スプラッシュさんよりゼロアイ小説4

第百二十四話「5年ぶりの遊び人」

Xとマーティ、デートの帰り。
マー「えっくふ〜家にとまってけ〜〜!!」
X「すっかり酔っ払っちゃったな・・」
マー「じゃあえっくふの家にとめろーーー!!!」
X「ほら、ついたよ!全くもう・・」どうにかベッドに寝かしつけ、帰る。
X「まったく・・あれで27とは思えないよ・・」
?「おめーも相変わらずだな!」X「誰だ!?」
クロ「よお!」X「ブラック・ゼロ!!」
クロ「いや、ホント久しぶりだ〜。ゼロたちが結婚してだから・・5年振り・・だぁ!」

X「ところでどうしたんだその右目。包帯巻いて・・なんか変なことして怪我したのか?」
クロ「いーや、ちょっと改造してな・・」
X「改造?」


クロ、包帯を解く。すると、右目周辺が機械化され、右目部分が筒のようになって、赤く光っている。

X「な・・・!!」
クロ「スゲーだろ?これだけじゃねえゼ♪改造しまくったんだ!」
X「何てことを・・親に貰った身体を・・・」
クロ「俺に親なんかいね〜よ!アホ!」
X「あ・・、そうだったな、ごめん・・」
クロ「まあいいや、その侘びとでも思って・・」
X「?」
クロ「俺の新しい体の強さ、試させてくれねえか?」
X「・・・・わかった・・。じゃあ、明日。丁度休みだからハンターベース闘技場で。」

クロ「やけにあっさり受けてくれたな。」
X「お前はもう悪じゃないからな。正々堂々挑戦してきたわけだし・・」
クロ「それにしても、この5年でけっこう代わったな、お前。」
X「お互い様、だろ。」


そして翌日

クロ「よし、ここだな?」
X「ああ。」

その頃、ゼロがライクを連れてきていた。
ゼロ「ほら、ここが俺の働いてるとこだ。」
ライク「へ〜〜・・。」
ゼロ「さて、俺はちょっと仕事するから適当に遊んでな。」
ライク「は〜い!」走っていく。

クロ「さあ、はじめるぞ!」
X「はああっ!!!」ブレードアーマー装備。
クロ「よ〜し・・」右手を銃のように人差し指を伸ばす。
すると、指先に穴が開いて、バスター弾が放たれた。
X「なっ???!!」
クロ「さあ、サイボーグパワー、楽しませてもらうぜ!!!」

第百二十五話「機械な遊び人」

クロ「うらららラッ♪」指からビーム弾を連射。
X「くっ!」バスターを連射するが、5本指からの連射にはかなわない。
X「だったら・・!」チャージして放つ。
クロ「バスターは右手だけじゃねえっ!」左指のバスターをチャージしていた。
クロ「フィンガーズ・ブラストぉぉおお!!」
Xのバスターがかき消され、ブレードアーマーが吹っ飛ぶX。
X「アーマーが・・!!」
クロ「次はこんな武器だぁ♪」
二の腕が骨のような軸部分を残して開き、鋭い爪が現れた。
X「一体どこまで改造したんだ・・!」
クロ「さあなっ?」ダッシュしてXを切り裂いていく。
X「うわあああ・・・!!!!!!」ブレードアーマー、完全に破壊された。
クロ「つま先からミサイル!」アーマーのつま先からミサイルが射出される。
X「くっ・・・!!!!」シャドウアーマーを装備し、天井に一瞬で張り付いた。
クロ「いいね〜いいね〜〜〜〜!!!」
X,バスター連射。
クロ「うおおっ??!!」X「よし・・このまま・・」
クロ「そーうはいくかあっ♪」飛び上がる。
X「たあっ!」円月輪でクロを斬り、すばやく床へ飛び降りる。
クロ「オオッウ♪やるね〜追いつかなくっちゃあ!」
膝からばねが出てきて、一気に床に飛び込む。
そしてXに追いつき、下に向けて殴り飛ばした。
クロ「バッコ〜〜ん!!!!!!」X「ぐはっ・・・・・・・・・!!!」
クロ「よ〜し・・ファイナル・テンフィンガーーーーーー!!!!」
10本すべての指のチャージバスターを放った。
シャドウアーマー大破。

