スプラッシュさんよりゼロアイ小説6

第百三十六話「リルとサラー 」

リル「ねえパパ〜」
ゼロ「んん?」リル「『さいぼおぐ』ってどうやったらなれるの?」
ゼロ「はあ!?」

ある平凡な昼、突如の娘の発言に驚くゼロ。
ゼロ「ど・・どうした?ん?あ、それ・・・は」
リルが抱えていたのは、ブラックゼロのサイボーグパーツ。
ゼロ「・・・ブラックみたいになりたいわけか。」
リル「うん・・・。」


ゼロ「ダメだ!!」


リル「・・・・え?なんで!?」
ゼロ「お前はまだ成長しきってない!体が成長するたびにパーツ取り替えるのか?」
リル「あ・・そっか!じゃあ成人したらいい?」
ゼロ「ああ。」
リル「やったーーーー!!!」

ゼロ「ふう・・・うお!?」ゴン!!!!フライパンで殴られた・・
アイリス「何言ってるのよ!体を改造するなんて絶対ダメよ!!」
リル「え?!でも・・」
アイリス「私たちがあげたその体を勝手に改造するなんて許しません!」
リル「う・・うわ〜〜〜ん!!」走り去ってしまった。

アイリス「リル・・」
ゼロ「馬鹿ヤロ・・今抑えときゃ20になるまでの16年間で忘れちまうに決まってんのに・・。」
アイリス「あ、そっか!!」
ゼロ「だろ?」
アイリス「え・・あ、・・それもダメね。」
ゼロ「ダメ・・か?」
アイリス「恋する気持ちって・・強ければ強いほど長い間忘れられないものなのよ。(私だって・・今もあなたに恋してるから・・)」
ゼロ「・・・。・・あ!リルを追っかけないと!」

そのころリルは、川原で泣いていた。
リル「う、うう・・おじちゃん・・・早く帰ってきてよぉ・・・」
そこにサラーが現れた。
サラー「・・お前は・・リル・・ちゃんだったな。」
リル「あ・・!」

リルはさっきのやりとりを説明した。

サラー「・・・・サイボーグ化などしてどうする?そんなことをしてもあいつは生き返りもしないし、喜ばないだろう。」
リル「・・・・でも・・おじちゃんが帰ってきたときにあの体で一人ぼっちじゃかわいそうだから・・私もあんなふうになれば・・」
サラー「帰りはしない。残酷なようだがあいつは死んだ。私たちが死ななければ会うことはできん。」
リル「でもっ!でもっ!!生き返るって!!」
サラー「死人が生き返るはずはなかろう!!!お前に希望を持たせるためだけに言ったのだ!!」
リル「うそ・・うそよ!!!」泣き出した。
サラー「黙れ!!!!!!」その目にも涙が浮かぶ。
リル「サラーさん・・泣いてるの?」
自分が先に泣いていたにもかかわらずサラーの心配をする。
サラー「う・・うるさい・・!私は帰る・・。」

リル「サラーさん!!」呼び止める。
そしてサラーは一瞬立ち止まって言った。
サラー「強いな・・・。」

リル「え・・?」

ライク「あ、リル!!ここにいたんだ!!」
リル「あ、おにいちゃん!」
ライク「パパもママも心配してるよ!早く帰ろう!」
リル「う・・うん!」

そして両親に連絡を取って、帰宅。
アイリス「リル!」
リル「ママ!ごめんね、私・・」
アイリス「いいのよ。もう・・。」

ゼロ「さてと、飯でも作るか。・・今日の罰だ!リル、手伝え!」
リル「は〜〜〜い!!!」

第百三十七話「ゼロ対ダイナモ」

ある組織の一室にいるダイナモ。
ダイ「え・・・・それが仕事・・か。」
ボス「ああ。どんな仕事も請け負うんだろう?何でも屋のダイナモ君。」
ダイ「あ・・ああ・・。」

