かつかなりの完全武装を見て、ゼロはあせりの表情を見せる。 しかし、そういう事を言っている場合ではなく、ゼロは要塞の出入り口付近の警備をしている、兵士の宿舎に近づきその周辺の施設に次々と時限爆弾をしかける。 その頃、メトロポリスの駅ではゼロと付き添いの殺し屋レプリロイドが乗った列車が、駅に着いた。 次々と人間とレプリロイドの乗客が降りる中、ゼロと殺し屋レプリロイドの姿が見かけず、焦りの表情を見せる殺し屋レプリロイド。 だが、列車から2人のレプリロイドがシーツを被せた担架を持ってきた為、殺し屋レプリロイド2人組はその担架に近づき、シーツを剥がす。 そこにいたのは、ゼロと一緒にいた殺し屋レプリロイドの遺体であった。 ゼロがいない事を完全に知った殺し屋レプリロイド2人組は、すぐさま携帯電話を取り出しアリアスに連絡をする。 一方、アリアスは広間でベネットと静かに喫煙をしていた。 「ピロロロロ!」 携帯の着信音が、鳴り響き。アリアスは、喫煙を辞め、携帯に手を伸ばして、通話のボタンを押す。 「私だ、アリアスだ!!」 状況を聞いていくうちに、アリアスの表情は徐々に落胆した表情になり、そして通話をやめるボタンを押して、ベネットの方を見る。 「彼(ゼロ)は行っていない!女(アイリス)を殺せ!作戦は、また考え直すしかない!」 「OK!旦那!」 とベネットは、広間を出て監禁室へ向かう。 一方のゼロは、大きな門の近くに向かおうとするが、途中で敵に見つかってしまう。 「キサマ!何をしている!?」 ゼロは、すぐさま自分のビームセイバーで切りつける。だが、他の兵士が警報ボタンを押すと、大きなサイレン音がアジトに響き渡る。 大勢の兵士が、レーザーマシンガンでゼロに向けて発砲する。だが、ゼロもレーザーマシンガン(バスターが使えず、セイバー主体の為)で発砲し、兵士を次々と射殺する・・・ だが、戦闘のプロであるため、劣勢に追い込まれる。しかし、起爆ボタンを取り出し、ほとんどの兵士が出てきたと同時にボタンを押す。 「ドガーーーーン」 と凄まじい爆発音と共に、周辺の施設は爆破された。そして、周辺の兵士も紙くずのように吹き飛ばされ、全員が死亡してしまう。 それを広間でモニターに見たアリアスは怒りを露にした表情で見て、そして放送で 「全兵士よ、ゼロを殺せ!どんな手を使ってでもな!」 と全兵士に命令を出す。 「おのれ、ゼロ!私をなめおって!」 と怒りが治まらないアリアス。 その頃、爆発音とアリアスの命令の放送を聞いたベネットは、 「ゼロの野郎、ほんと来たか?でもよ、オメーの女は殺すぜ!へへへへ・・・。」 とニヤケながら、監禁室へ向かい監禁室のドアの鍵を解除し、中に入る。 が、ベネットの顔が焦る。なんと、そこにはアイリスが居なかった。 アイリスが、居たはずの牢屋は、開けたままの状態で、残されたのはアイリスの手をはめていた手錠だけであった。 一体どこにアイリスが消えたか、怒りながら焦り始めたベネット。しかし、監禁室の出入り口付近に誰かの気配を感じたベネットは、後ろ振り返った。 なんとそこにいたのは、アイリスだった。 アイリスは、ゼロから教わったピッキング技術で、見事牢屋から脱出し出入り口付近に隠れていたのであった。 アイリスは、ベネットが、牢屋に居る事を見計らった上で、牢屋のドアを閉めた(牢屋はオートロック式)。 そして、監禁室を飛び出し、監禁室の鍵を閉めて、そのまま一目散に逃げ出した。 「あのアマ!オレをなめやがって!」 怒りを露にしたベネットは、ビームセイバーで、牢屋を破壊する。 それだけでなく、監禁室のドアをプラズマ砲で破壊。 そして、アイリスを見つけ、 「このアマ!待てやコラ!?」 ヤクザが相手を威圧するような罵声を発して、アイリスを追うベネット。 アイリスは、 「ゼロが、ゼロが来てくれたんだわ!あたしも、負けない!逃げなきゃ!」 アイリスは、少々安堵な表情になるが、それでも逃げる。 そこ頃ゼロは、次々とバルベルの兵士を殺害する。しかし、あまりにも大きな戦闘能力があり、しかも大きな兵力と戦力を持っているため、なかなか要塞内に突入出来ない。 そして、要塞を取り囲んでいる塀周辺から砲台と、火炎放射器、レーザー砲が次々と出て来た。 「撃ち方始め!」 現場指揮をする兵士レプリロイドがゼロに対して集中砲火を始めた。 ゼロは、かわすがレーザー砲や火炎放射砲、砲台など攻撃で、うろたえ始める。 それだけなく、兵士レプリロイドの攻撃も、かわすが両方攻撃でかわす余裕さえ出来なくなってしまった。 「くっそ!?もはや・・・、もうコレまでかよ・・・・!?」 ゼロは、諦めかけていた。 その時、見覚えのある攻撃がバルベルの兵士達を倒していく。 「ゼロ!水臭いよ!僕達を置いてさ・・・。」 そこにいたのはアクセルだった。 