X「こうなったら・・アルティメットアーマーーー!!!」
クロ「まだやるか!おもしれえぜ!前にちょっとだけ遊んだ時とはぜんぜんちげえ!」

第百二十六話「サイボーグデーモン」

X「・・・・。」
クロ「とうとう最強モードか・・じゃ、俺も♪」

悪魔の翼を背中から出して、さらにパワーアップ。
X「なっ・・・・!!!!」
クロ「どうだ?めちゃくちゃつよそーだろ?」
X「なんでだ・・。」
クロ「?」
X「なんでここまでするんだ?悪魔と契約して、身体をサイボーグ化して・・」
クロ「ただ強くなりてーからに決まってんだろぉ?お前みたいに平和を守りたいとかじゃなくて、ただ強けりゃ楽しいからな〜。」
X「まともな頭じゃないな・・」
クロ「おう!頭ン中は強化用チップ入れまくってるぜ!」
X「お前は・・もうイレギュラーだ!!意味も無く強さだけを求めるなんて・・!!」
クロ「意味はあるって、楽しいから・・」
X「それが意味が無いって言うんだ!!」プラズマチャージショットを放つ。
クロ「おっ!!!」

X「ノヴァ・ストラーーーーイク!!」
クロ「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぅううう!」
腹に飛び込んだが、頭をつかまれてまた床に叩きつけられる。
X「ぐ・・ぐうう・・・うおーーーっ!!!!」またノヴァ・ストライク。

クロ「ぐっうおおおおおお!!!!!!!!!」耐える。
X「はあ・・はあ・・・」
クロ「そろそろ終わりだな。」指のバスターを構え、チャージして撃った。

X「うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
アルティメットアーマー大破。X、気絶。
クロ「ちょいと遊ぶつもりがイレギュラー扱いかよ・・」

そのとき、闘技場にライクが来た。
ライク「X・・さん・・・・」
クロ「んん?ゼロそっくりだ・・あ、ゼロのガキか・・」
ライク「お前が・・やったのか・・・?」
クロ「まあな。まあすぐ起きるさ・・」
ライク「うわーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」
右腕をバスターに変形させ、撃った。
クロ「うおおおっ!!!!」吹っ飛ぶ。

クロ「きいた・・すっげえ〜〜〜・・。」
ライク「うわーーーーーー!!!」
クロ「まだ早い♪」首に手刀を落として、気絶させる。

クロ「ま、またいずれ強くなるんだろ?そん時また会おーな。」

第百二十七話「ブラックとリル」

ハンターベースの闘技場に来たゼロ、Xとライクが倒れているのを発見。
ゼロ「なっ!?」
X「ぐう・・」
ゼロ「誰にやられた!?」
X「ブラック・・・ゼロ・・」
ゼロ「なんだと・・・!!?」

そして、ゼロの家付近。

リル「離さないでね〜?」アイリス「はいはい。」
リルが自転車の練習をしている。
リル「きゃっ!!・・離さないでって言ったのに!」
アイリス「ごめんね〜。でもけっこう乗れたじゃない。」
リル「ウソツキ・・・」

アイリス「あ、もうこんな時間。ママお買い物に行ってくるけど、危ないから一人で練習しちゃダメよ。」
リル「は〜い・・・。」

リル「何で乗れないんだろう・・?お兄ちゃんは乗れるのに・・・」

クロ「ゼロの家か・・久しぶりだな・・。」
リル「誰?」
クロ「ん?ちいせえアイリス・・」
リル「アイリスはママだよ。」
クロ「んで、パパはゼロ、か。」リル「うん!」
クロ「(ゼロのガキって二人いたのか・・まあいいや)んで、何やってたんだ?」
リル「自転車の練習・・でもママが一人でやっちゃダメだって。」
クロ「なら俺が手伝ってやろうか?」
リル「え?いいの?やったぁ!」

