クライム(とろ)さんより「オリジナルストーリー2015」
001『BLAZECANNON』
とある廃工場で謎のシグナルを受信して目覚めた、テックレイザーブレイズは
自分自身が何者なのかも知らず、炎上する街へと飛び出す。自身の身体に
装備されている兵器を駆使し街の破壊を目的とするアンドロイドを止めに
向かうが、自分の戦闘能力の謎に疑問を抱き始める。
オレは戦うために作られた兵器だったのか…?!
より強い相手に打ち勝つために敵のアンドロイドを撃破する度にその残骸
パーツから使えそうなものを装着して自身を強化してゆく…。
そしてブレイズを狙う新たな刺客が今、迫りつつあるのだった…。
002『ブレイズの弱点_』
オリジナルストーリー2015-002『ブレイズの弱点』(クイックリー・ラビットリカ)
21XX年。人間の科学技術は急速な進歩を遂げ、アンドロイドはほとんど人間と
変わることのない行動をするまでに至った。
そしてアンドロイドのさらなる能力発展のため、特殊なパーツを
装備することで個性のある能力を発揮できるようになった。
彼らを金属製の(metallic)+アンドロイド(android)からメタルロイド(metalroid)と
名付けられた。今、人間とメタルロイドの共存を目指した社会づくりが進められている。
だがその一方でその平和を脅かす出来事が各地で起こっていた…。
これはそんな世界の物語である。
とある廃工場で謎のシグナルを受信して目覚めたテックレイザーブレイズは
自分自身が何者なのかも知らず、炎上する街へと飛び出す。自身の身体に
装備されている兵器を駆使し街の破壊を目的とする謎のメタルロイドを止めに
向かい撃破した。そしてその残骸を元に、ブレイズは先の炎上した街で放火したと
思われるメタルロイドの行方をわずかな手がかりから調査、行方を追っていた。
「謎の放火犯メタルロイド、そしてオレ自身の武装の意味とは一体…」
ブレイズは放火犯メタルロイドの行方を追って真夜中の道路を走っていた。
「そこまでよ!」
「?!」
突然の見知らぬ女性の声に驚き、振り返る。
「ここは通さん!…あなた見ない顔ね。放火跡地をうろつき回る怪しいメタルロイド…
何者?」
ブレイズの行方を遮り、相手をしてくる謎の女性もまたブレイズと同じく
武装をしたメタルロイドであった。うさぎの耳をつけたような第一印象はかわいらしく、
だけどそれを言うのをためらってしまいそうなほどの超絶な美少女であった。
「私は野良メタルロイドを取り締まる警官メタルロイド、
『クイックリー・ラビットリカ』よ。武装を解除して投降してもらう」
言うが早いか、ラビットリカはブレイズに向かって問答無用の攻撃を仕掛けてきた。
「くっ!」
それをブレイズは身体で受け止める。だが、戦闘力に至っては能力・装備共に
ブレイズの方が遥か上を凌いでいた。
「ブレイズカノン!!」
エネルギーをチャージし、肘から現れた大砲をラビットリカに向ける。
「そんな武器まで隠し持っていたのか!?」
ズドッ!!
「うがぁっ!!」
ラビットリカは地面に倒れた。
(この謎のメタルロイド…、戦闘力はかなりのものだ…。武装した私でもこのまま
では…。それならば”あの”最終兵器を使うしかない…!!女の子最大の必殺技…)
「おしりあたぁ~っく!!」
急接近したラビットリカのおしりのほっぺがブレイズに軽く押し込まれた。
「うわっ!」
むにゅん。
メタルロイドとはいえ、なぜかおしりを始め、肌の質感は人間の女の子となんら
変わりがない。この世界で目覚めたばかりのブレイズは女の子に対しての免疫が
全くないため即ノックアウトされる。
「なんだ、これはー!!!!ぶもぉぉぉーっ!!!!」
ブレイズはオーバーヒートを起こした。薄れゆく意識の中でブレイズは今起こった
出来事を反芻する…。
なんだろう、この安心感…。今まで張っていた何かがとろけていくような解放感、
心地よさ、過去の嫌な記憶を忘れさせてくれるような…。ずっと触れていたい…。
初めて女の子の柔らかさを体感した。柔らかいにも程がある。
女の子の身体の一部にこんなものが…。クッションの役割には十分だろう…。
…ブレイズは倒れた。
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