「アクセル?どうして、ここに?」 驚いた表情のゼロ。しかし、アクセルだけでなかった。 相棒のエックス。そして、イーグリードや、オストリーグ、部下のホーネック他のハンター達、 そして、レプリフォースではカーネルや、ペガシオン、フクロウル、スティングレン、他のレプリフォースの兵士達、 それだけでなく、ダイナモやナイトメアポリスの2人、へチマールと、マサイダー、ナマズロスなどなどが、参戦していた。それを見たゼロは、驚く。 「皆、調べていくうちに、ココである事を知ったんだよ!ゼロ、一人だけなんて、無茶しすぎだよ!」 エックスが、ニコやかな表情でゼロに語りかける、 「そうだな!オレだけ戦っているワケじゃないんだな?」 と改めるゼロ。 「ゼロ、ここは俺達に任せて!ゼロは、要塞内に行って、アイリスを救出してアリアスとベネットを倒すんだ!」 エックスはゼロに諭すと、 「分かった!頼んだぞ!」 と要塞に行こうとする。が、誰かが肩を叩いた。それは、カーネルだった。 「ゼロ、頼む!妹を、アイリスを頼む!あいつの命を守れるのは、お前だけしか居ない!」 ゼロに愛妹アイリスの無事を託すカーネル。ゼロは、ニコやかに 「俺が必ず助けてみせる!俺を信じてくれ!」 と言い、ゼロは要塞の方へ向かう。ゼロの後姿を見たカーネルは 「頼んだぞ!ゼロ!」 と言い、戦闘を開始する! モニターでハンターやレプリフォースそして、それに協力するレプリロイドの確認をしたアリアスはニヤけた表情になり 「ふ、やっぱり来たか?だが、我々を甘くみるな!小賢しいハンターとレプリフォースめ!」 アリアスは、更に大勢の兵士を要塞周辺の岸辺に向かわせ、バルベルの兵士とハンターとレプリフォース、 それに協力するレプリロイドとのシーソーゲーム的な戦闘が始まり、まるで第3次世界大戦のような状況になった。 ゼロは、要塞の出入り口の門に辿り着き。そして、X4のドラグーンから入手したワザ、龍炎刃で破壊。 そして、戦闘に参加したエックスとアクセルなどの他のハンター全員、カーネルなどのレプリフォース全員、それに協力するレプリロイドを見つめ、 「みんな、ありがとう!オレは、皆の志を受けて、奴ら全員を叩きのめす。」 と言い、そのまま要塞内に侵入。 しかし、ここでも警備の兵士が追い込んできて、殺傷能力の高い重火器でゼロを追い詰める。 ゼロは、一時的劣勢になるが、自分の愛用セイバーとレーザーマシンガン、手榴弾、そして今までの8大ボスから入手した必殺技で、次々と兵士を倒して行く。 まるで、闘神のごとく。それだけでない、愛する者を守るために、ゼロは、孤立無援の中銃弾の雨を通り抜ける。 しかし、兵士の一人がゼロにバズーカを発射し、ゼロはかわすがゼロの横で着弾し爆発たため、ゼロは紙くずのように吹き飛ばされる。 「く・・・・いてて・・・。」 なんと、ゼロはさっきの爆風で吹き飛ばされた影響で、近くにあった鉄パイプがわき腹に刺さり出血。 傷口を押さえながらも、近くにあった倉庫内に隠れる。しかし、兵士もその倉庫を囲む。 ゼロは、レプリロイド用の傷薬で患部を塗り、落ち着かせる。 そして、バルベルの兵士はレーザーマシンガンで倉庫を撃つ。倉庫は、崩壊するが、なんとゼロは上にいた。 ゼロは、倉庫の屋根をセイバーで切り、そこから二段ジャンプで脱出そして周辺にいた兵士を、X5のディノレックスから習得した技、断地炎で殺害する。 そして、重火器を盗み、次々と兵士を殺害していく。 要塞内を護衛していた兵士は、ゾンビのように次々と現れ、ゼロを攻撃するが ゼロは、いつも通りを既に越える戦闘を発揮し、要塞内の兵士を壊滅へと追いやる。 それを見たアリアスは、焦りの表情になる。 「くっそ!思った以上に、反撃をするな!このままでは、ヤバイ!さて、あの兵器も使うとするか・・・・。」 アリアスは、あるボタンを押す。それと同時に、バルベルの兵士と、ハンターとレプリフォースが攻防戦を繰り広げている所に巨大なカプセルが現れ、 そしてゼロが要塞内の兵士を倒している時に、3体のゼロとほぼ同じぐらいのサイズのカプセルが現れた。 アリアスはニヤけた顔で 「愚かなハンターとレプリフォース諸君。私のクローン技術を思い知りたまえ!」 とさっきまで違うボタンを押し、カプセルが開いた。 そしてハンターとレプリフォースに現れたのは、なんとそれはイレギオンだった! それと同時に、ゼロの前に現れたのはエックスによって倒されたはずのアジールと、バイオレン、ダブルだった。 なんと、アリアスは密かに手を染めていたレプリロイドのクローン技術で、これらの巨大メカニロイドと、レプリロイドを作っていた。 「ふふふ、ただのクローンじゃないよ!私の作ったクローンの恐ろしさを見たまえ!」 