クロ「・・・怖くないのか?」
リル「え?」 クロ「右目とかだよ。機械になってるし・・」
リル「怖くないよ!おじちゃん優しそうだモン!」
クロ「優しそう・・?」
リル「うん!パパとそっくりだよ!」
クロ「パパと・・か。」

そして練習開始。
リル「離さないでよ〜・・。」クロ「おう。」
自転車の後ろの部分をつかむ。
リル「離さないでよ・・離さないで・・」後ろを向くと、クロが随分遠くに。
リル「離さないでって言って・・!あれ?」転ばない。
クロ「離してねえよ!」サイボーグ化されているので、腕を伸ばしていた。

そして数十分後
リル「乗れた!一人で乗れたよ!」
クロ「良かったな♪」リル「うん!」
クロ「さてと・・そろそろ行くか・・」
リル「え?もう帰っちゃうの?」
クロ「ああ・・ってか帰るとこなんてねえや。適当にそこら辺行くだけで。」
リル「かわいそう・・ねえ、家で一緒に暮らそうよ?」
クロ「ハ?」

第百二十八話「機械悪魔の記憶」

リル「ねえ、私たちと一緒にこの家で・・」
クロ「やだよ。俺はてきとーに生きていたいんだ。1つのところにはとどまりたかねー。」

リル「そんな・・」

そこに、エイリアとゲイトが来た。エイリアは携帯で話している。
エイ「え、Xがブラックに!?」ゲイト「どうしたんだい?」
エイ「ブラックが・・」

クロ「呼んだか?」
エイ「ブラック!!」ゲイト「ゼロに似ている・・」
エイ「あなた・・なんであんなことを!ゼロと敵対するのはやめたんでしょう!?」
ゲイト「エイリア・・どうした?いつもの冷静さはどうした?」
エイ「え・・いや・・それは・・」

クロ「ってか・・・お前、ダレ?」

エイ「・・・・・・・・・・ハ?」
クロ「だから・・お前、ダレだ?」
エイ「忘れたの・・?」
クロ「会った事あったか?」
エイ「こんのぉおお!」
クロ「なんだよ・・わりいわりい、強いやつしか覚えてねえみたいなんだ。」
ゲイト「一体何があったんだ?」

そこにXとゼロとホーとヴァジュが。

ゼロ「ブラック!」
クロ「お、ゼロ。久しぶりだな。ホーネックもヴァジュリーラも。元気か?」
ヴァジュ「勿論ですとも。」ホー「言ってる場合か・・」
X「なんでここに来た!リルちゃんをさらう気か!?」
エイ「え、そんなことを!?」
ゼロ「んな別ねえだろ・・」

クロ「いや・・その方が面白そうだな。」
みんな「・・・え?」

第百二十九話「誘拐」

クロ「ってな訳で〜」リルを抱える。
リル「えっ!?」
ゼロ「なっ!」
ホー「てめえ!!」腕を押さえて、脇固め。
クロ「おおっ?」腕を伸ばして、そのまま地獄突き。
ホー「ぐっ!」

クロ「じゃーな!!」肩から煙幕を出しながら飛んでいってしまった。
ゼロ「リル・・!!」

ヴァジュ「あ〜あ、Xさんが変なこというから・・」
X「えっ!?俺のせい!?」ヴァジュ「でなきゃあんなことしませんよ・・・」
X「そんな・・」

ゼロ「とにかく探さないと・・」
ゲイト「やけに冷静だな・・」
  ゼロ「あいつだから大丈夫だろ。」
ホー「そうだといいですけど・・」
ゼロ「取って喰いやしねーよ。」
ホー「取って喰いそうな顔してましたよ?」
ゼロ「面白い、っていっといて食い殺すか?」
ホー「あ、そっか・・」
X「(リルちゃんがさらわれてなんで冷静でいられるんだ?相手がブラックだからって・・
いや、こういうときだから冷静でいなきゃいけないと思って・・そうか!)」
アイリス「あら、みんなどうしたの?」
ゼロ「アイリス・・」 エイ「まずい時に・・」
アイリス「え?」