仕事内容「特A級ハンターの全員抹殺」
報酬 1兆円
期限 3日

ダイ「金持ちなやつらだぜ・・・ドンだけ裏でやってんだか・・だからこそあいつらが邪魔なわけか・・よし、あいつに頼もう・・」
誰かに電話で連絡を取る。
ダイ「おう、久しぶり。ちょっと頼みがあるんだわ。こんなこと頼めるのあんたくらいしかいなくてよ・・〜〜〜〜なんだ。」
?「わかりました。頼まれましょう。」

電話を切って、ため息をつくダイ。
そして・・・


ゼロ「あのやろうこんなところに呼び出してどうしようってんだ・・?」
ダイ「よお!」
ゼロ「ダイナモ、どうしたんだ?」
ダイ「仕事さ・・俺と戦え。」
ゼロ「!・・・殺し合いか?」
ダイ「まあな・・。わりい。」
ゼロ「気にすんな。それがお前だ。」
ダイ「ありがと・・よっ!!!」Dサーベルをブーメランのように投げる。
ゼロ「おおっと!!」よける。
ダイ「うっらあああ!!!!」アースゲイザーで地面から光線を出してゼロにダメージを与える。
ゼロ「うわっ!!!」
ダイ「はああああっ!!!!」空中に飛び上がったゼロを抱えて、地面にたたきつけた。

ゼロ「このっ!!」ダイの顔を蹴飛ばす。
ダイ「流石ーーッ!!!」バスター連射。
ゼロ「おまえもなっ!!!!」ショットイレイザーで弾を切り裂く。
そして一気に近づき、翔炎山で切りつける。
ダイ「ぐっ!!」ゼロ「円水斬!!!!」ダイ「くはっ!!!」
ダイ「ぐおおおっ!!!」ダメージを受けながらもゼロを殴り飛ばす。
ゼロ「うおおおっ!!!」吹っ飛んでダウン。しかしすぐ立ち上がる。

ゼロ「はあ・・はあ・・・」
ダイ「はあっ!!はあっ!!はあっ!!」ダイナモのほうがつかれている。
ゼロ「そろそろ終わりにするか・・残念だ・・・」
ダイ「へへ・・・」
ゼロ「ダブルアースクラーーーッシュ!!!!」
ダイ「ぐああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!」
吹っ飛んだ。しかしまだ生きている。ゼロは手加減していた。

ゼロ「とどめは刺さなきゃダメか?」
ダイ「好きにしな。」
ピリリリリリ!!電話が鳴った。
ダイ「あ、俺のだ。」
ゼロ「こんなときに・・・?」
ダイ「お、あんたか。どうだ?」

ヴァジュ(電話)「はい。密輸組織『ツイフォル』は今全滅しましたよ〜。」
ダイ「そっか。ありがとよ。」
電話を切った。

ゼロ「なんだ?」
ダイ「とどめは無しにしてくれ。依頼人の組織がつぶれちまった。殺し合いはもう無しだ。」
ゼロ「そうか。・・よかった。」ダイナモを抱えあげて、歩いて家に帰るゼロ。
夕焼けの赤い光の中、3人の影が走ってきた。
リル「パパーーーッ!!」ライク「早く帰ろーーっ!」
アイリス「ゼロ君、どうしたの?その・・ダイナモさん?だっけ。」
ダイ「おいおい名前忘れてくれんなよ・・」
ゼロ「たいしたこっちゃない、早くハンターベースに連れてかなきゃいけないから・・一緒に行くか?」
アイリス「うん!ついでにお買い物してこ♪」