岸辺にいたハンター達は攻撃、ホーネックも 「こんなヤツ、隊長は勿論エックスでさえも、倒したんだ!怖くもなんともねえ!」 と立ち向かうが、だがクローンイレギオンは腹と背中から、破壊力の高いホーミングミサイルをぶっ放し、ホーネックを撃ち落す。 「ぐわあああ!?」 ホーネックは、その場で倒れる。 「副隊長!?しっかりしてください!」 他の0部隊のレプリロイドが、ホーネックを心配しその場に駆け寄る。 エックスのバスターと、今までの8大ボスから入手した特殊武器攻撃、アクセルのアクセルバレッドや特殊武器、 イーグリードやアルマージ、オストリーグ、ホーネックの攻撃、カーネル達も攻撃をするが、 前回現れたイレギオンとは違い、装甲製が高くなった上、多種多様な武装と、攻撃の威力が格段に高くなっていった。ハンターとレプリフォースは、劣勢に追い込まれる。 その頃、ゼロは目の前に現れたクローンアジールと、クローンバイオレン、クローンダブルが現れ、びっくりしていた。 「アジール、バイオレン、ダブル!?お前らは、どうしてここに?」 バイオレンが口を開く。 「がはははは、アリアスの旦那が俺達を蘇らせてくれたんだな〜!その代わり、ここの敵の迎撃をする任を任されたんだな〜。」 アジールも 「前回、我々はあなたを蘇らせてやったのに、我々の恩を仇に返しましたね!」 ダブルも 「本当なら、エックスを殺してやりたい気持ちだけど、まずオメーから殺してそれからエックスを殺す!」 3人はそれぞれの攻撃でゼロを追い込む。 アリアスは、それをニヤケながらモニターで見ていた。 その頃、アイリスはベネットの魔の手から逃げるために、ひたすら行くあてもなく逃げ惑っていた。

第10章:激戦

アリアスの手によって復活させられた、クローンアジールとクローンバイオレン、そしてクローンダブルが、一斉にゼロを攻撃する。 アジールは、以前と同じく俊敏な動きで翻弄させた上、ビームセイバーでゼロを切りつける。 そして、バイオレンはマシンガン攻撃と、鉄球攻撃でゼロを痛めつける。 ダブルは、スピーディーかつパワフルなビームソード攻撃で、ゼロを痛める。 アジールはニヤケながら 「あなたが悪いんですよゼロ!」 バイオレンも攻撃をしながら 「俺達が、お前を復活させるチャンスをやったのに裏切ったんだな〜。」 ダブルも突進をしながら 「はははは!オメーは、エックスの相棒だからよ!てめーも、死んでしまえ!」 と一斉に攻撃を続け、ゼロを痛める。 その頃、岸辺でもクローンイレギオンがハンターとレプリフォースを攻撃していた。 エックス達はひたすら攻撃をするが、やはり傷一つも使いない。 その上、ハンターとレプリフォースの一般隊員が、次々と殉職した上、アルマージやイーグリード、オストリーグ、ホーネック。 スティングレンと、ペガシオン、などなども負傷してしまう。 エックスは諦めの表情を出す 「くっそ、もうこれまでか・・・・。」 とその時誰かの声が聞こえた 「エックス・・・・、諦めてはいけない!」 聞き覚えのある声。それは、いつもエックスを支えている謎の老人(ライト博士)であった。 「あなたは、いつもの・・・・。」 「今ココで頑張らなければ、ゼロだけでなく世界にも大きな影響を与える。今だけお前に、例のパーツを与える・・・。」 そして、エックスの体は光に包まれ、エックスは究極のアーマー、アルティメットアーマーに変身した。 横にいたアクセルは驚いた顔で 「あれは、エックスの無敵のアーマーだ!?」 と大声を上げる。 そして、エックスはクローンイレギオンに対し、バスターを向けチャージする。 「くらえ!ハイパープラズマチャージショット(オリジナル)!!」 エックスのアルティメットアーマーのハイパープラズマショットが顔に向け放たれ、クローンイレギオンの顔が大きな打撃を受けた、そして仕上げは 「ハイパーノヴァストライク(オリジナル)!!」 クローンイレギオンを撃破する。 そして、エックスやアクセル、まだ負傷していないカーネルやダイナモ、ヴァージュリーラ、マンダレーラを残ったバルベルの一味と激戦を繰り広げる。 しかし、バルベルの兵士はまるでゾンビのように次から次へと現れ、レーザーマシンガンや、高出力のレーザー砲、火炎放射器などの兵器や、 持ち前の戦闘能力で、エックス達を翻弄させる。それでも、エックス達はそれに怯まず、戦いを続ける。 それをモニターで見ていたアリアスは焦りの表情を見せる。 そして、モニターを切り替えクローンアジールと、クローンバイオレン、クローンダブルに痛めるつけられているゼロを見る。 ゼロは、苦しみながらもセイバーを振り回すが、敵にかわされ攻撃をくらう。諦めの状態のゼロ。だが、脳裏でアイリスの顔を思い出す。 「そうだ、ここで負けるわけにはいかない!」 