その頃どっかの廃ビル地下。
クロ「仕方ねえ、取り敢えずここで・・」
リル「ねえ、どうしてこんなことするの?」
クロ「面白そうだからだよ。もうゼロとは戦わねえって決めたけどよ、せっかく新しい体に改造したんだ、戦う理由を作らせて貰っただけさ。
安心しな、そんな悪いようにはしねーよ。」
リル「うん・・・・」
クロ「さてと・・飯でも買ってくるか・・」
リル「いってらっしゃ〜い!!」
クロ「行ってきま〜す、と・・」

そして街中。
逆ナン女「ねえ、ちょっと私と・・キャッ!」
クロ「残念でした〜♪(左の横見てから前見るとかなりショックでけー見てえだな。ククク・・)」

?「・・・・・・・・ゼロか?」
クロ「ん?おめえは・・」
?「やっぱり!どうしたんだその顔は!!」
クロ「サラー・・だったっけか?」
サラー「ああ!久しぶり・・だな。」少し赤くなっていた。

そして、廃ビルにもどってきた。

サラー「ここに住んでいるのか?」クロ「多分あさってくらいには出る。」

そして、中には怪しい男たちが。
男「見られたからには生かしておけん。殺せ。」
部下「ハッ!」
リル「パパ・・ママ・・お兄ちゃん・・おじちゃん・・」

クロ「てめええええええええええ!!!!!!!!!!!!」
部下「!?」
クロ「うおおおおおおおおお!!!」殴り飛ばす。
男「なっ?!お前ら、やれ!」
5人の部下が銃を構える。
サラー「秘奥無尽剣!!!!!」部下たち「うわーーーーっ!!!」

男「な・・な・・・!」クロ「死にやがれっ!!!!!」
機械化した目から、赤いビームを放つ。
男「ぐわーーーーーっ!!!!」死亡。

サラー「麻薬の取引をしていたようだな・・」
クロ「クズが!!!!!!!!!!」
リル「あ・・」
クロ「大丈夫か?」
リル「ありがとう・・・」

その言葉に、クロは今までと違う感情を覚えた。

第百三十話「最後の対決、始まる」

クロ「・・・・・」
サラー「どうした?ねないのか?」リル「ZZZ・・・」

サラー「さっきの奴らがどうかしたのか?」クロ「いや・・」

サラー「リル・・・ちゃんのことか?」
クロ「・・・・・」サラー「やはりそうか・・」
クロ「悪いことしたんだろーな、俺・・そのくせして『ありがとう』なんてよ。」
サラー「で、どうするんだ?親の元へ返すのか?」
クロ「い〜や、そうはイかねえ。そろそろ呼ぶか・・。」
サラー「私は・・お前についていく。」

そして、ゼロの家

ゼロ「ブラックから通信が・・」アイリス「リルは・・リルは!?」
ゼロ「99−0OJの廃ビルの地下・・・か。」
ヴァジュ「まさか・・またあなたたちが戦うことになるなんて・・」
ゼロ「そういうな。俺とあいつの本当の最終決戦が始まるんだ。」
アイリス「リルは?リルは大丈夫なの!?」
X「はやく!今すぐ行こう!」
ホー「今日眠いからまた明日来い・・だって。」