第百三十八話「合コン(ゼーラ編)」

ゼーラ「あ〜〜〜〜あ。」
マリ「ゼーラ、どうしたの?」
ゼーラ「あ、マリ、カナ、ヨシエ。久しぶり。」
カナ「それは読者から見て、でしょ?」

一応説明 マリ、カナ、ヨシエはゼーラの高校生時代からの友達。(今は大学生)
バレンタインとビーチバレーの時に登場。
ちなみにヨシエはゼロが好きだったことがある。

ヨシエ「彼氏とうまく言ってないんでしょ?」
ゼーラ「ホーネック、すぐ鼻血出したり赤くなったりで・・最初はかわいいって思ってたけど最近は・・」
カナ「へんなことしてるんでしょ?」ゼーラ「いいじゃん!」三人「よくない!(うらやましい)」
マリ「ともかく・・イライラしてるんなら、ストレス解消に合コン行かない?」
ゼーラ「え?合・・コン?」
マリ「70年位前まで流行ってたらしいんだけど、最近また流行りだしたのよ。」
カナ「ホントはもう一人来るはずだったんだけど、これなくなっちゃって。数あわせでいいからきて?」
ゼーラ「う・・うん・・。(ま、いっか・・)」

そして会場の焼肉屋。

ゼーラ「で?相手の人たちってどんな人?」すでにノッてるゼーラ。
マリ「来てのお楽しみ♪」

そして、3人来た。
「フォイです。ブレンです。プクアです。」三人が自己紹介。結構イケメン。
「マリでーす!カナでーす!ヨシエでーす!」
ゼーラ「ゼーラです。ところでもう一人は?」
フォイ「それがちょっと用事できちゃって遅れるそうなんですよ。来るの渋ってたなあ・・」
ブレン「あいつ彼女いるもんな。」
ヨシエ「まあ、とにかく今は楽しみましょうよ。」

そんなこんなでワイワイ騒ぐ。
王様ゲームが始まった。
ヨシエ「じゃあ5番が2番にキスー!」
マリ、フォイにキス。

フォイ「うおっしゃーーーー!!!!」大はしゃぎ。
ブレン「チッ」気に入らなくて舌打ち。

プクア「4番が王様にスリーサイズ教える!!」
ゼーラ「!!!!!(4番・・・)」

プクア「早く♪早く♪」
ゼーラ「どうしよう・・・」

?「わりい!遅れた!!」
マリ「あ、もう一人!?」
ゼーラ「ホーネック!!」

ホー「あれ?ゼーラさん?」
プクア「ねえ、早く・・」
ゼーラ「ホーネック助けて!こいつが私にセクハラを・・」
プクア「え!?」
ホー「・・・・フォイに無理に誘われてよかったみたいだな・・」
プクア「え、いや、これは、王様ゲームって、わあああ!!!!」
ホー「このヤロおお!!」ぶん殴った。
プクア「ギョヘエエ!!!」ぶっとぶ。
ホー「ゼーラさん、いきましょう!」
ゼーラ「う、うん・・・!」
走って二人で行ってしまった。
マリ「え、あ、ゼーラ!?」カナ「ご、ごめんなさ〜い・・!」この3人も慌てて帰る。

 
フォイ「お前が変な事聞くからパーになっちまったじゃねえか!」
プクア「ご、ごめんよぉ」

 
そして帰路。
ゼーラ「ホーネック・・今日はありがとね。」
ホー「いや、俺は別に・・・」
ゼーラ「(・・・ごめんね・・。)」
ホー「え?なんか言いました?」
ゼーラ「ううん!なんでもない!チュッ!!」
頬にキスした。
ホー「・・・・わ・・わわわわわわっ!!!!」真っ赤になって大慌て。
ゼーラ「やっぱりホーネックサイコー!」

第百三十九話「合コン(マーティ編)」

マー「あ〜〜〜〜〜あ。」
X「どうしたの?いきなりため息なんか・・」
マー「最近!全然!出番!ないじゃない!どんぐらい出てないのよ私!」
X「14話・・3か月分だね。(サイボーグデーモン編の一番最初)」
マー「冷静に分析してるんじゃな〜〜〜い!!!Xの馬鹿!もおいいわよ!!」
Xに向かって手当たり次第に物を投げまくった後、出て行ってしまった。
X「ま・・まー・・・」