我に返るゼロは、痛みなど忘れてクローンアジールとクローンバイオレン、クローンダブルに立ち向かう。 ダブルは高笑いしながら 「無駄無駄!どっちが勝つかは、決まっている!」 とけなすが、だがゼロはダブルの腹部をセイバーで突き刺し、大ダメージを食らわす。 それを見た、アジールはうろたえるが 「往生際が悪いですね!死ぬがいい!」 とセイバーをゼロに突き刺すが、ゼロは軽くかわしてアジールの左上をセイバーで切り裂く、 バイオレンも 「この野郎!さっさと死ぬんだな〜!」 と鉄球を振り回すが、ゼロはX8のアースロック・トリロビッチから入手したワザ、列鏡断で鉄球を跳ね返し、バイオレンに逆にぶつけてバイオレンに大ダメージを食らわす。 「ズドドドドドド」 その時、凄まじい銃声と共に、クローンアジールとクローンバイオレン、クローンダブルが体を撃ち抜かれ、3人の体はバラバラにされた。 それは、なんとアリアスだった。 アリアスの右手は、破壊力のあるレーザーバルカン砲(威力はフルチャージエックスバスターの数倍)に変身し、クローンアジールとバイオレン、ダブルを始末した。 「この役立たずめ!死ね!」 と言うと、左手を高出力の火炎放射器(威力は火炎系の8大ボスの火炎攻撃の数倍)へと変化し、3人を黒こげにする。 そして、レーザーバルカンをゼロに向け、ゼロに発砲する。 「ズドドドドドドド」 乾いた銃声が、あたりに響き要塞内は廃墟となる。ゼロも、レーザーマシンガンでアリアスを撃つ。 しかし、アリアスは軽々とよけ、持ち前のレーザーバルカン砲でゼロを翻弄させる。 二人は、激しい銃撃戦を展開し、物陰に隠れる。 「アリアスぅぅぅぅぅっー!!」 「ゼロぉぉぉぉぉっー!!」 と怒りの叫び声を上げると、撃ち合う。 だが、アリアスはさっきまで火炎放射器を放っていた左手がバスターの形になり、拘束リング弾を撃ち、ゼロの体を拘束リング弾で縛り、ゼロの脚を撃つ。 「ぐわああ!?」 とゼロの悲痛な叫び声が上がる。ゼロは、拘束リング弾からの脱出を試みるが、思った以上に抜け出せない。 そしてアリアスはニヤけた顔で近づき、 「残念だな!その拘束弾は、あのバイオレンやマンダレーラなどのパワー重視のレプリロイドでも抜け出せないのだよ! 君では、抜け出せないのは確かだな! ゼロ、君のせいで私が目指した世界があやうく出来ないところだった。 さあ、死ぬが良い!」 アリアスは、ゼロに対してレーザーバルカンを向ける。だが、ゼロはアリアスに対する怒りがマックスに達し、拘束リング弾を破る。 「アリアスぅぅぅぅ〜、キサマのようなヤツが、死ねぇぇぇぇ〜!」 「な、なに〜!?そんなバカな?この私の拘束リング弾が!?」 と驚きゼロを呆然と見つめるアリアス。同時に、ゼロは自分の愛用ビームセイバーでアリアスのレーザーバルカンを切り、そして腹を深く突き刺す。 「ぐ、ぐわあああ!?」 とアリアスは、悲痛な叫びを上げ。そのまま、倒れる。 「これで勝ったと思うな!たとえ、私が死んだとしても私と同じ意思を持ったレプリロイドが、レプリロイドが支配する世の中が構築される・・・・・。」 と断末魔の叫びを上げ、そのまま息絶える。 ゼロは、アリアスの遺体を睨みつけるように見つめ。 「いつまでも気取るな!アリアス!」 そして、ゼロは例のペンダントを取り出し、アイリスの写真を見つめる。 「アイリス・・・・。今、どこにいるんだ?」 その時だった 「・・・・ゼロ、助けて・・・・」 と心の声が聞こえた。 「アイリス・・・・!?」 とゼロは周囲を見つめるが、アイリスはそこにはいない。 ゼロは、心の声が地下から聞こえたのを確認すると、地下に向かう。

第11章:勝負

その頃、アイリスは一人孤立無援の戦いを行っていた。 ベネットからの魔の手から逃れるため、ひたすら逃げていたのであった。 逃げる事も、自分の命を守るための戦いである。 「キャア!?」 アイリスは足を物にぶつけこけてしまう。再び立ち上がり、逃げるがその場で例のペンダントを落としてしまう。 それから数分後、ベネットがビームセイバーを片手にアイリスを探し回っていた。 その時ベネットは、ある物を見つける。それは、例のゼロとアイリスのペアのペンダントだった。 それを拾ってみたベネットは。 「これは、ゼロの写真・・・・・・。つまり、あのアマはこの近くにいるのは確かだな!」 とニヤつき、ペンダントを床に捨て、足で踏みつける。 アイリスは、全身を震え上がらせながら、物陰に隠れてベネットがその場から行くことを見計らっていた。 そして、ゼロはレーザーマシンガンを構えて、地下の動力施設をひたすら探し回っていた。 そして、アイリスのペンダントを見つけ。 「これは・・・・、アイリスの・・・。ここにいるんだな?アイリス?アイリス?どこにいるんだ?」 