ゼロ「・・・・大丈夫そうだな・・。」ヴァジュ「あの人あんまり変わってませんね。」

ゼロ「さ、お前も安心して寝ろ。」アイリス「でも・・」
ゼロ「俺とあいつを信じろ。」アイリス「!・・・・うん・・。」


そして翌日。

ゼロ「来てやったぞ!!」

サラー「まだだ。」ゼロ「?だれだ?」
サラー「まだ早い。その間、誰でもかかって来るがいい!」
ヴァジュ「では、私が・・」

第百三十一話「決闘(前編)」

 サラー「お前が相手か。いくぞ!!」
サラーとヴァジュリーラが戦おうと言う時、奥の部屋からクロが出てきた。

クロ「うるせえなあなんだよ・・・」
ゼロ「ブラック!」
サラー「お、おきたか・・」
クロ「ふぁ〜あ・・・朝の6時って早くねえか?」
アイリス「リルは!?リルはどこなの?!」
クロ「ん、リルか・・お〜い!」
リル「なに〜?あたしまだ眠くて・・」
クロ「だからもっと早く寝ろつったんだ!」
アイリス「リル!!」リル「あ、ママ!」リルを抱きしめるアイリス。
ゼロ「んで、どうする?」
クロ「決まってんだろ・・」
X「やめようよ!もう戦う理由が無い!」
クロ「うるせえ!」センサーアイから光線を出し、Xに当てた。
X「うっ!!!!」
ゼロ「X!!」
クロ「いくぜ!ゼロ!!」
ゼロ「やるしかないな・・・」
ヴァジュ「あの・・私たちのほうは・・」
クロ「あ、わりいけど邪魔しねえでくれ。」
ヴァジュ「はいはい。(チェッ)」戦えなくて残念そうなヴァジュ。

クロ「さあ・・いくぞ。サラー!余計なことすんなよ!」サラー「あ・・ああ・・」
ゼロ「・・・・・」アイリス「気をつけてね?」
ゼロ「大丈夫だよ・・。」ライク「パパ・・」リル「おじちゃん・・」

そして戦いが始まった。
ゼロ「うおおおお!!!!!」バスター連射。
クロ「うららららっ!!」フィンガーバスター連射。
連射力では完全にクロが優勢。しかし、ゼロはアースクラッシュで全バスター弾をかき消す。
ゼロ「ふう・・」
クロ「休ませねえよ!ファイナル・テンフィンガーーーー!!!」全指のチャージバスター。

ゼロ「休んじゃいねえよ!」すばやく、クロの背後に回っていた。
そしてヘッドロックして、飛び上がって床に叩きつける。
クロ「うおおっ・・!!!」

ゼロ「くらえーーーっ!!!!」ファイナルナックルを両腕で放つ「ダブルファイナルナックル」を叩き込んだ。
クロ「う・・ぐおおおお・・・・・・・・・!!!!!!!!!!!」
天井まで上昇。
ゼロ「龍炎刃!!」クロ「おっとっ!!」つま先からミサイル。
ゼロ「くっ!!!」
クロ「うるああああ!!!!!!!!」床に向かって殴り飛ばし、バスター連射。
ゼロ「やべえ!!!」逃げ回る。

ホー「すげえ・・あの隊長が・・」ヴァジュ「どこまで強くなるんだ・・あの人は・・」

今までに無い強さの敵を見て驚く二人。
サラー「ゼロ・・・」その強さを見ても何か胸騒ぎがするサラー。

ゼロ「こうなりゃ・・!!」メットを脱いで捨てる。
クロ「ダーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」天井から床まで一気に飛んでくるクロに向かい、ゼロはサーベルを構えた。
それを見たクロはゼロをよけるが、床に思い切り激突して床の下の地面にまで埋まってしまう。

クロ「く・・・」穴から出てきた。
ゼロ「まだ終わらないよな?」
クロ「・・・・当たり前だろ?」

第百三十二話「決闘(後編)」

ホー「すげえ闘いだ・・」
ヴァジュ「今までこんな闘いがあったのでしょうか・・」
アイリス「ねえ・・どっちか死んじゃうとか、ないよね・・?」
リル「!!!!!!!!!」
ヴァジュ「・・・・・・・・ありえなくは無いです。」
リル「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
アイリス「ダメよそんなの!!絶対ダメ!!危なくなったら止めて!」
ホー「すいません・・自信ないです。」
アイリス「そんな・・・・」


クロ「うららららっ!!!!!!!!」
ゼロ「うおーーーーーーーーーーっ!!」
サーベルのぶつかり合い。
ゼロ「く・・パワーは互角・・か。」
クロ「こっちのが有利だ♪」すると、頬が開いて、二門の小さな砲台が。
クロ「ほっぺたプラズマ〜〜♪」強力な電撃弾がゼロに命中。
ゼロ「ぐおおお・・・!!」
クロ「おまけのビーム♪」目から光線。

