クライム(とろ)さんより小説「ロックマンストーリー2015」
001『EMERGENCY!!RUN!!』
シグマが反乱を起こした。今までイレギュラーハンターの隊長として
指示していたシグマが突然、人間に敵対する宣言をし始めたのだ。
既にVAVAを始め、クワンガー、アルマージ、イーグリードがシグマの手下となり、
ハンターベースが襲撃された。
エックスのよき理解者であり、ハンターたちのオペレータ役でもあるA−1は
ハンターベースが襲撃される際に、瓦礫の下敷きになり、助けを求めていた。
数時間後ハンターベースにやって来たエックスとゼロを見つけてA−1は
叫び声をあげた。
「オ…オ〜〜〜イ…」
「あっ、A−1!!」
ゼロによって瓦礫がどかされ、エックスによってA−1が救出される。
「しっかりしろ。何が起こったんだ?」
「シグマが反乱を起こしたんだ。何で今までボクは気がつかなかったんだろう」
「めげている場合じゃない。シグマはどうした」
「この本部にいたメカニロイドは全部うばわれた!!逆らった者はごらんの通り…。
基地のコンピュータも機器も全部壊されてしまった…。もう手の打ちようがないよ…」
「しっかりしろ、弱気になっている時じゃない!!シグマと対決しなきゃいけない。
そのためにはおまえの力も必要なんだ!!」
エックスの言葉により、A−1が立ち上がる。
「ごめん、頑張るよ…」
「よし、まず世界中にこのことを知らせるんだ!!そして少しでもオレたちと
同じ考えの同志を集めてシグマと戦うんだ!!」
ゼロの提案により、A−1が通信を試みる。
「でもここの通信設備はもう使えない…」
「何とか修理できないのか?」
「そうだ、中央通信センターなら…!!」
A−1は中央通信センターならまだ使える通信設備があるかもしれないと思い、
そこへ向かって全速力で駆け出した。足元についているローラーでオペレータの
A−1でもハンター並みのスピードが出せる。
「中央センターが無事であってくれればいいが…。一人でも多くの
レプリロイドを集めなければ…」
世界の危機を救うため、A−1の必死の全速疾走は続く…。
002『DASH3が発売されない』
春爛漫。今年もお花見の時期がやってきた。ロック、ロール、データ、バレルの
キャスケット一家も桜の下で花見をしようと近くの公園までやってきていた。
レジャーシートを広げ、ロックとロールが作ってきたお弁当をみんなで食べる。
「ロックが作った卵焼き、美味しい」
「はは、上手く出来てよかった」
そしてロックは何やらフラッター号から持ってきたカラオケセットを準備し始めた。
「ロック、何か歌うの?」
「ん、それは聞いてからのお楽しみだよ」
「うっきぃ〜」
「何を歌うのか楽しみじゃの〜」
しかしその歌う準備を進めるロックからは普段とは違う只ならぬ雰囲気が
放たれていた。
「今日のロック、何かいつもと違うオーラが出ている…」
メラメラメラ…。
そしてついに歌の前奏が流れ始める…。
「ロック、これって『エアーマンが倒せない』の歌よね?」
「今回は、僕が考えた、替え歌で行きます!!!」
ロックが握るマイクに力がこもる。
〜〜〜
♪『DASH3が発売されない』(『エアーマンが倒せない』の替え歌)
気がついーたら、DASH1・2・トロコブを再プレイ、
そしていつーもそこーで途方に暮れ始める〜、
諦めーずにDASH3の展開を想像するけれど、すーぐに虚しくなーるよ〜。
DASH2の売上が高ければ続編の動きがあったかもしれなーいけど、
何年経っても何年経っても、DASH3発売されないよ〜。
あの〜名作何年経っても出てこない。10年ぶりに製作情報が出たけど
発売中止にされたよ。ロックマン25周年が過ぎたけれどロックマン新作すら出てこない。
だから次は絶対プレイするために僕はDASH3の発売だけは最後まで待ち続けてる〜。
気がついーたら、DASH2から15年が経ってる、
そしていつーもそこーで絶望する〜。
諦めーずにDASH3発売の夢を見るけれど、すーぐーに辛くなってしまーうよ〜。
DASHファンの熱い活動があれーば、カプコンが何か動き出すかもしれなーいけど、
何年経っても何年経っても、DASH3発売されないよ〜。
あのバレットとエアロちゃん何年経っても出てこない。
話のー続きーが気になって、落ち着かない日々が続くよ。
5年前のDASH3動画見て熱くなるけれど、発売中止が受け入れられない。
だから次は絶対プレイするために僕はDASHシリーズの二次創作して発売まで
待ち続けてる〜。
エアーマンみたいなブームが起きれば9の時のように発売されるかもしれなーいけど、
何年経っても何年経っても、DASH3発売されないよ〜。
あの〜ワクワク冒険心、何年経っても出し切れない。
このまま何年も待ち続けていてもプレイヤーは年老い続けていく。
違うキャラクターで新作出るけど、ロックマンでなければ意味がない。
だから次は絶対プレイするために僕はDASH3の発売だけは最後まで待ち続けてる〜。
(待ち続けてるよ〜…)♪
〜〜〜
ぱちぱちぱちぱち…。
ロックが歌い終わると、その公園にいるみんなが涙し、盛大な拍手をしていた。
「ロック、すごくいい歌ね…。心に沁み渡るわ」
「うっきぃぃいいいーーーーー!!!!!!」
「おーーいおいおいおいおいおいおい…(滝涙)」
気がつくと途中からボーン一家も乱入して歌ってきていた。みんな涙、涙、涙である。
「こんな程度では諦めませんわ、お兄様!」
「おう!いくぞ〜、野郎ども、DASH3の発売が決定されるその日まで
希望を捨てずに、オレたちボーン一家は二次創作をし続けるぞーーー!!
DASH3はいただきだぁあああーー!!!」
果たしてティーゼルの言葉通りにみんながDASH3をプレイ出来る、日の目を
見る日はやって来るのだろうか…。
「バーブ〜バーブ〜バーブ〜バーブ〜…」
to be continued...?
ELITE HUNTER ZERO