マー「あ〜〜〜〜〜!!!も〜〜!!」イライラしながら街中を歩く。
?「あれ?確かゼーラの友達の・・・」
マー「え?あ、そうだけど・・あんたたちは・・?」
 3人「マリで〜す!カナで〜す!ヨシエで〜す!3人そろって合コン娘で〜す!」
マー「あ、ゼーラちゃんの友達の・・。」
マリ「どうしたんですか?イライラして・・」
マー「ど、どうでもいいでしょ!」
カナ「やっぱイライラしてますね。こんなときは、合コンが一番!」
マー「合コン?」

 
ってなわけでマーティも合コンに誘われた。
ちなみに27歳。

フォイ「今日はプクアはいねえから安心してくれな。」
ブレン「後二人来るんだけど・・遅いな。1人は人数あわせなんだけど。」
マー「ふ〜ん・・(こうなったらどっかのいい男ゲットして・・)」

ドン「わりい、遅れた。」
ヨシエ「あ、来た!」マー「(へ〜、けっこう・・)」
ヴァジュ「遅くなりました〜。」
マー「あっ!?」

ヴァジュ「おや?マーティさん・・27になってまで合コンですか?」
ブレン「27・・・?ゴク。(年上好き)」

マー「あんたも似たようなもんでしょ!なによ!ベルカナさんはどうしたの!?」
ヴァジュ「いえ、数合わせなんで・・。それにあなたもXさんはどうしたんですか?」

マー「うるさいわね!」いきなり怒ってごまかす。
ヴァジュ「おやおや。」

そしてしばらくたって・・
マリ「ヴァジュリーラさんって大人っぽくて素敵よね・・。」
カナ「ドンさんも結構・・。」

マー「ふん・・。」
ヴァジュ「ご機嫌斜めですね〜。」
マー「うるっさいわね!何が大人っぽいよ!からかってんじゃないっての!!」
皿で殴った。しかし、ヴァジュには通用するはずもなかった。
ヴァジュ「別に大人っぽくしてるつもりはないんですがねえ。」
マー「(ブチッ)くぉんの神経逆撫で男ーーーー!!!!!」
テーブルをひっくり返した。(一徹返し?)
ヴァジュ、その下敷きになってテーブル上の料理と皿が全て顔面に命中。
しかし、床に落ちていく中に料理はなかった。(ヴァジュが全部食った)

そんなこんなで11時。
マリはフォイ、カナはブレン、ヨシエはドンとデートすることにした。

そして、仕方がなくマーティもヴァジュと。
ヴァジュ「たまにはこういうのもいいもんですね。」
マー「え〜〜え〜〜いいでしょ〜ね〜!」
ヴァジュ「・・・喧嘩したんですか?」
マー「え?」
ヴァジュ「Xさん、今頃心配してると思いますよ。」
マー「・・・・・・。」
ヴァジュ「まったく・・あなたたちもいい加減長いでしょうし、そろそろ身を固めたほうが宜しいかと思いますがねえ。」
マー「あんたに言われたくないわよ。」クスッと笑って言った。
ヴァジュ「ごもっとも。」こっちも笑った。
マー「・・・私帰るわ。」ヴァジュ「お気をつけて。」

マー「(・・・・ありがとう・・ね・・・。)」
まるで恋人に言うかのように、マーティは礼を言った。
誰にも聞こえないように、小声で。

 
ヴァジュ「どういたしまして。」
マー「きっ、聞こえてたのっ!?」
ヴァジュ「フフフ・・。」
マー「ア〜〜ン最悪〜〜〜!!」走って帰った。

それを見送るヴァジュリーラ。
この後Xと仲直りすることだろうと思い、ふーと息を吹いて一言言った。

ヴァジュ「そろそろ・・・ですね。」

ELITE HUNTER ZERO