ゼロ「なめんなあ!!」サーベルからビーム射出。
クロ「ぐっ!!!!」

二人とも一度倒れて、立ち上がる。
どちらも疲れている。

クロ「はあ・・はあ・・」

ゼロ「・・・・・なあ・・」ゼロが口を開いた。
ゼロ「もうやめねえか?」

クロ「・・・・・・・・・・何?」
ゼロ「お前・・ホントに本気で戦ってるか?」
クロ「当たり前だ!!」
ゼロ「いや・・違うな。お前は本気で俺を殺そうとしてない。」
クロ「ンなわけねえだろ?俺たちは殺しあって決着をつけるんだ。まあ何度やってもおわりゃしねえけど。」
ゼロ「でも今は互いに殺そうとしてない。それどころか殺さないでいたい、そう思ってるはずだぜ。」
クロ「・・・なんでんなこと言えんだよ!」
ゼロ、リルを指差す。
クロ「!!!!!・・・う・・く・・が・・・」

リル「おじちゃん・・もうやめて!あたし・・パパもおじちゃんもだいすきなのに!何で喧嘩するの!?」

クロ「ウ・・・・・うウ・・・うるせーーーーー!!!!!!!!口出しするな・・俺の気持ちも・・わからねえでーーーーー!!!!!!」

X「ああ!わかりたくもないよ!」
クロ「ハッ!えらそーに!俺の気持ちなんていかれたモン、正常な奴にわかるわけねえのは当たり前なんだ!」
ホー「俺・・わかる・・・」
X「えっ?」
クロ「何?」ゼロ「・・・?」
ヴァジュ「ホーネック君・・?」
ホー「お前・・ただ・・隊長に・・勝ちたいんだろ?」

第百三十三話「長い一瞬」

ホー「わかるんだよ・・いつか俺も・・隊長を越えたいって思ってるから・・。
お前もそうなんだろ?体、改造して・・今自分でも何がなんだかわかんないまま隊長と戦ってるんだろ?」
涙を流しながらクロの気持ちを語りだすホーネック。うまく言葉になっていない。
クロ「・・・・・」
ヴァジュ「ブラックゼロさん・・あなたはホーネック君の言うとおりゼロさんに勝ちたいだけだったんですね。
でもあの時一度決着をつけると言ってしまったためにもう自分のために闘えない。
だから・・闘う理由が欲しくてリルちゃんを・・・」
ヴァジュリーラも泣きながらクロの気持ちを語る。

X「そんな・・おかしいよ!」
闘いが嫌いなXは未だに否定する。
その言葉に対し、クロは一言答えた。

クロ「そうだよ、俺はおかしいんだよ!!!」
そして、再び指からバスター連射。
ゼロ「ブラック・・!!!」
クロ「あいつらの言ったとおりだ!なにがあっても!俺と!お前の!戦いは・・・・!」
サーベルを構えてゼロに突っ込む。
クロ「終わらねえ!!!!!!!!!!!!!」
ゼロ「(俺はブラックを倒せねえ・・だがこの一撃はよけられねえ・・なら・・・防御しかねえ!そしてそれが出来るのは・・・)
ゼロサーベルだけだーーーっ!!!!!」
サーベルを構えて防御しようとする。
しかし、それが攻撃に見えたのか、5人が闘いの中に飛び込んだ。
サラー「やめろーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!」
ヴァジュ「もう・・・・ガマンできねええっ!!!!!!」   ベル「ヴァジュ様!」 ホー「たいちょおおおお!!!!!」            ゼーラ「ホーネック!!」 アイリス「ゼロ君!!!!!」 リル「おじちゃーーーーーーーん!!!!」

なだれ込んできた5人。長い一瞬が始まる。

ゼロ、サーベルを捨てアイリスを受け止め、一度抱きしめてから腕を伸ばし、ホーネックとヴァジュリーラを止める。
しかし、捨てたサーベルがクロの右胸に突き刺さる。
サラー、そのショックで自分でも何をしているのかわからないまま、鎌を振り下ろす。

その鎌の先にはリルが。
それを見たライクが無我夢中で飛び込んだ。
しかし、クロが先にリルを助けた。それによってサラーの鎌が左胸に突き刺さる。
そして、飛び込んできたライクがクロの胸に激突。
ゼロサーベルがクロを完全に貫き床に落ち、サラーの鎌も深く突き刺さり砕け散る。
クロ「・・・・・・チッ!!」
そして何を思ったか、自分の持っていたサーベルで自分を刺した。