アイリスを探しまわるゼロ。 その時、物陰に身を潜めていたアイリスは、なつかしい声が聞こえたので、安堵な気持ちになる。 「ゼロ?そこにいるの?」 と思わず飛び出すが、目の前にいたのはゼロではなく、邪な笑顔を浮かべたベネットであった。アイリスは、逃げようとするが捕まってしまう・・・。 「キャア!?離して〜!!」 「やっと見つけたぜ、このアマ!」 とベネットは、アイリスの頬を平手で2発も殴る。 そして、アイリスの首にビームセイバーで押し付け 「いいか、オメーの彼氏に会いたいんだったら、おとなしく俺の言うとおりにしろ!でねーと、本当に殺すぞ!」 と脅迫する。 ゼロは、辺りを警戒しながらレーザーマシンガンを構え、愛しい人アイリスを探す。 「アイリス!アイリス!どこに居るんだ?」 ゼロの声が、地下の動力施設に響き渡る。その時だった 「ゼロ、助けて!」 聞き覚えのある声、それは愛しい人アイリスの声だった。 「アイリス?待ってろ!今行くからな!」 ゼロは、安堵な気持ちになって声のする方へ向かう。 そして、その場にアイリスがいた。 「アイリス?良かった、無事だったか?」 とゼロは、その場にかけよるが、アイリスに近づくと何か様子がオカシイ。 普通であれば、アイリスはゼロに抱きつくのだが、アイリスは誰かに脅されているような感じであった。 だが、ゼロが気づくのは時すでに遅く、アイリスの物陰からベネットが現れ、プラズマ砲でゼロの胴体を狙う。ゼロは、かわすが左腕を撃たれ、負傷してしまう。 「ぐわああ!?」 とゼロの悲痛な叫びが上がり、ゼロは更なる痛みに襲われ、物陰に隠れてしまう。 ゼロの姿を見たアイリスは、悲しい表情になり涙を滲ませる。 「ゼロ、大丈夫?」 とゼロの体を気遣うアイリス。 「だ、大丈夫だよ!アイリス・・・・。オレの事は心配しなくて良いよ・・・。」 ゼロは、苦しみもがきながらも更に、話を続ける。 「なるほど、ベネット。そういう事だったのか?相変わらず、卑怯なヤツだな・・・。」 と左腕を押さえながら、ベネットを非難する。 ベネットは、右手のプラズマ砲をゼロの方向に向け、左手をアイリスの首根っこを掴んでアイリスが逃げないようにしている。 ベネットは、相変わらず邪な笑顔を見せ。 「へへへ、騙されるオメーがワリいんだよ!ゼロ!早く、オメーのそのキレイな顔見せろよ!俺のプラズマ砲で、オメーのその顔撃ち抜いてやるからよ! そして、オメーの女も殺して、2人仲良くあの世で暮らせるようにしてやるよ!」 とゼロを挑発。 だが、ゼロは物陰に隠れながらも 「だったら、お前から来いよ!しかも、バスターを使うなんて更に卑怯だぞ!その上、人質まで使うなんて・・・・」 と逆に自分から相手を挑発させるゼロ。ゼロは、痛みを忘れ、ベネットに対する怒りの気持ちだけしか考えれなくなり、物陰から身を乗り出した。 「おい、ベネット。アイリスを離してやれ!彼女は、この件に関係ないだろ!俺を殺せば良いだけの話だろ? 片腕を怪我しただけだ!お前でも勝てるぞ!」 ゼロは、まるで鬼のようなオーラを出し、ベネットを挑発する。ゼロの姿を見たベネットは、今までの邪な笑顔がなくなり、焦りの表情を見せ、体を震え始めた。 アイリスも、自分の彼氏の今までに無い姿を見て、言葉を失ってしまう。 ゼロは、ベネットを睨みつけなおも挑発を続ける 「オレに恨みがあるんだったら、バスターなんて使ったら、勿体無いだろう? だったら、俺をセイバーで刺し殺せ! そして、オレが苦しみもがきしんでいく姿を見てみろ! さあ、ベネット早く来いよ!二人で、楽しもうぜ!楽しみを台無しにするな!」 ベネットは、予想だにしなかった事態にうろたえ始める。 「殺してやる・・・・。てめーのせいで、俺の楽しみがなくなっちまったんだ! このオレが負けるはずがねえ!オレが勝つに決まっている!てめーを殺すには、バスターなんて必要ねえ!いるもんか〜!」 とベネットは、声を震え上がらせるものの、大声を張り上げバスターのチップを捨てる。 ベネットは、なおも声を震え続けながら 「へへへへ・・・・、てめーなんて殺してやるよゼロ!オメーを殺すには、セイバーだけで十分だ! それに、人質なんていらねえよ!いるもんか〜!」 とアイリスを勢い良く、横に投げ飛ばす。 「キャア!?」 アイリスは、こけるがすかさず物陰に隠れる。 「てめーなんて殺してやるぜ!ゼロ!てめーなんて怖くもなんともねえー!」 とベネットは、ビームセイバーでゼロを切りつけるが、ゼロはそれをかわす。 ゼロとベネットの1対1の勝負が始まった。 アイリスは物陰に隠れ、自分の恋人ゼロの姿を見て驚く。 普通だったら、瀕死の重傷でまともに戦える状態でない体でありながらも、ベネットと戦っているのである。 「ゼロ・・・、負けないで!必ず勝って!」 とアイリスはゼロを応援する。 ゼロとベネットの2人は、お互いセイバーを振り回し、睨み合いながら引けを取らない戦いを展開する。 2人のセイバーがぶつかり合い、バチバチと火花が発する。 だが、ベネットはゼロの一瞬の隙を見計らい、腹部を刺す。 ゼロは、腹部を押さえながらも、セイバーを手から離そうとしない。 「へへへ・・・どうした?ゼロ。オメーも、腕が衰えたもんだな!」 とゼロを挑発するベネット。だが、ゼロはベネットの左腕を軽く切りつけ、ベネットは軽く苦しむ。 そして、2人はセイバーを押し付け合う。2人は勢いがあまり、ドアにぶつかりそのドアが開き、更なる地下室に落ちてしまう。 アイリスは、心配で物陰から身を出し、2人が落ちた地下室に入った。 ゼロとベネットは、落ちたショックで少し意識をもうろうとするが、ベネットはすぐに立ち上がり、ゼロの胸ぐらを掴み、自らの拳を一発二発、更にゼロの顔面を殴りつける。 そして、殴ったショックでゼロのメットは、壊れてしまう。 「へへへへ、どうしたゼロ!?もう、ここまでか?」 とベネットは、ゼロをなおも殴り続けるが、ゼロはベネットの顔をキッと睨みつけ、ニーキックを食らわす。 「ぐわ!?」 そして、反撃として拳を4、5発ベネットの顔を殴りつける。 だが、ベネットもゼロの腹部の傷を押さえつけ、今までの傷の痛みを更に痛みつける。 「ぐわああ!?」 とゼロは、悲痛な叫びが上がり、アイリスは心配な表情を更に深める。 そして、ベネットはゼロの顔を掴み、壁に叩きつける。1発、いや3発も叩きつける。 が、ゼロもベネットに裏拳を食らわし、アッパーと回し蹴りを顔面に食らわす。 ゼロとベネットは、お互いの体を抑えあいながらも、引けを取らない肉弾戦を繰り広げる。 しかし、ゼロはベネットの手を振り払い、勢いのあるカウンターパンチを食らわす。 そして殴られた拍子にベネットは、高圧電線に引っかかり、感電してしまう。 「ぐわああああ!?」 これ終わりかと思いきや、ベネットは立ち上がり、ゼロの腹部にニーキックを食らわした上、アッパーを食らわし、顔面を5,6発ぶん殴る。 「思い出すぜ!オメーのせいで、オレが隊長になれなかった事や、俺がハンターを辞めさせられた悔しさがよ・・・・。」 ベネットは、恨みのこもった事を言いながら、更にゼロの顔面をぶん殴る。 「これは、オメーのせいでオレが隊長になれなかった分だ!」 と同時にゼロの顔を一発殴る。 「そして、これがオメーのせいでオレがハンターを辞めさせられた分だ!」 と一発殴る。 「くたばりやがれゼロ〜!」 と更に、殴ろうとするがゼロは気を振り絞る 「この大バカ野郎が・・・・。」 と怒りのこもった声を上げ。ベネットにニーキックを食らわし、5,6発殴り返す。 ベネットは、殴られた拍子でよろよろになり、隠し持っていたレーザーマシンガンを取り出し、ゼロに向ける。 「ゼロ!さっきは、オメーの顔を撃ち抜くとか言ったが、変更してオメーの股間を撃ち抜いてやる!地獄に堕ちろ〜!ゼロ!」 とゼロに向けて銃口を向けるが、ゼロはすぐさまベネットのセイバーを持ち上げ、そして槍投げの原理で、投げつけベネットの体を貫く。 「ぐ、ぐわああああ・・・・!?」 とベネットは、苦しみもがきそのまま息絶える。 ゼロは、なおも鬼のような表情で 「お前こそさっさと地獄に堕ちろ!ベネット!」 戦いが終わり、安堵な気持ちになり、笑顔になったアイリス。 「ゼロ!」 と言い、早く地下室の階段を駆け下り、恋人ゼロの胸の中に飛び込む。 だが、ゼロも安心した表情で笑顔になってしまい 「アイリス、急に飛び込むなよ!痛いだろ!?とにかく、体中痛いんだよ。」 「ダメ〜!ゼロの事抱いていないんだから!」 とじゃれ合う。だが、カチっという鈍い音が鳴り、 「この基地は、爆発します!爆発まで5分前!」 というアナウンスが、要塞内に響き渡る。 ゼロはとアイリスは、緊迫した表情になり。 「一体!?何があったの?」 とアイリスは、パニックになる。 その時さっきゼロによって倒されたはずのベネットが爆破装置のスイッチを押していたのであった。 そして、ベネットはまだ生きており、鈍い声を上げながらも 「へへへ・・・。旦那に頼まれてな・・・・・。旦那と俺が死んだら、この基地を爆破するように頼まれたんだ・・・・・。 てめーら、全員あの世行きの列車に乗るんだな!あばよ・・・・。」 とベネットは、完全に息絶える。 アイリスはパニくりながらも 「早く、脱出しなきゃ!ね!?ゼロ?」 とゼロの方を見るが、ゼロは倒れてしまった。もう、ゼロの体力は限界をとうに越えていた。 「ゼロ!ゼロ!しっかりして!」 とアイリスは、恋人のゼロを気遣う。 