長い一瞬が終わった。

ゼロ「ブラック!!!!」ヴァジュ「ブラックゼロさん!!!!!!」
ホー「ブラックゼロ!!」アイリス「ブラックゼロさん!」
サラー「ゼロ!!!」


リル「おじちゃーーーーーん!!!!!!!!!」

第百三十四話(無題)

サラー「わ・・私は・・なんということを・・!!」
リル「おじちゃん!おじちゃん!」
ゼロ「・・・・ブラック・・」
ヴァジュ「ひでえ怪我だ!治るか!?」ちなみに鴉形態。
ホー「やべえ・・!胸に三つも穴開いてる!」
X「早く救急車!!」

クロ「いらねーよ。」
皆「!?」

クロ「もう助からねえのはわかってる。」
ゼロ「なんで自分で刺したんだ!バカヤロオ!」
クロ「サラーの鎌が刺さった時もう俺は致死量のダメージを受けていた。でもよ・・サラーの鎌なんかで死ぬの気にいらねーしお前は俺にとどめ刺しそうにねーし、だから自分で死ぬしかねえだろう。」

ゼロ「・・・・・・・何考えてんだ!!」

クロ「・・・・・・・さあ?」死の淵に立っているにもかかわらず気丈に話すクロに、一人の女が口を開いた。

アイリス「バカ!!!!!!」
皆「!!!!」
クロ「あ?」
  ゼロ「アイリス!」

アイリス「あなたは自分の事しか考えてないの?ゼロ君も、ヴァジュリーラ君もホーネック君もサラーさんもあなたに生きていて欲しかったのよ!?
それに・・リルのことをどうして考えてくれなかったの!?」

クロ「・・・・・・・・!!!」
リル「ママ・・」
アイリス「リルはあなたのことが好きって言ってたじゃない!
なのにどうしてあなたはリルの目の前で死のうとするのよ!」

アイリスの悲しい叫び。皆が共感していた。
その時、リルが反論した。
リル「ママ!おじちゃんは・・私のこと助けてくれたんだよ!!」
アイリス「え・・・!?」
リル「おじちゃんがいなかったら私あの鎌刺さってたもん!」
アイリス「そ・・そうだったの・・?」
サラー「ああ・・私も見た。」

リル「ねえおじちゃん、そうだよね?助けてくれたよね?」
クロ「・・・・そろそろ時間か・・」
ゼロ「おい!何言ってんだよ!リルに答え・・」
クロ「変わっちまったなあ俺も・・」
ゼロ「変わった・・?」アイリス「じゃあやっぱり・・」
クロ「またすぐ生き返ってやるさ・・次、生きかえったら・・俺も『恋』ってやつ・・してみるか・・」

リル「おじちゃん・・生き返ったら・・お嫁さんにして!」
クロ「・・・それもいいかも・・な。」
サラー「ダメだ!私も・・お前が好きだ!一生ついていくと決めたんだ!」
クロ「三角関係って奴かよ・・おいおい・・グッ!!!」
急に血を吐いて苦しむクロ。
リル「おじちゃん!?」
サラー「ゼロ!!」
急に立ち上がり、後ずさりしながらゼロに向けて叫びだすクロ。
クロ「ゼロ!!俺たちの闘いは終わらねえ!どっちが勝っても!!死んでも!!生まれ変わってもおわらねえ!!俺たちの最初の前世があったときから闘いは始まってたんだ!!俺たちの最後の生まれ変わりが消滅するまで・・終わらねええええええ!!!!」

爆発した。機械部品が飛び散った。

ゼロ「・・・・・・・終わらねえ・・な・・。」
リル「おじちゃーーーーん!!!」


ブラックゼロはまたも死んだ。シャボン玉がはじけるように。
  ―シャボン玉とんだ屋根までとんだ生まれてすぐに壊れて消えた―
    「ちょっと長く飛び続けてただけの話なんだよ!!」

      サイボーグデーモン編 完

ELITE HUNTER ZERO