その頃、外でバルベルの兵士と戦闘を繰り広げていたエックスとアクセル、そしてカーネルなどなどは徐々にバルベルの兵士を制圧していたが、 さっきのアナウンスを聞いたバルベルの兵士は一斉に自らの命を絶ってしまった。 エックスは悔やんだ表情で 「なんで、自分の命を粗末にするんだ・・・・。」 とショックな気持ちになる。 アクセルは 「とにかく、早くこの島を脱出しないと!」 と提案するがカーネルは 「待て!アイリスはどうするんだ?まだ、島の中に残っているんだぞ!?」 と待ったをかける。 負傷したホーネックも 「そうだそうだ!隊長もまだ残っているんだぞ!?」 エックスは落ち着いた表情で 「今は、自分達の命が優先だ!早く、脱出しないと!それに・・・、きっとゼロ達は帰ってくるに違いない! オレは、そう信じている!」 と言い、カーネル達レプリフォースそしてエックス達ハンター、そして協力したヴァージュリーラ、マンダレーラ、ダイナモなどなどもすぐさま空中母艦に乗り、 島を脱出した。 その頃アイリスは、大怪我をして意識をもうろうとしているゼロの体を抱えながらも、ゼロが乗っていたボートの岸辺へ行っていた。 「アイリス・・・・。もう、オレの事は良いよ!お前だけでも、逃げろ!俺は、もう限界だ!」 と諦めモードで、自分だけ逃げるようにと恋人に諭すゼロ。 だがアイリスは 「ダメよ!ここまで来て!」 とそれを否定する。 「オレの分まで生きるんだ!今は、オレのいう事を聞くんだ!」 とゼロは、自分の言う事にしたがわないアイリスにキレるゼロ。 だが、アイリスは 「ダメ!あたし、ゼロと一緒でなきゃダメよ!それに・・・、ゼロいつだか言ってたじゃない?あたしだけを守りたいって。それだけじゃなくて、諦めてはイケないって・・・。」 はっとなったゼロは 「オレが、ボートで呟いていた事、まさかアイリスに届いてたとは・・・。」 とびっくりする。 「ゼロは、そんなに体をボロボロにしながらも、あたしを守りに来たんでしょう?だから、今度はあたしがゼロを守る番よ!」 泣きながらも自分の恋人の命を守ろうとするアイリス。 「そっか、悪かったなアイリス・・・・。」 そして、ついにボートがある岸辺に着いた。 「ゼロ!ボートに着いたわ!」 「ああ、良かったな!」 二人は、ボートに乗り込み、アイリスはボートのエンジンをかける。 だが、 「ドーン、ドガーン、ドガガガーーーーーーン」 犯罪組織バルベルのアジトロックアイランドが大爆発を惹き起こし、島は爆風と炎に包まれ、ゼロとアイリスの乗るボートは爆風に巻き込まれる。 果たしてゼロとアイリスの運命は!?

最終章:勝利〜Brave Love Zero&Iris〜

気がつくと、ゼロはベッドの上で寝込んでいた。 辺りを見回すと、涙を滲ませながらも安堵な表情でいたアイリスと、 笑顔でいたエックスとアクセル、腕に包帯を巻いたカーネルと、ギブスをしたホーネックなどなどがいた。 アクセルははしゃぎながら 「やった、ゼロが意識を取り戻したぞ!」 エックスも 「ゼロ、大丈夫か?」 ホーネックも 「やった!隊長が蘇ったぞ!」 ゼロは鈍い声で 「ここは・・・!?」 それに答えるかのようにカーネルが笑顔で 「病院だ!お前は、本当に無茶をするな!」 ゼロは 「どういう事だ?」 カーネルはそれに答えるかのように 「医者は、お前の怪我は瀕死の重症で、あと1分でも治療が遅かったら、死んでいたかもしれなかったんだぞ! いくら、アイリスを守るとはいえ、無茶をするもんだ!」 それを聞いたゼロは、自分の体の怪我を見て、改めてびっくりする。 「(そっか・・・、オレはアイリスを守るために、オレの怪我なんてほっといていたんだな。)」 そしてエックスは笑顔で 「それと、それだけじゃないんだ!アイリスとゼロの乗った、ボートが爆風に巻き込まれて、 2人は漂流していたけどマーティー達海賊が、君たちの事を助けてくれたんだよ!」 とマーティーに助けられていた事実を打ち明けられる。 アクセルも笑顔で 「アイリスさんが、ボートを猛スピードで島から離れたから、どうにか死なずに済んだんだよ!」 と新たな事実を打ち明けられる。 そして、ホーネックが 「さあ、ここは病室を出ましょう!」 という鶴の一声で、エックスとアクセル、ホーネックとカーネルは病室を後にする。 そして、ゼロとアイリスの二人きりになる。 ここでアイリスが口を開く 「ゼロ・・・・、良かったね!怪我がひどくても、無事でいて・・・。」 と笑顔で語るアイリス。ゼロも笑顔で 「ああ!でも、俺は自分の体よりも、アイリスが無事だったのが良かったよ・・・。」 と言うと、急にアイリスがゼロに抱き付き、泣きながら 「ゼロ・・・、あたし怖かったわ・・・・。 もしかすると、あたし殺されて、ゼロに二度と会えなくなるかと思ったわ・・・。」 と改めて、恐怖を語るアイリス 「俺も、アイリスがいなくなるのが嫌だから、闘ったんだ! たとえ、どんなヤツであろうと、俺はアイリスの事が守りたかったから・・・・・。」 とゼロが語り、 「ありがとう・・・・。あたし、ゼロがあたしの元に来てくれたのは、本当に嬉しかった。ありがとね、ゼロ!」 と涙混じりながら、笑顔で感謝の意を表すアイリス。 そして、ゼロは 「アイリス・・・・、愛しているよ・・・・。今、ここで一緒にいれるだけでも、幸せだよ・・・。」 と言いながら、アイリスの顔に近づきそしてアイリスも 「あたしも、ゼロの事が愛しているわ・・・・。」 と言い、そして2人は抱きあい、そして熱い接吻する・・・・・。 その頃廊下でエックスは 「今回、バルベルを本当に壊滅できたのは、俺達の戦闘能力だけでなく、皆の勇気。そして、ゼロとアイリス達の愛の力で、バルベルに勝てたかもしれない!」 それを聞いたカーネルは笑顔で 「そうだな!我々は、勇気だけでなく愛の力で、奴らに勝てた原因かもしれぬ・・・。特に、アイツ(ゼロ)と妹が、その2つの力が特に強かったかもしれない・・・・。 本当に、ゼロには感謝せねば・・・・。(ゼロ、ありがとう!妹を・・・、アイリスを守ってくれて・・・・・。)」 そばに居たアクセルとホーネックも、ウンウンというように首を縦に振る。 そしてエックス達は、ダイナモやヴァージュリーラなどの今回事件解決に協力したレプリロイドと出くわす。 「あ、ダイナモ、ヴァージュリーラ、マンダレーラ、それと皆!今回は、事件解決に協力してくれてありがとう!」 とエックスは、笑顔で感謝の意を表す。 マンダレーラとマンダレーラはX3の時見せなかった、丸い表情で 「いやいや、我々はシグマに洗脳されたドップラー博士が、人類に対する償いをする為に、命じられただけだ・・・・。」 と遠慮ぎみな態度だった。一方のダイナモは 「勘違いすんなって!オレは、ただ奴らに雇われたけど、都合の良いように使われて、その仕返しにやっただけだよ!」 と素直じゃない態度で接したのであった。 「皆、理由がどうであれ本当にありがとう!」 とエックスは、改めて感謝の意を表す。 この事件で、イレギュラーハンターとレプリフォースのそれぞれの一般隊員が、十数人が殉職し、数百人前後が負傷してしまう (内ダイナモ、ヴァージュリーラ、マンダレーラ、カーネル、ナマズロス、マサイダー、イーグリード、アルマージ、オストリーグ、スティングレン、 フクロウル、ペガシオン、ホーネックも含む)。 しかし、それでも事件を解決出来る結果になった。 勝因は、メンバーの戦闘能力うんぬんよりも、やはりそれぞれの勇気と愛の力により、巨大犯罪組織バルベルを全滅に追いやった事が原因といえる。 それから数週間後、政府はイレギュラーハンターとレプリフォース、そしてそれに協力した一般のレプリロイドにも多大な勲章を与え、世間的に英雄として賞賛された。 一方、ゼロは車を借りたカップルに対し、借りた車を修理して返し、そしてバルベルのアジトに乗り込んだ際に使ったボートをちゃんと弁償して返却したが・・・・。 車を借りたカップルは、心を広く持ち、あまり怒っている様子はなかった。勿論、ボートを所有する会社も、事件の関係で特に怒っていなく、穏便に事を済ませた。 そして、事件解決後怪我を治したナマズロスとマサイダーは元の職場に戻り、ダイナモとヴァージュリーラと、マンダレーラは何処へと行ってしまった。 イレギュラーハンターとレプリフォースの面々も、怪我を完治して元の任に戻った。 しかし、ゼロの怪我があまりにも酷かったため、まだ入院が必要の為ゼロが所属する部隊は、ホーネックがしばらくの間臨時隊長になっていた・・・・。 そして、それから数週間後 アイリスが笑顔で 「ゼロ!早く、行きましょう!」 ゼロもそれに答えるかのように笑顔で 「ああ、行くとするか?」 と2人は、例のRV車に乗ろうとする。 そう、2人はこの前の旅行のやり直し旅行に行くのである! 「ねえ、ゼロ。体、大丈夫?まだ、痛み残っているんじゃない?」 とアイリスが笑顔で語ると、 「大丈夫だ!痛ててて・・・。」 とゼロは強がりを言いながらも、まだ腕の痛みは残っていた。 アイリスは軽く笑い 「ふふふ・・・・。もう、そんなムリしないで!まだ痛いんだったら、あたし車運転するから・・・・。」 「そっか、じゃあ!頼んだよ!」 ゼロは笑顔で、アイリスの頼みを引き受ける。 「じゃあ、ゼロ。この前の事が起きない事と・・・・」 「この前のやり直しを兼ねて行くか?アイリス・・・・。」 アイリスが言うと、ゼロもそれに続くように言い、2人は笑顔でワクワクしながらやり直し旅行に行くのであった。 イレギュラーハンターゼロ THE END
  ELITE HUNTER ZERO